のこしていく意味

何かを成すとき
「 未来のために 」
「 次の世代のために 」
って よく言いますよね。
もちろんそれは大切なことだと
頭ではわかっていて
でもなんだか...
心からそう思うには
ピンとこないというか
生きていない可能性の方が高い
"いつか" の話に対して
実感をもてない自分が ずっといました。
ですが最近 このことについて
はっとさせられる言葉に出会いました。

4月26日に放送した ナマ・イキVOICE
「 新しいお店、新しい場所 」で取材した
27歳の学芸員・大藪茉奈さんです。
おばあさまの実家で
国の有形文化財にも登録された
"市来大迫家住宅" というお屋敷を
博物館として一般公開し
大正期の文化や歴史
当時の繊細な建築技術を
より多くの人に知ってもらうため
新たな一歩を踏み出した女性。
そんな茉奈さんは インタビューで
大正時代のものを博物館として展示し
のこしていく理由について
こんなことを語っていました。

今はまだ 100年前のものとかに 結構まだ
最近だからって思う方もいらっしゃると思うんですけど
でも私たちよりも100年後の人たちにとっては
最近じゃないし
それを残していくための人たちっていうのは
多分私たちなんだろうっていう風に思ったときに
後世につないでいくっていう役割は
すごく大切なことだなっていうふうに思ったので
今ここにいます
(インタビュー原文ママ)

今の視点だけで見ていたら
気づかないこと、ピンとこないこと。
ちょっと先の誰かの視点で想像してみたら
気づけることがあるということ。
だから今、後世のためにつなぐんだと、
"のこしていく意味" のようなものを
学ばせていただいた気がしています。