レトロとは。エモいとは。
7月1日(土)放送の ナマ・イキVOICE
テーマは「レトロ を 旅する」
"レトロな風景" を求めて、
"レトロな思い出" を作りに、
山根ちゃんこと 山根美乃梨アナウンサーと
「レトロロケ」に出かけたのですが...
一周回って今、思うことといえば...
(レトロって... ナニ...?)
これに尽きます。
最近では
主に平成初期あたりのアイテムやグッズが
(写ルンですやチェキ、ファンシーグッズ)
平成レトロ として再流行していたり
戦後の高度経済成長期あたりに流行ったものが
(花柄グラスの食器ブランドや駄菓子、キャラクター)
昭和レトロ だと、夢中になる若者が増えていたり
あちこちで聞く「レトロ」
なんだかもうとにかく古そうなもの
色あせているものは総じて
"レトロ判定" されているような気もするし
何をもってレトロなのか、考えれば考えるほど
巨大なブラックホールに吸い込まれていく
そんな気持ちになります。
一応、辞書で調べると
レトロ(←レトロスペクティブ retrospective)
・・・ 懐古趣味的なこと(様子)
『新明解国語辞典 第七版』より
インテリア用語では
古さやノスタルジーを感じさせる事物を
好意的な意味で「レトロな」と形容する和製英語
でもあるそうで、
(日本インテリア協会HPより)
古き良きものを懐かしむこと
それを愛すること、またその形容詞を
広く「レトロ」というらしいのですが。
昭和レトロといっても
平成生まれの私は
昭和の時代を生きたことがないから
懐かしいと思う理屈はなく
今、「平成レトロがエモいよねぇ~」と言っている
中高生~20代前半の大半は
まだ生まれていないか赤ちゃんだったわけで。
情緒があるようでないような
流行の魔力を感じずにはいられません。
そして、不思議なもので、
こんなにうだうだ言っている私も
古本屋さんや、何十年も前からある遊園地、
昭和の町並みが残る木造平屋の温泉街に行くと
頭では「懐かしいはずがない!」と言い聞かせていても
心が、どうしても、
古いアルバムを見返すときのような
懐かしさに支配されて
「レトロでいいなぁ」「懐かしいなぁ」と
つぶやいてしまうわけです。
今風に言えば「エモい」と思うわけです。
(エモい:心が揺さぶられて、何とも言えない気持ちになること)
「レトロ」の正解が何なのか
この気持ちは「エモい」で合っているのか
私のひねくれ頭では
まだまだ答えが出せそうにありませんが
理屈抜きで、心の感じるままに
「レトロ」「エモい」を
楽しんでもいいのかも、と今は思います。
いつか「令和レトロ」も出てくるのかな...
さすがにもうそれにはついていけそうにないですね。