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井村先生のぼうさいの時間
「防災をマナブ」(2021年3月まで放送)の情報も掲載しています

火砕流に溶岩!知っておきたい霧島山の噴火

鹿児島大学の井村隆介准教授とともに防災に関するさまざまな知識を深める「井村隆介の防災をマナブ」です。

今回は、新燃岳など、様々な火山を持つ霧島山の過去の噴火に注目し、私たちが火山にどう向き合うべきかを学びます。

(2019年4月11日 放送)

テーマは「霧島山の噴火」

●気象予報士・渡司陵太
きょうもよろしくお願いします。今回はどのようなことをマナブんでしょうか?

●鹿児島大学・井村隆介准教授
霧島山にやってきました。きょうは天気もいいので、霧島山の奈良時代以降、最近まで起こった噴火を地層から確かめてみたいと思います。

噴火は「地層」に残る

最初に訪れたのは、登山口のひとつ高千穂河原です。

新燃岳からおよそ3キロ離れた地点の地面を掘り起こしてみると、地層が出てきました。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
落ち葉の下にグレー(灰色)になっている部分があると思うんですよね。これが2017年10月から2018年3月ぐらいまで新燃岳が噴火しましたけども、その時の火山灰が1cmぐらい積もっています。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
その下に5cmぐらいの厚さの層が見えていますけども、これが2011年の1月26日の噴火、8年前の噴出物が5cmぐらいの厚さでたまっているのが見えると思います。

●気象予報士・渡司陵太
噴火の痕跡って残るものなんですね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
それぐらい大きな規模の噴火だったということですね。

江戸時代の大噴火・火砕流

次に訪ねたのは、新湯温泉近くの沢です。

新燃岳からおよそ3キロ離れた地点に大きな地層がありました。

●気象予報士・渡司陵太
立派な地層ですね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
江戸時代・亨保元年~2年(1716~17年)にかけて新燃岳が大きな噴火をしているんですけど、そのときの噴出物がここにあります。

●気象予報士・渡司陵太
この地層の中に、江戸時代の新燃岳の噴火が、痕跡として残っているんですね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
地層の中にではなく…
この地層の全部です。

●気象予報士・渡司陵太
全部ですか!? 全部!?

●鹿児島大学・井村隆介准教授
火砕流として、ここまで流れたものになります。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
地層の中には、がたくさん入っているんですよね。火砕流に巻き込まれて炭になった木になります。火砕流の堆積物そのものが非常に高温であったことを意味することになります。

●気象予報士・渡司陵太
木が炭になるほどの高温だったということがうかがえるわけですね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
今、私たちが(江戸時代の)噴火に巻き込まれると、ここで人の形の炭になってしまうことになります。時速100キロくらいで火口から流れ下ってくるので、噴火発生をみてから逃げることは不可能です。

●気象予報士・渡司陵太
恐ろしいですね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
「火山の噴火」は私たちの想像を超えているものですし、全くかなうものではないことがわかると思います。

奈良時代の噴火の跡も…

次は、霧島神宮近くの渓流、神水峡に来ました。

柱のような形をした大きな岩。これも噴火の跡なんだそうです。

●気象予報士・渡司陵太
立派ですね

●鹿児島大学・井村隆介准教授
ここにあるのは788年。今から12~1300年くらい前なんですけど奈良時代に御鉢から流れ出た溶岩のほぼ先端部分になります。

●気象予報士・渡司陵太
これ全部、溶岩なんですね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
御鉢から流れ出した溶岩が7キロ先までやってきて、このもう少し先まで行っているんですけど、溶岩ですべて埋まっている状態ですね。

●気象予報士・渡司陵太
けっこうな量がありますね。先端部分とはいえ…

●鹿児島大学・井村隆介准教授
これで高さ30mくらいあると思うんですけど、全部溶岩ですね。ここを埋めてしまったことになります。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
ドロドロに真っ赤に赤熱した状態でやってきて、ここでゆっくり冷えて固まって、こういう柱ができたんですね。冷えて固まるときに、こういう柱ができるんです。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
みなさんが知っている霧島山って、おとなしいイメージがあると思うんです。桜島の方が活発に動いているイメージがあると思うんですけど、奈良時代以降のことを考えると霧島の方がむしろ活発な火山といえることがわかっています。

過去の噴火からマナブ

大地にしっかりと刻み込まれた噴火の跡。井村准教授は過去の噴火から私たちの今の防災を考えるべきだと指摘します。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
霧島山そのものが火山の噴火によってできた山です。噴火するから火山だということになるわけですね。

●鹿児島大学・井村隆介准教授
過去にはどんな噴火が起こってきたのかということを知って、火山が静かなときに次の噴火に備えることが大事だと思います。

(2019年4月11日 放送)