「金1gが2万6,191円に」金価格急騰で注目の菱刈鉱山 鉱山の現場と最新DXを取材
2026年2月9日(月) 12:05
こちらの数字をご覧ください。
2万6191円。
1月20日発表された金1グラムあたりの価格で過去最高値を更新しました。
金の価格の推移をみると、2025年の初めは1万5000円ほどだったものが1万円以上、上昇しています。
取引価格が上がり、資産としても注目される金ですが、実は鹿児島は全国的にも金の有数の産地なんです。
そんな鹿児島の金事情を取材してみると、意外な進化が見えてきました。
鹿児島市宇宿にある貴金属やブランド品の買い取り専門店です。
この日、貴金属を売りに来る人の姿がありました。
自宅に眠っていたというこちらの金色のネックレス、本物の金かどうか分からず査定してもらうと・・・
「ちぎれているが4万と746円です」
「えー!すごい。お願いします」
重さ3グラムのイタリア製の14金が使われているそうです。
来店客
「かなりびっくりした。良かったです。おもちゃかと思っていた物が金で値段がつきましたね」
エコリングスクエアモール鹿児島宇宿店・川野大亮店長
「とにかく持ち込みが増えた。10%とか多くて20%くらい増えている」
高騰を続ける金の価格。
貴金属の取引を行う田中貴金属によりますと、不安定な世界情勢を受け通貨の信用が下がり、安定した資産を求める人が増加していることが要因だということです。
実はこの金、鹿児島と深い関わりがあります。
県内には金の鉱山が8つあり、現在は菱刈鉱山と春日鉱山、岩戸金山鉱山、赤石鉱山の4つが稼働しています。
過去の産出量も含めた金の累計産出量をみてみると、国内のトップ10のうち、4つが鹿児島の鉱山です。
なぜ鹿児島で金がとれるのか、鉱物に詳しい鹿児島大学の志賀美英名誉教授に聞きました。
鹿児島大学(鉱物に詳しい)・志賀美英名誉教授
「マグマ活動が活発な地域には金鉱床が生成しやすい特徴がある」
金が地下にたまる仕組みです。地下にしみこむ雨水がマグマに近づくにつれて岩石に含まれる金も溶け込んでいきます。その金を含んだ水がマグマの熱によって岩石の割れ目を通って上昇し、地表に近づく際に溶けていた金がたまり、鉱脈という金がちりばめられた帯状のかたまりができるのです。
活火山の多い鹿児島のまさに大地の恵みともいえる金。
金の産出量が日本一の伊佐市の菱刈鉱山です。
菱刈鉱山では年間15万トンほどの鉱石が出荷され、そこから精製される金は3.5トンほど。
少なく感じるかもしれませんが前田敏明鉱山長は鉱石の質の高さに胸を張ります。
菱刈鉱山・前田敏明鉱山長
「非常にいい鉱床で濃度が高い。1トンあたり含有されている金の量が非常に多い。(菱刈鉱山は)20gくらい。海外の鉱山は平均すると2g。1gを切っているところもある」
そんな菱刈鉱山ではどのように鉱石を採取しているのか?
特別な許可を得てカメラが内部に入りました。
菱刈鉱山の最も深い部分は坑道の入口から345m下った場所。その途中に金を掘るための坑道がいくつも作られています。
車が進むにつれて道にはある変化が。
「この先から路面がぬれている」
坑道の入り口から約15分、その答えは最も深い場所にありました。
「出てきているこれが温泉です」
菱刈鉱山ではマグマで温められた雨水が温泉として沸き続けているそうです。
この場所は抜湯室と呼ばれ、文字通り毎分9トンもの温泉水を抜く作業が行われています。
取材クルーはそこから60メートルほど高い位置へと移動します。
坑道をさらに奥へと歩き進めると、採掘の最前線切羽と呼ばれる岩盤に到着しました。
金鉱石の採掘のためにまず行われるのは重機で穴を開ける作業です。
この穴に火薬を詰め込み爆破させることで岩を砕きます。
砕いた石は地上に運び人の手で選別され、愛媛県にある工場で金に精製されます。
1985年から稼働し、長年、金を掘り進めてきた菱刈鉱山。
そんな歴史ある鉱山で今進められているのが、作業のDX化です。
例えば先ほどの穴を開ける機械。
作業員がのぞく画面には穴を開ける場所を示すナビゲーションシステムが導入されています。
昔は作業員の経験則で穴を開けていましたが、このシステムの導入で人による作業のばらつきがなくなりました。
メディア初公開となるこちらのドローン。
2025年9月に導入されました。
人間が立ち入ることができない危険な場所で金鉱脈の分析を行っているのです。
菱刈鉱山 採鉱課・山下勝大さん
「想像でやっていた部分が実際に映像として見られるところが違う」
まだ150トンほどの金が眠っているとされる菱刈鉱山。
それぞれが描く日本一の金山の将来像は。
菱刈鉱山 採鉱課・橋川広都さん
「(DX化の推進で)実際に坑内で現場の方が働いているが、どんどん坑外から操作ができるようになるのでは」
菱刈鉱山・前田敏明鉱山長
「親子2代で働いている方が何家族かいる。これが続いて3代、4代と続いてもらいたい。去年の7月に40周年を迎えた。まずはトータル100年操業できれば」
鹿児島の大地の恵み、金。
価格の上昇で注目度が上がる中、鉱山の役割もさらに重要度を増していきそうです。
2万6191円。
1月20日発表された金1グラムあたりの価格で過去最高値を更新しました。
金の価格の推移をみると、2025年の初めは1万5000円ほどだったものが1万円以上、上昇しています。
取引価格が上がり、資産としても注目される金ですが、実は鹿児島は全国的にも金の有数の産地なんです。
そんな鹿児島の金事情を取材してみると、意外な進化が見えてきました。
鹿児島市宇宿にある貴金属やブランド品の買い取り専門店です。
この日、貴金属を売りに来る人の姿がありました。
自宅に眠っていたというこちらの金色のネックレス、本物の金かどうか分からず査定してもらうと・・・
「ちぎれているが4万と746円です」
「えー!すごい。お願いします」
重さ3グラムのイタリア製の14金が使われているそうです。
来店客
「かなりびっくりした。良かったです。おもちゃかと思っていた物が金で値段がつきましたね」
エコリングスクエアモール鹿児島宇宿店・川野大亮店長
「とにかく持ち込みが増えた。10%とか多くて20%くらい増えている」
高騰を続ける金の価格。
貴金属の取引を行う田中貴金属によりますと、不安定な世界情勢を受け通貨の信用が下がり、安定した資産を求める人が増加していることが要因だということです。
実はこの金、鹿児島と深い関わりがあります。
県内には金の鉱山が8つあり、現在は菱刈鉱山と春日鉱山、岩戸金山鉱山、赤石鉱山の4つが稼働しています。
過去の産出量も含めた金の累計産出量をみてみると、国内のトップ10のうち、4つが鹿児島の鉱山です。
なぜ鹿児島で金がとれるのか、鉱物に詳しい鹿児島大学の志賀美英名誉教授に聞きました。
鹿児島大学(鉱物に詳しい)・志賀美英名誉教授
「マグマ活動が活発な地域には金鉱床が生成しやすい特徴がある」
金が地下にたまる仕組みです。地下にしみこむ雨水がマグマに近づくにつれて岩石に含まれる金も溶け込んでいきます。その金を含んだ水がマグマの熱によって岩石の割れ目を通って上昇し、地表に近づく際に溶けていた金がたまり、鉱脈という金がちりばめられた帯状のかたまりができるのです。
活火山の多い鹿児島のまさに大地の恵みともいえる金。
金の産出量が日本一の伊佐市の菱刈鉱山です。
菱刈鉱山では年間15万トンほどの鉱石が出荷され、そこから精製される金は3.5トンほど。
少なく感じるかもしれませんが前田敏明鉱山長は鉱石の質の高さに胸を張ります。
菱刈鉱山・前田敏明鉱山長
「非常にいい鉱床で濃度が高い。1トンあたり含有されている金の量が非常に多い。(菱刈鉱山は)20gくらい。海外の鉱山は平均すると2g。1gを切っているところもある」
そんな菱刈鉱山ではどのように鉱石を採取しているのか?
特別な許可を得てカメラが内部に入りました。
菱刈鉱山の最も深い部分は坑道の入口から345m下った場所。その途中に金を掘るための坑道がいくつも作られています。
車が進むにつれて道にはある変化が。
「この先から路面がぬれている」
坑道の入り口から約15分、その答えは最も深い場所にありました。
「出てきているこれが温泉です」
菱刈鉱山ではマグマで温められた雨水が温泉として沸き続けているそうです。
この場所は抜湯室と呼ばれ、文字通り毎分9トンもの温泉水を抜く作業が行われています。
取材クルーはそこから60メートルほど高い位置へと移動します。
坑道をさらに奥へと歩き進めると、採掘の最前線切羽と呼ばれる岩盤に到着しました。
金鉱石の採掘のためにまず行われるのは重機で穴を開ける作業です。
この穴に火薬を詰め込み爆破させることで岩を砕きます。
砕いた石は地上に運び人の手で選別され、愛媛県にある工場で金に精製されます。
1985年から稼働し、長年、金を掘り進めてきた菱刈鉱山。
そんな歴史ある鉱山で今進められているのが、作業のDX化です。
例えば先ほどの穴を開ける機械。
作業員がのぞく画面には穴を開ける場所を示すナビゲーションシステムが導入されています。
昔は作業員の経験則で穴を開けていましたが、このシステムの導入で人による作業のばらつきがなくなりました。
メディア初公開となるこちらのドローン。
2025年9月に導入されました。
人間が立ち入ることができない危険な場所で金鉱脈の分析を行っているのです。
菱刈鉱山 採鉱課・山下勝大さん
「想像でやっていた部分が実際に映像として見られるところが違う」
まだ150トンほどの金が眠っているとされる菱刈鉱山。
それぞれが描く日本一の金山の将来像は。
菱刈鉱山 採鉱課・橋川広都さん
「(DX化の推進で)実際に坑内で現場の方が働いているが、どんどん坑外から操作ができるようになるのでは」
菱刈鉱山・前田敏明鉱山長
「親子2代で働いている方が何家族かいる。これが続いて3代、4代と続いてもらいたい。去年の7月に40周年を迎えた。まずはトータル100年操業できれば」
鹿児島の大地の恵み、金。
価格の上昇で注目度が上がる中、鉱山の役割もさらに重要度を増していきそうです。



















































































































