2024年問題から1年半 鹿児島の物流はフェリーとパレットで変わったが課題は残る
2025年11月8日(土) 07:00
課題は山積、「2030年問題」も視野に

「自分が何次受けか理解していないところもある」という
しかし課題も少なくない。フェリー輸送では、2024年問題の影響で「さんふらわあ」を利用するトラック台数が2024年度、過去最高を記録。「今まで乗っていなかった会社が入ってくるからあふれちゃう。陸送しかない。陸送すると違反運行になる」とJA物流かごしまの早稲田氏は指摘する。また、パレットも形状が統一されていないことから、今でも昔ながらのバラ積みのところもあるという。
さらに2025年4月からは多重下請け構造の改善が求められている。県トラック協会の鳥部会長は現状について「実際走っている所を見たら変な話、5次、6次、7次とかね。その辺の人たちの下請けが実際走っている。自分のところが何次受けか理解していないところもある」と語る。
それだけではない。「今度は2030年問題がある。年間960時間以内だったのが、『月40時間に収めなさい』となる」と、今後のさらなる規制強化も懸念している。
私たちの暮らしには欠かせない物流。「2024年問題」顕在化から1年半が経過した今も、運送業界はこの課題と現在進行形で向き合い続けている。
















































































































