甑ミュージアム恐竜化石等準備室の未来ノート
化石を通して地元の魅力を伝えたい 甑ミュージアム恐竜化石等準備室
みなさん、「甑ミュージアム」って知っていますか?
甑島では2008年以降、恐竜の化石が相次いで発見されています。
それらが、恐竜の全身骨格と一緒に展示されている場所で、再来年、正式にオープンします。
ここでは、遙か大昔と地域の未来をつなげる、壮大な取り組みを進めているんです。
今回、未来への思いをつづるのは、「甑ミュージアム恐竜化石等準備室」の皆さん。
メンバーが進めている取り組みとは、「化石プログラム」。
化石探しや発掘体験など、主に地元の子どもたちが参加してきました。
発見された化石の一部はミュージアムに展示され、末永く未来まで残されていくのです。
化石をきっかけに、子どもたちへ伝えたいことがありました。
(学芸員・三宅優佳さん)
島に高校がないので、中学校を卒業すると同時に島立ちをせざるを得ない子どもたちに、地域のことを知ってもらう、そういう機会になれば良いなと思っています。この日行われたのは、海や池に生息しているプランクトンを集めて観察する体験。
実は、甑島で発見される化石のひとつが、「プランクトン」なんです。
その大きさ、なんと0.1ミリ!そこで、プランクトン自体を知らない子どもたちに、甑島に生息している姿を見せようというのです。
(参加した子ども)
あ~見えてる。「この島で観察できる生き物の仲間が、遙か昔から存在していた。」
子どもたちにとって、大発見だったようです。(参加した子ども)
楽しかったです。(参加した子ども)
色んなプランクトンが知れて楽しかったです。(学芸員・三宅優佳さん)
地域の魅力を知ってもらえるような活動をしたいなと思ってます。化石は、地球の長い歴史をさぐる手がかりです。
そんな過去からの便りを未来につなげるミュージアム。
やがて島立ちする子どもたちにとって、ふるさとと心をつなぐ大きな存在になる事でしょう。

OA 毎週水曜 22時54分~23時00分
番組について
