ブラインドランナーズの未来ノート
“絆”で走ることを諦めない ブラインドランナーズ
「用意、ハイ!」
ランニングの練習をしているみなさん。
その手元をよーく見てみると。
あっちにも、そしてこっちにもロープを持っている人が。
実はこちら、目が不自由なランナーと、その人たちをサポートするメンバーによるグループなんです。今回、未来への思いをつづるのは 「ブラインドランナーズ」の皆さん。
20年前に結成された、こちらのグループ。
県内各地から、走るのが大好きなメンバーが集まり、一緒に練習しています。ブラインドランナー 上野和彦さん
「1人で走れる時期もあったんですけど、目の病気のため徐々に視力が衰えていって、もう諦めてたんですよね、走ることを。」
走ることを諦めた人たちも、もう一度夢に向かって走ってもらいたい。
そんな思いでグループを立ち上げた、代表の三雲さん。
かつて、短距離の全盲部門で日本記録を樹立し、国際大会でも活躍しました。代表 三雲明美さん
「見えなくても、伴走者がいてくだされば思いっきり風を切って走れる、というのが一番の魅力ですね。」ランナーと伴走者を繋いでいるのが、伴走ロープ。
通称「絆(きずな)」と呼ばれています。
絆を通し、伴走者はランナーの目となり、声を掛けながら一緒に走っていくのです。
「もうすぐ階段が来ます。 左にカーブです。ハイ」
さらに、手を叩いて音でランナーを誘導したり、走る方向に体がまっすぐになるよう、向きを修正したりするのも伴走者の役割です。
伴走者 平湯正人さん
「ランナーはやっぱり、僕ら伴走者のことを100%信頼してくれているので、それに応えられるように、危険なことがないようにするってのが一番大事かなぁと。」
これからも「絆」を通し、ランナーと伴走者は一緒に駆け抜けていきます。

OA 毎週水曜 22時54分~23時00分
番組について
