フォロワー数10万人超 “進化する老舗スーパー” オーガニック商品、SNSなども活用 人気の秘密を取材 【鹿児島発】
2025年10月15日(水) 18:48
特集です。
鹿児島市のスーパーマーケット、「スーパーハルタ」。
ご存じの人も多いと思います。
創業170年を越える老舗ですが、いま、こだわり抜いた商品展開とSNS戦略を駆使して進化を遂げているんです。
フォロワー数はなんと10万人超え!
個性溢れる店づくりにかける社長の思いと、人気の秘密を河内杏月アナウンサーが取材しました。
鹿児島市の中心地、天文館のいづろ通りに店舗を構える「スーパーハルタ」。
午前8時半、朝礼は春田晃秀社長の挨拶で始まります。
前日の売り上げなどの連絡事項が共有されます。
ところが…その後も話が止まりません。
開店前の忙しい時間、従業員が商品の陳列を続ける中、店内には社長の挨拶が流れ続けます。
<スーパーハルタ・春田晃秀社長の挨拶の一部>
「今もうスローフード、日本はメジャーではありませんが、世界的にはかなりメジャーな大きな大きな運動となっています。今この化学的な食べ物ばかりとなって、これを見直そう、この動き、非常に大きなムーブメント、世界的なムーブメントです。日本はまだ小さいです(~さらに続く)」
従業員
「忙しくて途中途中でしか聞けない部分もあるが、勉強にはなる」
従業員
「朝礼ではないです。これは」
Q.では何ですか?
「これは...社長の思いを語っているだけ」
<スーパーハルタ・春田晃秀社長の挨拶の一部>
「大切な人の健康と命を守る、失ったら二度と取り戻すことができない(~さらに続く)」
この日、春田社長は思いの丈をおよそ25分にわたりマイクにのせました。
江戸時代に呉服店から始まり、2025年で創業176年のスーパーハルタ。
元々、県内に10店舗以上を展開するディスカウントスーパーでしたが、大手スーパーとの競争に負け、約20年前、今あるいづろ店のみに。
そんな中、6代目である春田社長が、約10年前から取り扱い始めたのがオーガニック商品です。
他店舗との差別化はもちろんですが、そこには社長のこんな信念があったそうです。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「私の妹が免疫障害で命を落とした。私もアレルギーがひどかった。私の弟もアレルギーがひどくて。これだけ医療が進歩しているのに、これだけ病気が増えてきたのは食べ物が原因だと私は思っている。そういう意味でも、大切な人の健康と命を守る食品スーパーでありたいという思いでやっている」
生鮮食品の仕入れも独自路線です。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「ここは農家から直接納めてもらっているコーナーです」
スーパーハルタでは、卸売業者などを介さず約100種類の野菜や果物を農家から直接仕入れています。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「地元のローカルスーパーならではの取り組みとして、情報を聞いたらすぐ農家に行って『どういう栽培の仕方をしていますか?農薬、化学肥料、土作りどうされていますか?』と、生産者の思いを聞いて『じゃあやりましょう』と(契約する)」
店こだわりの商品ラインナップはお客さんにも評判のようです。
買い物客
「珍しい食材がいっぱいあると聞いた。目移りして色々手に取っちゃって(笑)」
買い物客
「子供ができてから、なおさら自分のことだけではなく子供の健康も考えて(食生活を)意識するようになった。なかなか身近にこういう(オーガニックの)スーパーが無いので(ありがたい)」
オーガニックスーパーとして認知され、売り上げは右肩上がりが続いているそうです。
そんなスーパーハルタの人気を支える、ある取り組みがあります。
閉店時間の10分前、売り場では何やら慌ただしく準備が始まりました。
そして、午後8時に閉店すると・・・
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「皆さん こんばんは!8時になりました。今からハルタショッピング始めます!」
インスタグラムでのライブ配信、名付けて「ハルタショッピング」です。
毎週水曜日の夜8時から約1時間、店で取り扱うおすすめ商品を春田社長自ら紹介します。
この日のテーマは「焼き肉」。
<ライブ配信中の春田社長による商品紹介コメント>
「短鼻豚のウインナー!(焼きたてのウインナーを一口食べて)本当に肉のおいしさがわかるウインナーです!」
「(豚肉を食べながら)この脂が甘いんです!」
「(缶ビールをグビッと飲んで)あー、もうビールがなくなる」
社長の飾らないキャラクターや熱い思い、そしてこだわりの商品に、ライブ配信の視聴者からは「食べてみたい」「買ってみたい」といったコメントが寄せられます。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「忙しい中でガーッとやっている感じがして...もうちょっとちゃんと構成作らないとね(笑)」
「ちょっと(紹介する物が)多すぎたね。いつもこうなんだよ。いつもバタバタ(笑)」
このようにインスタグラムによる発信にも力を入れ、フォロワー数はこの1年でなんと10万人以上増加!
春田社長もその効果を実感しています。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「おとといも大阪から来た、北海道から来た、イタリアから、オーストリアから来たとか。思いを形にして発信することで、全国からハルタに買い物に来てくれる。観光の起点になったりもしている」
オーガニックスーパーへの方針転換にSNSによる発信。
スーパーハルタのこれからの目標はー
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「正しい『食』を伝えると同時に鹿児島の素晴らしい食材を全国、世界に発信したい。私も含めて従業員がしっかり勉強して、『食の大切さ』を発信できるのがハルタの強みだと思っている」
食の大切さを鹿児島から全国に。
進化を続ける老舗スーパーの挑戦は続きます。
春田社長のインスタライブ「ハルタショッピング」は、きょう10月15日も夜8時から、スーパーハルタの公式インスタグラムで配信されるということです。
鹿児島市のスーパーマーケット、「スーパーハルタ」。
ご存じの人も多いと思います。
創業170年を越える老舗ですが、いま、こだわり抜いた商品展開とSNS戦略を駆使して進化を遂げているんです。
フォロワー数はなんと10万人超え!
個性溢れる店づくりにかける社長の思いと、人気の秘密を河内杏月アナウンサーが取材しました。
鹿児島市の中心地、天文館のいづろ通りに店舗を構える「スーパーハルタ」。
午前8時半、朝礼は春田晃秀社長の挨拶で始まります。
前日の売り上げなどの連絡事項が共有されます。
ところが…その後も話が止まりません。
開店前の忙しい時間、従業員が商品の陳列を続ける中、店内には社長の挨拶が流れ続けます。
<スーパーハルタ・春田晃秀社長の挨拶の一部>
「今もうスローフード、日本はメジャーではありませんが、世界的にはかなりメジャーな大きな大きな運動となっています。今この化学的な食べ物ばかりとなって、これを見直そう、この動き、非常に大きなムーブメント、世界的なムーブメントです。日本はまだ小さいです(~さらに続く)」
従業員
「忙しくて途中途中でしか聞けない部分もあるが、勉強にはなる」
従業員
「朝礼ではないです。これは」
Q.では何ですか?
「これは...社長の思いを語っているだけ」
<スーパーハルタ・春田晃秀社長の挨拶の一部>
「大切な人の健康と命を守る、失ったら二度と取り戻すことができない(~さらに続く)」
この日、春田社長は思いの丈をおよそ25分にわたりマイクにのせました。
江戸時代に呉服店から始まり、2025年で創業176年のスーパーハルタ。
元々、県内に10店舗以上を展開するディスカウントスーパーでしたが、大手スーパーとの競争に負け、約20年前、今あるいづろ店のみに。
そんな中、6代目である春田社長が、約10年前から取り扱い始めたのがオーガニック商品です。
他店舗との差別化はもちろんですが、そこには社長のこんな信念があったそうです。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「私の妹が免疫障害で命を落とした。私もアレルギーがひどかった。私の弟もアレルギーがひどくて。これだけ医療が進歩しているのに、これだけ病気が増えてきたのは食べ物が原因だと私は思っている。そういう意味でも、大切な人の健康と命を守る食品スーパーでありたいという思いでやっている」
生鮮食品の仕入れも独自路線です。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「ここは農家から直接納めてもらっているコーナーです」
スーパーハルタでは、卸売業者などを介さず約100種類の野菜や果物を農家から直接仕入れています。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「地元のローカルスーパーならではの取り組みとして、情報を聞いたらすぐ農家に行って『どういう栽培の仕方をしていますか?農薬、化学肥料、土作りどうされていますか?』と、生産者の思いを聞いて『じゃあやりましょう』と(契約する)」
店こだわりの商品ラインナップはお客さんにも評判のようです。
買い物客
「珍しい食材がいっぱいあると聞いた。目移りして色々手に取っちゃって(笑)」
買い物客
「子供ができてから、なおさら自分のことだけではなく子供の健康も考えて(食生活を)意識するようになった。なかなか身近にこういう(オーガニックの)スーパーが無いので(ありがたい)」
オーガニックスーパーとして認知され、売り上げは右肩上がりが続いているそうです。
そんなスーパーハルタの人気を支える、ある取り組みがあります。
閉店時間の10分前、売り場では何やら慌ただしく準備が始まりました。
そして、午後8時に閉店すると・・・
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「皆さん こんばんは!8時になりました。今からハルタショッピング始めます!」
インスタグラムでのライブ配信、名付けて「ハルタショッピング」です。
毎週水曜日の夜8時から約1時間、店で取り扱うおすすめ商品を春田社長自ら紹介します。
この日のテーマは「焼き肉」。
<ライブ配信中の春田社長による商品紹介コメント>
「短鼻豚のウインナー!(焼きたてのウインナーを一口食べて)本当に肉のおいしさがわかるウインナーです!」
「(豚肉を食べながら)この脂が甘いんです!」
「(缶ビールをグビッと飲んで)あー、もうビールがなくなる」
社長の飾らないキャラクターや熱い思い、そしてこだわりの商品に、ライブ配信の視聴者からは「食べてみたい」「買ってみたい」といったコメントが寄せられます。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「忙しい中でガーッとやっている感じがして...もうちょっとちゃんと構成作らないとね(笑)」
「ちょっと(紹介する物が)多すぎたね。いつもこうなんだよ。いつもバタバタ(笑)」
このようにインスタグラムによる発信にも力を入れ、フォロワー数はこの1年でなんと10万人以上増加!
春田社長もその効果を実感しています。
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「おとといも大阪から来た、北海道から来た、イタリアから、オーストリアから来たとか。思いを形にして発信することで、全国からハルタに買い物に来てくれる。観光の起点になったりもしている」
オーガニックスーパーへの方針転換にSNSによる発信。
スーパーハルタのこれからの目標はー
スーパーハルタ・春田晃秀社長
「正しい『食』を伝えると同時に鹿児島の素晴らしい食材を全国、世界に発信したい。私も含めて従業員がしっかり勉強して、『食の大切さ』を発信できるのがハルタの強みだと思っている」
食の大切さを鹿児島から全国に。
進化を続ける老舗スーパーの挑戦は続きます。
春田社長のインスタライブ「ハルタショッピング」は、きょう10月15日も夜8時から、スーパーハルタの公式インスタグラムで配信されるということです。