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ニュース・スポーツ

剣道八段、七段、六段 鹿児島中央警察署の高段位3剣士 剣道の精神と警察官としての使命、覚悟

2025年10月8日(水) 18:28

鹿児島中央警察署のこちらの3人の警察官。

実はそれぞれ剣道八段、七段、六段の実力者なんです。

これだけの高段者がひとつの警察署に集まるのは、全国でも類を見ないそう。

剣道の実力だけではない警察官としての3人の剣士を追いました。

鹿児島中央警察署の道場。

打ち込まれる竹刀の音に凛とした緊張感が走ります。

実はここには今、全国でも類を見ない剣士たちが集結しています。

その3人とは剣道最高段位の八段、警務課・野間亮二警部補。

剣道七段、地域課・北浜勇起警部補。

そして、鹿児島県警の女性では初めての剣道六段、警務課・田邊望巡査長です。

現在、鹿児島県内で剣道の有段者は4万1056人。

その中で六段は353人、七段は419人、最高段位である八段はわずか18人しかいません。

さらに県内の警察官に限れば、六段は19人、七段は20人、八段は野間警部補ただひとりです。

実は3人とも2025年の昇段試験で昇段を果たしたばかり。

ひとつの警察署から同じ年に3人も高段で合格を果たすのは全国でも初めてのことで、いかに狭き門をくぐり抜けてきたかがわかります。


警務課に所属しながら、署内では武道の指導も担当する野間警部補。

さらに新任警察官の育成や業務全体の心得を伝える役割も担っています。

鹿児島中央警察署の署員
「自分が注意しているところや意識しないといけないところを的確に指導しながら稽古をしてもらっているので、すごくためになる」

鹿児島中央警察署の署員
「意外と話してみれば気さくな方で、顔はキリっとクールだけど、内面は暖かく『ザ・警察官』という人」

署員への指導だけではありません。

「太陽剣道クラブ」では、地域の子どもたちにも剣道を指導。

稽古を通して技術や礼儀、そして仲間を思う気持ちを伝えます。

野間さんから指導を受ける児童
「八段は一番上だからすごいなと思う。野間先生が八段だからなおさらうまくなると思う」

多くの人に慕われながら、それでも野間さんはおごることはありません。

鹿児島中央警察署 警務課・野間亮二警部補
「八段になろうが何しようが、学びを忘れることは絶対にしてはいけないこと。いかに日頃からどうやって、子どもたちにあるいは(警察)署員に分かりやすく、『おーその通り!』と言うぐらいの技ができるような、そういう教えにいけるように徹している」

野間さんのそんな姿勢に、後輩たちも刺激を受けているようです。

七段・北浜勇起警部補。

交番勤務を通じて地域の安全を守る日々を送ります。

後輩への指導にも力を入れていて、新人警察官からの信頼も厚い存在です。

新人警察官
Q.北浜さんはどんな人?
「まだ経験が少なく、すごく不安な部分も多いけど、優しく指導してくれるのですごくありがたい」

そんな北浜さん。

「一本を取る剣道」にこだわっていましたが、あるとき、野間さんの教えを受けて、基本に立ち返ることの大切さに気づいたそうです。

鹿児島中央警察署 地域課・北浜勇起警部補
「野間先生のような先生がいてくれることがものすごく勉強になる。かみ砕いて私に説明してくれる指導の仕方があって、今回、私も合格することができた」

野間さんの影響を受けた有段者はさらにもう一人。

六段・田邊望巡査長です。

現在は警務課で勤務。

署員の業務が円滑に進むように、職場環境の整備や業務のサポートに取り組んでいます。

3人の子供を育てる母でもある田邊さん。

警察官としての責任、家庭での役割、そして剣道の鍛錬と、苦労することもあったようです。

鹿児島中央警察署 警務課・田邊望巡査長
「大変すぎて、全てが、子育ても思うように上手くいかない時もあって」

そんな日々の中でも家族の支えをもらいながら、そして野間さんの指導を受けながら、なんと育児休暇明けわずか3カ月のタイミングで六段の昇段試験に初挑戦。

見事、合格を果たします。

鹿児島中央警察署 警務課・田邊望巡査長
「まさか合格できるとは思ってなかったので、初挑戦で。素直にうれしかったのと驚きと半々です」

それぞれの思いを抱きながら剣道を極め、同じ年に昇段を果たした3人の剣士たち。

子どもたちに剣を教え、仲間と心を磨き、地域を守る。

剣道の精神と警察官としての使命は、静かに、力強く重なり合っています。

鹿児島中央警察署 地域課・北浜勇起警部補
「今後、ずっと剣道を続けていきたい。次の高みを目指して自分の剣道が上達できるように、指導者になっていくので、剣道を正しく伝えられるようにできれば」

鹿児島中央警察署 警務課・田邊望巡査長
「まずは七段を目指していきたい。子どもたちと一緒に楽しく剣道ができたら」

鹿児島中央警察署 警務課・野間亮二警部補
「剣道というのは、私の人生の中で切っても切れない存在になっている。燃え尽きるまで竹刀を振り続けていきたい」

八段、七段、六段。

その数字に技術の証だけでなく、歩んできた歳月と覚悟の深さを刻みながらー

3人の剣士の挑戦は、これからも続いていきます。


そして10月8日、鹿児島県内の警察官が参加した剣道大会が行われ、鹿児島中央警察署は見事優勝を果たしました。

大会の規定により六段以上は出場できず、VTRで紹介した3人は試合には出ていませんが、3人の署員への指導の成果が出たようです。

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