台風15号接近 その時県内では・・ 県本土はこの時間も強風域に
2025年9月4日(木) 19:09
台風15号は県本土と種子島・屋久島地方を風速15メートル以上の強風域に巻き込みながら1時間に約25キロの速さで北上しています。
台風は大隅地方にかなり接近しているため4日夜遅くにかけて薩摩・大隅地方と種子島・屋久島地方では大気の状態が非常に不安定となります。
台風12号に続いて、鹿児島近海で発生した台風15号を巡る4日の動きを振り返ります。
まだ夜が明けやらぬ種子島の西之表市。午前5時半、雨は静かに降っていました。
4日午前3時、奄美大島の東の海上で発生した台風15号は、県内の広い範囲を強風域に巻き込みながら北上。この影響で、4日は海の便に乱れが。種子屋久高速船やプリンセスわかさなど、種子島・屋久島航路を中心に欠航が相次ぎました。
さらに午前10時半ごろ、種子島では大粒の雨が―
多田百合香記者
「午前11時過ぎの志布志市です。傘をまっすぐ持つことがやっとなほどの強い風とともに、雨が強く降っています」
台風が北上するにつれて、県本土でも雨風が強まります。
志布志市志布志町夏井のダグリ岬海水浴場付近では時折、雨が強く降り、木が激しく揺れることも。海では白波が打ち寄せていました。
そんな中、接近する台風に対策をとる人たちも。
大隅半島の最南端、南大隅町ではカンパチの養殖業者らが朝から沖に出て魚が傷つかないように、いけすを海中に沈めるなど台風対策を行ったということです。
小浜水産グループ・小浜洋志副社長
「(いけすの)天井の網を水深8mくらいまで沈めました。台風の波の影響は水深4~5mまでなのでそれより下は波の影響を受けない」
また、南大隅町では町内全ての小中学校で給食終了後、子供たちを下校させる対応を取りました。このうち、旧根占町エリアに1校しかない小学校・神山小学校では遠方から通う児童の保護者が迎えに来たり、通学バスに分乗して下校する様子が見られました。
神山小学校・前原貴士校長
「うちは校区が広いのでバス通学をしている児童もいる。まだ雨が弱いうちに帰宅させるのが理想。外に出ないこと、家で静かに過ごすことを指導しました」
一方、8月の豪雨災害で甚大な被害を受けた姶良市。通行止めが続く国道10号では、被災した網掛橋の復旧工事が進んでいますが、台風の接近にともない雨の様子をうかがいながら、シートで崩れた所を養生するなどの作業が行われていました。
また、姶良市ボランティアセンターでは、安全確保のため4日はボランティアの受け入れを中止し、県外から応援にかけつけたスタッフとのミーティングなどが行われていました。
ボランティアセンターでは、浸水した地域では住宅周辺の排水機能が回復していない場合もあるとして注意を呼びかけています。
姶良市ボランティアセンター長・長尾貴史さん
「ボランティアでも側溝の泥上げをしましたが、それで万全かというと必ずしもそうではないので被害があった場所は特に注意をしてもらいたい」
台風は大隅地方にかなり接近しているため4日夜遅くにかけて薩摩・大隅地方と種子島・屋久島地方では大気の状態が非常に不安定となります。
台風12号に続いて、鹿児島近海で発生した台風15号を巡る4日の動きを振り返ります。
まだ夜が明けやらぬ種子島の西之表市。午前5時半、雨は静かに降っていました。
4日午前3時、奄美大島の東の海上で発生した台風15号は、県内の広い範囲を強風域に巻き込みながら北上。この影響で、4日は海の便に乱れが。種子屋久高速船やプリンセスわかさなど、種子島・屋久島航路を中心に欠航が相次ぎました。
さらに午前10時半ごろ、種子島では大粒の雨が―
多田百合香記者
「午前11時過ぎの志布志市です。傘をまっすぐ持つことがやっとなほどの強い風とともに、雨が強く降っています」
台風が北上するにつれて、県本土でも雨風が強まります。
志布志市志布志町夏井のダグリ岬海水浴場付近では時折、雨が強く降り、木が激しく揺れることも。海では白波が打ち寄せていました。
そんな中、接近する台風に対策をとる人たちも。
大隅半島の最南端、南大隅町ではカンパチの養殖業者らが朝から沖に出て魚が傷つかないように、いけすを海中に沈めるなど台風対策を行ったということです。
小浜水産グループ・小浜洋志副社長
「(いけすの)天井の網を水深8mくらいまで沈めました。台風の波の影響は水深4~5mまでなのでそれより下は波の影響を受けない」
また、南大隅町では町内全ての小中学校で給食終了後、子供たちを下校させる対応を取りました。このうち、旧根占町エリアに1校しかない小学校・神山小学校では遠方から通う児童の保護者が迎えに来たり、通学バスに分乗して下校する様子が見られました。
神山小学校・前原貴士校長
「うちは校区が広いのでバス通学をしている児童もいる。まだ雨が弱いうちに帰宅させるのが理想。外に出ないこと、家で静かに過ごすことを指導しました」
一方、8月の豪雨災害で甚大な被害を受けた姶良市。通行止めが続く国道10号では、被災した網掛橋の復旧工事が進んでいますが、台風の接近にともない雨の様子をうかがいながら、シートで崩れた所を養生するなどの作業が行われていました。
また、姶良市ボランティアセンターでは、安全確保のため4日はボランティアの受け入れを中止し、県外から応援にかけつけたスタッフとのミーティングなどが行われていました。
ボランティアセンターでは、浸水した地域では住宅周辺の排水機能が回復していない場合もあるとして注意を呼びかけています。
姶良市ボランティアセンター長・長尾貴史さん
「ボランティアでも側溝の泥上げをしましたが、それで万全かというと必ずしもそうではないので被害があった場所は特に注意をしてもらいたい」