まだ一緒にね

私たちの仕事に欠かせない品の中でも
傍らに置いておくことが多い、ストップウオッチ

私が使っているものは、
今から３０数年前に鹿児島の時計屋さんから購入しました

そのときから、

フリーアナウンサーとして仕事をしていたとき
話し方などの指導をしていたときも
ケースから取り出して、そばに置いていました

電池で動くものですが
電池交換の記憶は１～２回

動かなくなったのは、今回で３回目です

１回目は、２３年ほど前
１５秒の横にあるネジが飛び出して
針が動かなくなりました。
福岡市の新天町にある時計屋さんに持ち込むと
「長く使ってますねー、
　もう修理はなかなか出来んようになるよ」と
　言いながら、修理してくれました

２回目は３年ほど前
鹿児島市のショッピングモールにある時計屋さんへ
持ち込むと、幸いにも電池切れでした

しかし、
「なかなか、合う電池もなくなりますよ
　今度止まったら　もう修理は難しいでしょう」

　いつかは使えなくなる日が来る　
　
　覚悟したつもりでした

そして、今回
ストップウオッチを止めたら、上部の分針は戻るのに
秒針が３０秒あたりから戻らない

「電池切れ・・・だよね」
　と思いながらも確認するのが怖くて

１０日ほど、川路アナウンサーのストップウオッチを
借りていましたが
意を決して、鹿児島市の百貨店の時計修理コーナーへ

ベルト交換したい腕時計と一緒に
ストップウオッチを渡しました
「電池切れじゃないかと思うのですが・・・」

「そうですか・・・」とお店の方
ストップウオッチを動かして　止めて　戻す・・・
「電池じゃなさそうですが、ちょっと預かりますね」

それから３０分
受け取りに行くと
「電池ではありませんでした　
　針を調整しましたので・・・」と

受け取ったストップウオッチを
カチッ　カチッ　カチッ

ちゃんと動きました！！

「ありがとうございます！　
　仕事に欠かせないので」
　
思わず出た言葉に

「そうですよね」と応えてくれたお店の方

仕事の相棒は、ずっと仕事を見守ってくれた存在であり

やっぱり
「もうおしまい！」って時まで
一緒にがんばりたいと思うのです