「ワクチンまだなら打って」現場医師の警告──鹿児島で急増、子どもの症状と家庭での対応法
2025年12月6日(土) 11:00

小児科医が語る今年の特徴と家庭での感染予防
鹿児島県内のインフルエンザ感染者数が急増している。先週の感染者数は1598人と前週の約2倍に達し、10歳未満の子どもを中心に感染が広がっている。これに伴い、県内各地の教育機関では学級閉鎖などの措置が相次いでいる。
県内の学校で相次ぐ閉鎖措置
県は5日、12月1日から5日までの5日間におけるインフルエンザによる学級閉鎖などの状況を発表した。出水保健所管内の幼稚園1か所では休園措置が取られ、保育園1か所、小学校9校、中学校4校では学年閉鎖が実施されている。
さらに、小学校17校、中学校4校、高校1校、特別支援学校1校で学級閉鎖の措置が取られた。感染拡大防止のため、各教育機関では対策が急がれている。
感染者は11月から急増

11月から感染急増、定点報告が警報ラインに接近
県内の定点医療機関でのインフルエンザの感染者数は11月から急増している。4日に発表された11月24日から30日までの感染者数は1598人で、前の週より739人増加した。
年代別にみると、10歳未満が801人と感染者の約半数を占め、次いで10代が399人となっており、子どもを中心に感染が広がっていることがわかる。
流行発生警報の基準値に近づく

流行発生警報の基準を上回っているエリアも…
最新のデータによると、定点医療機関あたりの報告数は28.04と、流行発生警報の基準値となる30.0に近づいている。保健所別にみると、鹿児島市、伊集院、川薩、姶良、名瀬では既に流行発生警報の基準を上回っている状況だ。
9月から10月にかけては100人から200人程度で推移していたが、11月に入ってからは2倍程度のペースで感染者が急増しており、感染拡大の勢いが強まっている。
医療現場からの声
鹿児島市のたんぽぽ小児科の山元公惠院長は、「いつもよりちょっと早く始まったかな。11月の連休、10月20日前後から増え始めた印象がある」と今年の流行が例年より早いことを指摘している。
同院では先々週は約30人だった感染者が、先週には100人を超えたという。インフルエンザの症状については、「基本的に発熱やせき、鼻水。いきなり高い熱があるけど、最近はちょっと熱が出て、次の日高い熱が出たり、それからお腹が痛いとか吐いたりする症状の子も一部見られる」と説明している。


















































































































