“預金だけじゃ足りない” 60代主婦も動き出した新NISAと長期投資の現場 月3,000円から始める人も
2025年12月2日(火) 18:40
今回のテーマは「投資」です。
株式やNISAなど投資に関する言葉を耳にする機会が増えましたよね。
物価高が続く時代に、将来を見据え自身の資産をどう運用するのか?
今回はこの「投資」をめぐって、さまざまな世代を取材し県内の現状を探りました。
若松正大記者
「鹿児島市の鴨池福祉館です。こちらでは、お金の知識を学ぶサークルが開かれています」
「積み立てNISAの手順を知りたい。何を買ったらいいか分からない」
「まず金融機関を決めないといけない。銀行にするか証券会社にするかどこで(NISA口座を開設)するのか」
ファイナンシャルプランナーの瀬尾さんの話に耳を傾けるのは20代から60代の女性たち、投資歴は初心者から10年以上とさまざまです。
このサークルでは月に2回、このような機会を設けています。
投資歴半年・60代主婦
「新NISAを今年5月から始めた。年金でゆったり過ごす感じだったが、今はそうでもなくなったようなので、先生から知識を教えてもらい、将来に向けて考えていかないと、と思って」
投資歴10年・60代主婦
「お金をインフレに負けないように活用できることを教えてもらった。銀行預金の金利より、NISAにまわすとか、少しでも減らない投資を考えている」
「投資」=自分のお金を株式や債券といった金融資産に投じ利益を得ようとすること、を意味します。
講師や受講者が口にするNISAは2014年から始まった制度で、簡単に言えば投資に対する税金が免除される仕組みです。
例えば、株を購入し利益が出た場合、約20%の税金がかかりますが、銀行や証券会社でNISA用の口座を開設すれば、税金はかかりません。
金融庁によりますと、2025年6月時点で県内では23万を超えるNISAの口座が存在し、単純計算で18歳以上の5人に1人が口座を開設していることになります。
物価高も相まって関心が高まる投資、ですが銀行預金とは違い、元本は保証されていません。
リスクを伴う投資などの知識を広めようと国が力を入れているのが金融教育です。
2022年には高校の授業で必修化になったほか、2024年に金融庁が教育を推進する法人を設立。
学校や企業、公民館など要望に応じて無料で講師を派遣しています。
県内では15人の講師が登録され、瀬尾さんはその1人です。
この日は鹿児島市の託児施設で子供を預けている母親たちが瀬尾さんの金融教育を受けました。
30代主婦
「家の購入を考えていたり、子供の将来的な大学の資金、預金だけでは増えないので運用が大事かなと」
「預貯金よりも増えてほしいので、リスクあるけど(NISAに)比重を置いている」
「子供が苦労しないように、夫婦で多趣味なので、存分にとは言わないがほどほどに楽しめるよう資産をつくっていきたい」
投資を巡り県内には2025年3月、あるグループが発足しました。
「鹿児島の長期投資仲間たち」。
発起人は県内の会社員で投資歴20年のとり太郎さん。
立ち上げの理由をこう語します。
鹿児島の長期投資仲間たち 発起人・とり太郎さん(40代会社員)
「熊本、福岡で(投資仲間の)オフ会が開催されていて、鹿児島でも身近に投資のことを語り合える仲間がほしいと、自分でつくってみようかと。(メンバーは)毎月1万円積み立てする方から、1億を超える資産のある方と様々な方がいる」
グループではチャットを使って情報交換をしているほか、3日前には交流会も開き投資談義に花を咲かせたそうです。
2008年のリーマンショックによる株価の暴落なども経験したとり太郎さん。
この20年で学んだことをこう振り返ります。
とり太郎さん
「上がっているときは皆さん浮かれてうれしいが、いざ下がると本当につらい思いをする。我慢して買い向かうことが資産の形成につながるとこれまでの経験から感じる」
Challenger 代表取締役・鳥海翔さん
「鹿児島のみなさーん」
資産運用についてYouTubeで発信する鳥海翔さん。
チャンネル登録者数36万人を超える鳥海さんは投資には明確な目標が必要だと話します。
鳥海さん
「(投資は)外から押しつけられるものではない。『NISAやった方がいい、資産運用しないと老後が危険だ』ではなく、自発的なものがないと苦しいのではないか。こんなことができたらいいよなという(目標を)実現するための努力をできる人は結構いる」
もう一つ重要と話すのが知識です。
鳥海さん
「YouTubeに加えて本とか読む、体系的にまとまった本、難しくなくて分かりやすい、これなら読めるという本を読んでおくとベースの知識が身につく。無理はせずにできる範囲で長い期間少しずつやっていく、そういう形が結果を生んでいく」
鹿児島国際大学で行われていたのは鹿児島財務事務所の出前授業。
金融の知識を学ぶ学生の中にも投資を始めた人がいました。
学生
「大学生になったらNISAをしてみようと始めた。自分のお金で月3000円ぐらい。始めようと思ったきっかけは働かなくても収入が得られること。働きながら株をするのもいいのではないか」
今、様々な世代の間で関心が高まっている投資。
自分の大切なお金をどう生かすか正解はありませんが、投資という選択をする場合、正しい知識を身につけ、行動することが必要といえそうです。
株式やNISAなど投資に関する言葉を耳にする機会が増えましたよね。
物価高が続く時代に、将来を見据え自身の資産をどう運用するのか?
今回はこの「投資」をめぐって、さまざまな世代を取材し県内の現状を探りました。
若松正大記者
「鹿児島市の鴨池福祉館です。こちらでは、お金の知識を学ぶサークルが開かれています」
「積み立てNISAの手順を知りたい。何を買ったらいいか分からない」
「まず金融機関を決めないといけない。銀行にするか証券会社にするかどこで(NISA口座を開設)するのか」
ファイナンシャルプランナーの瀬尾さんの話に耳を傾けるのは20代から60代の女性たち、投資歴は初心者から10年以上とさまざまです。
このサークルでは月に2回、このような機会を設けています。
投資歴半年・60代主婦
「新NISAを今年5月から始めた。年金でゆったり過ごす感じだったが、今はそうでもなくなったようなので、先生から知識を教えてもらい、将来に向けて考えていかないと、と思って」
投資歴10年・60代主婦
「お金をインフレに負けないように活用できることを教えてもらった。銀行預金の金利より、NISAにまわすとか、少しでも減らない投資を考えている」
「投資」=自分のお金を株式や債券といった金融資産に投じ利益を得ようとすること、を意味します。
講師や受講者が口にするNISAは2014年から始まった制度で、簡単に言えば投資に対する税金が免除される仕組みです。
例えば、株を購入し利益が出た場合、約20%の税金がかかりますが、銀行や証券会社でNISA用の口座を開設すれば、税金はかかりません。
金融庁によりますと、2025年6月時点で県内では23万を超えるNISAの口座が存在し、単純計算で18歳以上の5人に1人が口座を開設していることになります。
物価高も相まって関心が高まる投資、ですが銀行預金とは違い、元本は保証されていません。
リスクを伴う投資などの知識を広めようと国が力を入れているのが金融教育です。
2022年には高校の授業で必修化になったほか、2024年に金融庁が教育を推進する法人を設立。
学校や企業、公民館など要望に応じて無料で講師を派遣しています。
県内では15人の講師が登録され、瀬尾さんはその1人です。
この日は鹿児島市の託児施設で子供を預けている母親たちが瀬尾さんの金融教育を受けました。
30代主婦
「家の購入を考えていたり、子供の将来的な大学の資金、預金だけでは増えないので運用が大事かなと」
「預貯金よりも増えてほしいので、リスクあるけど(NISAに)比重を置いている」
「子供が苦労しないように、夫婦で多趣味なので、存分にとは言わないがほどほどに楽しめるよう資産をつくっていきたい」
投資を巡り県内には2025年3月、あるグループが発足しました。
「鹿児島の長期投資仲間たち」。
発起人は県内の会社員で投資歴20年のとり太郎さん。
立ち上げの理由をこう語します。
鹿児島の長期投資仲間たち 発起人・とり太郎さん(40代会社員)
「熊本、福岡で(投資仲間の)オフ会が開催されていて、鹿児島でも身近に投資のことを語り合える仲間がほしいと、自分でつくってみようかと。(メンバーは)毎月1万円積み立てする方から、1億を超える資産のある方と様々な方がいる」
グループではチャットを使って情報交換をしているほか、3日前には交流会も開き投資談義に花を咲かせたそうです。
2008年のリーマンショックによる株価の暴落なども経験したとり太郎さん。
この20年で学んだことをこう振り返ります。
とり太郎さん
「上がっているときは皆さん浮かれてうれしいが、いざ下がると本当につらい思いをする。我慢して買い向かうことが資産の形成につながるとこれまでの経験から感じる」
Challenger 代表取締役・鳥海翔さん
「鹿児島のみなさーん」
資産運用についてYouTubeで発信する鳥海翔さん。
チャンネル登録者数36万人を超える鳥海さんは投資には明確な目標が必要だと話します。
鳥海さん
「(投資は)外から押しつけられるものではない。『NISAやった方がいい、資産運用しないと老後が危険だ』ではなく、自発的なものがないと苦しいのではないか。こんなことができたらいいよなという(目標を)実現するための努力をできる人は結構いる」
もう一つ重要と話すのが知識です。
鳥海さん
「YouTubeに加えて本とか読む、体系的にまとまった本、難しくなくて分かりやすい、これなら読めるという本を読んでおくとベースの知識が身につく。無理はせずにできる範囲で長い期間少しずつやっていく、そういう形が結果を生んでいく」
鹿児島国際大学で行われていたのは鹿児島財務事務所の出前授業。
金融の知識を学ぶ学生の中にも投資を始めた人がいました。
学生
「大学生になったらNISAをしてみようと始めた。自分のお金で月3000円ぐらい。始めようと思ったきっかけは働かなくても収入が得られること。働きながら株をするのもいいのではないか」
今、様々な世代の間で関心が高まっている投資。
自分の大切なお金をどう生かすか正解はありませんが、投資という選択をする場合、正しい知識を身につけ、行動することが必要といえそうです。


















































































































