
中国地方を舞台に熱戦が続く、全国高校総体=インターハイ。
7月29日から8月1日まで、島根県で男子のバレーボール競技が開催されました。
県代表の川内商工は決勝トーナメント3回戦敗退という悔しい結果でした。

私は今のチームが始動しはじめた新人戦から川内商工の取材を続けていました。
今回もインターハイを前に、練習や学校寮で取材を行い、選手達からたくさんの声を聞いていました。
全国の強豪校を相手に川内商工の武器「高速コンビバレー」で戦う姿がもっと見たかったですが、勝負の世界は難しいですね。
これまでの川内商工の全国大会最高成績は2023年インターハイでベスト8、今年の春高でベスト8。
ベスト8の壁を越える挑戦は、次回に持ち越されました。
取材をした選手について少し書きたいと思います。
■④尾田原琉碧キャプテン(おだはら・るい/3年)
練習から誰よりも気持ちを見せてプレーする選手。
スパイクを打つ腕のスイングスピードの速さが持ち味で、尾田原選手のスパイクがコートにぶつかる音はとっても重量感があって大きいです。インターハイまでに地道な筋力トレーニングでウエイトを増やし、ジャンプ力やスイングスピードがレベルアップしました。
リベロの牧田選手とディフェンスの中核を担う選手で、サーブレシーブをして自らスパイクに行くその身体能力の高さは見ていて胸が熱くなるほどです。私は特に気持ちのこもったプレーに毎回心が動かされます。
春高までにさらなるレベルアップを期待しています!
■牧田蒼翔選手(まきた・あおと/3年/リベロ)
2年生まではスパイカー。4月の新チームからそのディフェンス力を買われてリベロに転向した牧田選手。「スパイカーに未練はないですか?」と聞くと、「少しは未練がありますけど、今チームに必要なのは自分がリベロをすることなので」と微笑みました。
コート上では誰よりも声を出していて、その声は取材中も体育館中に響いていました。
コートを離れると…かわいいぬいぐるみやキーホルダーをたくさん持っていて、そのギャップがすごく素敵な選手です。
今後は持ち前の熱さとガッツ溢れる守備でチームをさらに上に導いてくれることを期待しています!
■宝満大空選手(ほうまん・そら/3年/セッター)
川内商工の「高速コンビバレー」を組み立てる司令塔。
この度初めて全国高校選抜に選ばれ、9月にはインドネシアへの海外遠征が控えています。
この全国選抜への選出も自身の力になったとインターハイ前に話していた宝満選手。
ハイレベルな全国での戦いを前に、いかに相手に読まれずに正確なトスを速くあげるかを試行錯誤しながら練習に励んでいる姿が印象的でした。
世界を経験して、どんな頼もしいセッターになって帰ってくるのか、楽しみにしています!
■田中洸選手(たなか・ひかる/1年)
中学時代は2年連続で全国選抜に選ばれたスーパールーキー。
入学後、トレーニング効果で足や上半身の筋力が増え、わずか一ヵ月で最高到達点は335cmから344cmにアップ。それでいてまだ1年生ということで初々しいところもあって。寮で昼食のカレーを食べているときに「小さいときからお母さんがカレーを作ってくれていてそれがおいしくて大好きで、そこからずっとカレーが好き」というエピソードも話してくれました。
今の田中選手は、バックアタックかオープンでスパイクを打つのがメインですが、今後攻撃パターンが増え、さらにディフェンス力も上がってくると、とんでもない選手になるような気がしています。インターハイは公式のライブ配信で見ることしかできませんでしたが、負けたあと、遠目でもわかるほど号泣していた田中選手。これからの活躍を楽しみにしています。
今後の川内商工バレー部に注目です!!

そしてバレーボール関連でもう一つ。
「KTSライブニュース」でも紹介した、
U19女子バレー日本代表の鹿児島実業高校バレー部、古川千裕選手(ふるかわ・ちひろ/3年/セッター)。
先月セルビアとクロアチアで行われた「U19世界選手権」に出場し、日本は7位で大会を終えました。
私は公式YouTubeチャンネルのライブ配信で試合を見ていたのですが、、、
古川選手は大会の途中から出場機会も増え、チームメートから「すごくきれい!」といってもらえたと話していたライトへのトスや、バックアタックのトス、得意のツーアタックなど、古川選手の良さも随所に見られた大会だったような気がします。
何より、古川選手が日の丸を背負って楽しそうにプレーしている姿がとってもかっこよかったです!!
古川選手の今後がとても楽しみです!!
バレーボールってやっぱり最高です!!!