【新燃岳】専門家「安全宣言ではない」 噴火警戒レベル2に引き下げ 7年ぶりの噴火から4カ月
2025年10月17日(金) 19:23
2025年6月に7年ぶりに噴火し、噴火警戒レベルが入山規制の3に引き上げられていた霧島連山の新燃岳について、気象台は17日午前、噴火警戒レベルを火口周辺規制の2に引き下げました。
ただし、専門家は「安全宣言ではない」として引き続き警戒を呼びかけています。
2025年6月22日、7年ぶりに噴火した新燃岳。
その翌日には噴火警戒レベルが3に引き上げられました。
ただし、最初の噴火では噴煙や雲で山が全く見えず、気象台は住民から寄せられた情報を元に噴火について発表しました。
カフェのオーナー
「ビジターセンターの方たちがざわつき始めたので『何かあったんですか?』と聞いたら『新燃岳噴火したのでもしかしたらあす開けられないかもね』みたいな話になった」
その後も新燃岳の噴火は続き、火山灰の影響で鹿児島空港を離着陸する空の便に欠航が相次いだことも。
また、茶畑の茶葉に灰が降り積もるなど農業にも影響が出ました。
8月には火口から5500mまで噴煙が上がる噴火もあり、霧島市の自動車修理工場では洗車したばかりの車に灰が積もり、工場の人を悩ませていました。
このように、周辺の生活に様々な影響を与えてきた新燃岳。
9月上旬までは断続的な噴火活動が見られましたが、「山体膨張の動きが停滞し、火山ガスの放出量も減って活動は低下傾向にある」として、気象台は17日午前11時、噴火警戒レベルを入山規制の3から火口周辺規制の2に引き下げました。
これに伴い、霧島市も火口周辺の警戒範囲を火口からおおむね2キロに縮小しています。
登山客
「災害でちょっと危険で来られないというのが、ちょっとでもなくなるという部分ですごくいろんな人が来て楽しめるのでは」
ただし、火山学などが専門の鹿児島大学の井村隆介准教授は、身の安全を守るためにはレベルにかかわらず、引き続き警戒が必要と話します。
鹿児島大学 井村隆介准教授
「新燃岳の活動が6月末から8月、9月の状況よりは落ち着いているけど、決して収まったわけではない。いつまた同じような噴火、あるいはそれ以上の噴火が起こってもおかしくない。レベル1でたくさんの人が亡くなったのが御嶽山。(レベル2は)安全宣言ではない。登山客や観光客は2011年みたいな噴火が起こったときは間に合わないことも考えられる」
ただし、専門家は「安全宣言ではない」として引き続き警戒を呼びかけています。
2025年6月22日、7年ぶりに噴火した新燃岳。
その翌日には噴火警戒レベルが3に引き上げられました。
ただし、最初の噴火では噴煙や雲で山が全く見えず、気象台は住民から寄せられた情報を元に噴火について発表しました。
カフェのオーナー
「ビジターセンターの方たちがざわつき始めたので『何かあったんですか?』と聞いたら『新燃岳噴火したのでもしかしたらあす開けられないかもね』みたいな話になった」
その後も新燃岳の噴火は続き、火山灰の影響で鹿児島空港を離着陸する空の便に欠航が相次いだことも。
また、茶畑の茶葉に灰が降り積もるなど農業にも影響が出ました。
8月には火口から5500mまで噴煙が上がる噴火もあり、霧島市の自動車修理工場では洗車したばかりの車に灰が積もり、工場の人を悩ませていました。
このように、周辺の生活に様々な影響を与えてきた新燃岳。
9月上旬までは断続的な噴火活動が見られましたが、「山体膨張の動きが停滞し、火山ガスの放出量も減って活動は低下傾向にある」として、気象台は17日午前11時、噴火警戒レベルを入山規制の3から火口周辺規制の2に引き下げました。
これに伴い、霧島市も火口周辺の警戒範囲を火口からおおむね2キロに縮小しています。
登山客
「災害でちょっと危険で来られないというのが、ちょっとでもなくなるという部分ですごくいろんな人が来て楽しめるのでは」
ただし、火山学などが専門の鹿児島大学の井村隆介准教授は、身の安全を守るためにはレベルにかかわらず、引き続き警戒が必要と話します。
鹿児島大学 井村隆介准教授
「新燃岳の活動が6月末から8月、9月の状況よりは落ち着いているけど、決して収まったわけではない。いつまた同じような噴火、あるいはそれ以上の噴火が起こってもおかしくない。レベル1でたくさんの人が亡くなったのが御嶽山。(レベル2は)安全宣言ではない。登山客や観光客は2011年みたいな噴火が起こったときは間に合わないことも考えられる」