「密輸を防ぐ最後のとりで」税関職員の仕事に密着 鹿児島
2022年6月30日19:54
日々海外から輸入される多くの貨物。
鹿児島県内では2020年1年間でおよそ43万9000トンの貨物が輸入されています。
その中に薬物など違法な物がないか検査するのが税関職員です。
普段、私たちが見る機会のない税関職員の仕事の様子をKTSは今回、特別に許可をもらい取材しました。
「コンテナの番号を確認して、その後コンテナを開けます。」
この日、長崎税関鹿児島税関支署志布志出張所では、コンテナの検査を前に打ち合わせが行われていました。
「外装で変なマークとかあれば適宜中断して、実際中身を確認するという形で。」
税関の役割は違法な貨物を国内に持ち込ませないこと。
ここでは志布志港から輸入される貨物の中に薬物や銃器など違法なものはないか、日々検査を行っています。
志布志港は中国や台湾、韓国と定期航路で結ばれていて、2021年は1年間でコンテナ約4万7000個分の貨物が海外から輸入されてきました。
これは長崎税関の管内では最も多い数字で、県内の約8割の貨物は志布志港から輸入されています。
この日も志布志港には多くのコンテナが積み上げられていました。
今回、重量や形状などから検査対象となったのはこちらのコンテナです。
コンテナの中に入っていたのは、白いプラスチック製品400個。
中国から輸入されたもので、イベントで使うと申告がありました。
外見で異常は確認されませんでしたが、コンテナから取り出して徹底した検査を行います。
ここで登場するのが麻薬探知犬です。
志布志港では2002年、外国の貨物船がコカイン5キロを密輸しようとした事例も。
人間の数万倍とも言われる麻薬探知犬の嗅覚で貨物を隅々までかぎ、違法な薬物が隠されていないかチェックします。
麻薬探知犬ハンドラー 吉井遼太郎さん
「全く反応はなかったので、麻薬類は特に何もありませんでした。隙間や切れ目があれば、そこから中のにおいが出てくるので、そういった所を重点的にかがせたり、輸入者がいるので貨物に傷を付けないということもしっかり守って検査している。」
さらにX線を使った大型の検査装置で、目には見えない貨物の内部まで徹底して調べます。
これが税関による最後の検査となります。
少しでも怪しい兆候を見逃すまいと、職員は念入りに画面を見つめます。
鹿児島税関支署 志布志出張所 神崎雄三さん
「(貨物の)厚みの中に隠匿されている事例もあるので、そういうときX線を透過することで画像が見えたりして、そこから摘発になったりする。」
結局、このプラスチック製品に異常は見つからず、輸入が許可されました。
鹿児島税関支署 志布志出張所 野副桂右さん
「日本国内に不正薬物などが入り込まないように、一番最後のとりでとなるような官庁だと自負している。検査することによって、国内の人々の安心安全を守れるように意気込みを持って頑張っていけたら。」
密輸を防ぐ最後のとりでとして。
違法な貨物が国内に入り込まないように、きょうも税関職員は徹底した検査を行います。
鹿児島県内では2020年1年間でおよそ43万9000トンの貨物が輸入されています。
その中に薬物など違法な物がないか検査するのが税関職員です。
普段、私たちが見る機会のない税関職員の仕事の様子をKTSは今回、特別に許可をもらい取材しました。
「コンテナの番号を確認して、その後コンテナを開けます。」
この日、長崎税関鹿児島税関支署志布志出張所では、コンテナの検査を前に打ち合わせが行われていました。
「外装で変なマークとかあれば適宜中断して、実際中身を確認するという形で。」
税関の役割は違法な貨物を国内に持ち込ませないこと。
ここでは志布志港から輸入される貨物の中に薬物や銃器など違法なものはないか、日々検査を行っています。
志布志港は中国や台湾、韓国と定期航路で結ばれていて、2021年は1年間でコンテナ約4万7000個分の貨物が海外から輸入されてきました。
これは長崎税関の管内では最も多い数字で、県内の約8割の貨物は志布志港から輸入されています。
この日も志布志港には多くのコンテナが積み上げられていました。
今回、重量や形状などから検査対象となったのはこちらのコンテナです。
コンテナの中に入っていたのは、白いプラスチック製品400個。
中国から輸入されたもので、イベントで使うと申告がありました。
外見で異常は確認されませんでしたが、コンテナから取り出して徹底した検査を行います。
ここで登場するのが麻薬探知犬です。
志布志港では2002年、外国の貨物船がコカイン5キロを密輸しようとした事例も。
人間の数万倍とも言われる麻薬探知犬の嗅覚で貨物を隅々までかぎ、違法な薬物が隠されていないかチェックします。
麻薬探知犬ハンドラー 吉井遼太郎さん
「全く反応はなかったので、麻薬類は特に何もありませんでした。隙間や切れ目があれば、そこから中のにおいが出てくるので、そういった所を重点的にかがせたり、輸入者がいるので貨物に傷を付けないということもしっかり守って検査している。」
さらにX線を使った大型の検査装置で、目には見えない貨物の内部まで徹底して調べます。
これが税関による最後の検査となります。
少しでも怪しい兆候を見逃すまいと、職員は念入りに画面を見つめます。
鹿児島税関支署 志布志出張所 神崎雄三さん
「(貨物の)厚みの中に隠匿されている事例もあるので、そういうときX線を透過することで画像が見えたりして、そこから摘発になったりする。」
結局、このプラスチック製品に異常は見つからず、輸入が許可されました。
鹿児島税関支署 志布志出張所 野副桂右さん
「日本国内に不正薬物などが入り込まないように、一番最後のとりでとなるような官庁だと自負している。検査することによって、国内の人々の安心安全を守れるように意気込みを持って頑張っていけたら。」
密輸を防ぐ最後のとりでとして。
違法な貨物が国内に入り込まないように、きょうも税関職員は徹底した検査を行います。