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ニュース・スポーツ

「インドネシアより給料7倍」鹿児島の外国人労働者が10年で4倍に 人口150万人割れの地方を支える現実

2026年8月26日(水) 18:33

人口減少による働き手不足が様々な業界で悩みの種となる中、存在感を示しているのが外国人です。

鹿児島県内でも外国人労働者の数は右肩上がりとなっています。

彼らは何を求め鹿児島に来るのか、そして雇用する企業の受け止めは?

それぞれの声を取材しました。

鹿児島市の天文館です。

県内で見かける機会が増えた外国人。

街の人
「船が着いた時は結構見かけますね」
「外国人の就労者がたくさんいる。かなり外国人が増えてきている」

クルーズ船の観光客、あるいは鹿児島で働く労働者、街の人たちは、その変化を身近に感じていました。

鹿児島市にある鹿児島情報ビジネス公務員専門学校です。

日本で働くことを目指し現在、過去最多の392人の留学生が在籍しています。

ネパールやベトナムなどアジア出身者がメインです。

鹿児島への興味を聞くと…

日本語科の留学生
「私はお茶が好きです。だからお茶のeショップ(オンラインショップ)をしたい」

この教室で行われていたのは、日本で社会人マナーとして重視される「報告・連絡・相談」に関する授業です。

留学生はアルバイト先での、困った経験を発表します。

国際ビジネス科の留学生
「店長が私に言われた仕事を私は分からなかった。もう1回聞くのはちょっときついから聞かなかった」

鹿児島情報ビジネス公務員専門学校 教務部・小坂元琉衣さん
「そういうときも、相談は絶対にした方が良い」

この時期は就職を前にした個別面談を受ける留学生もいます。

先生とやりとりしているのは2027年3月に卒業予定のネパール出身のスマリカさん。

小坂元さん
「(就職するのは)日本のどこが良い?」

ネパール出身・パラジュリ・スマリカさん
「日本の鹿児島。自然もいっぱいあるし、桜島みたいなとても大人気な山もあるので」

この専門学校では卒業生のうちの半数近くが県内で就職するといいます。

鹿児島情報ビジネス公務員専門学校・中広義隆校長
「(留学生は)色んな言語をしゃべれるので、コミュニケーション能力が非常に高い。(外国人は)鹿児島にとって非常に大事になっていく」

こちらは鹿児島労働局が取りまとめた、県内の外国人労働者数の推移です。

右肩上がりの状態が続き、2025年10月末時点で、約1万6000人。

この10年間で、約4倍に増加しました。

労働局の担当者は、外国人労働者に対するニーズの高まりを感じています。

鹿児島労働局 職業安定部・菅原祐昭部長
「産業別では製造業が最も多い。製造業の中でも食料品製造業がかなりの割合を占めている」

長年、外国人労働者を雇ってきた会社が指宿市山川町にあります。

午前6時前。

会社の寮を出て職場に向かうのはインドネシア出身のリアさん23歳です。

勤務するのは80年以上にわたり、日本の出汁文化を支える鰹節の製造現場。

インドネシア出身・リアさん(23)
「(日本に来る前は)どんな仕事かは知らない。初めて見て、えっ!包丁も初めて使うから、スッと手が切れた」

まず取り掛かるのは、解凍したカツオに切り込みを入れる「生切り」。角度や深さ・長さなど、ミリ単位での正確さとスピードが求められます。

リアさんは3年前、家族のもとを離れ、日本にやってきました。

リアさん
「インドネシアから来ました。母と父とお兄さんが2人、弟も2人」

ここで働く従業員37人のうち半数近くの17人が外国人です。

それぞれ母国語も違うため、リアさんも始めは言葉の壁に戸惑ったそうです。

リアさん
「ベトナム人は時々言葉は違うように聞こえる」

それでもリアさんがこの場所で働いている理由。

リアさん
「インドネシアは仕事はあるけど給料はちょっと安いと思う」

インドネシアの中心部での月給は2万円から3万円ほど、日本との賃金差は約7倍です。

この会社では20年以上前から外国人の採用を始め、これまでに60人を受け入れてきました。

人手不足から始めた外国人労働者の採用ですが、今や工場には欠かせない存在になっているようです。

カネニニシ・西雄生社長
「会社にとっては当然、中心人物であって、彼ら、彼女らを軸にかつお節を作っている」

外国人労働者にとっては賃金の高さ、企業にとっては貴重な労働力、それぞれメリットを感じています。

ただ、課題もあります。

西社長
「日本国内を見ると、他にも魅力的な職種は非常に多くあるので、かつお節が作りたいとか魚が好きだから、和食が興味があるとか、そういった興味をプラスして持ってやらないと、なかなか務まるような仕事ではない」

2026年の10月に、契約期間の3年が終了するリアさん。

給料の高さや都会への憧れから、神奈川県の食品製造工場に転職します。

リアさん
「(神奈川県にも)かつお節あるかな?」

7月末に発表された鹿児島県の推計人口は101年ぶりに150万人を割り、人口減少には歯止めがかかりません。

そんな中、産業を支える外国人労働者の存在感が年々増しているようです。

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