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ニュース・スポーツ

家族で出かけたイチゴ狩りがきっかけで起業 子連れ・車いす歓迎、夜はライトアップの“宝石イチゴ”体験

2026年2月10日(火) 14:30

鹿児島県肝付町で、家族で出かけたイチゴ狩りがきっかけで、自分で観光農園をつくってしまった女性がいる。農業経験ゼロながら、長年従事した介護の仕事の経験も生かし、イチゴ愛とお客さん愛に満ちた農園として関心が集まっている。

一口のイチゴが人生を変えた

「一口のイチゴが人生を変えた」介護職出身の女性が作った“誰でも楽しめる”イチゴ農園

「食べた瞬間になんて甘くておいしいんだろうって。『摘みたてって幸せだな』って思ったのがきっかけ」こう話すのは肝付町に住む松元友美さん。20年ほど介護の世界で仕事をしていたが、3年前家族で出かけたイチゴ狩りで摘みたてのイチゴにすっかり魅せられてしまった。「自分でやれば毎日食べられるじゃん!」そう思った松元さん、なんと帰りの車中で農園をつくることを思いついたという。家族は驚くほどあっさり賛同。夫の健作さんも「あ、いいかなと」と特に反対せず「誰一人として」反対しなかったという。

そこからの動きは速かった。わずか3カ月後には購入した240株の苗をプランターに植えた。その後、中古の20アールのハウスを見つけ、2025年3月に工事が完了。そして今シーズンから、念願のイチゴ農園を本格的に営業している。

介護経験を生かした「みんなのための」農園づくり

子どもも車いす利用者も笑顔になる“ハートフル農園”

松元さんの農園には、20年にわたる介護業界での経験が随所に生かされている。なかでも特徴のひとつは、車いすの人でも楽しめるよう工夫された設計だ。段差が少なく、通路は広く、イチゴも摘みやすい高さに植えられている。

「いいですな~。私は車いすに乗っているからダメだと思っていた」車いす利用者にも好評だ。

小さな子どもたちへの配慮も忘れていない。一部のイチゴのつるをあえて切らず、下にと垂らしてある。「小さなお子さんにもちぎってほしい。イチゴ狩りを楽しんでもらいたい」という松元さんの思いやりだ。

お母さんたちにもゆっくりイチゴ狩りを楽しんでほしいと、ハウスの一角にはおもちゃを置いたキッズスペースも設けた。公式LINEなどで寄せられる予約には「子供がうるさくするかもしれません」と心配する書き込みもあるが、松元さんは「うちはウエルカムです。やっぱり子どもが元気じゃないと」と笑顔で答えた。

AIを駆使した最新農業経営

中学1年と小学4年の子育てにも忙しい松元さんを支える強い味方が最新のAIテクノロジー。「ある温度になったら窓が開いたり閉じたりする。すべて自動。これがあることで子どもや家族と旅行に行けるのですごく便利」子育てと農業の両立を最新テクノロジーがみごとにアシストしている。

一方で「毎朝、イチゴにきょうも美人だねって声をかける。本当に美人になりますよ。本当なんです。すごく美人になるんですよ」と、まるで子育てのような感覚で愛情たっぷりにイチゴに接する松元さん。これが美しいイチゴを育てる秘訣だという。

バレンタイン企画「夜のイチゴ狩り」

2月13日~14日限定「夜のイチゴ狩り」

そんなイチゴ農園で2月13日~14日限定で開かれるのが「夜のイチゴ狩り」。午後6時半から8時半まで、イチゴ食べ放題にワンドリンク、お土産がついて3,500円だ。

「とにかく私自身がイベント好きなので、その思いを皆さんと共有したい。夜はライトアップされて、イチゴが宝石のようにキラキラと輝いている。そこを楽しんでほしい」と松元さんは目を輝かせる。

松元農園の通常営業は水曜日と土日で。30分間イチゴ食べ放題、大人2,000円、子供1,500円。基本的に予約制だ。詳細は松元農園のインスタグラムで確認できる。

「地域にどんどん人が来て、地域が盛り上がって、みんなと一緒に今後も楽しんでいきたい」そんな松元さんの願いは、単にイチゴを提供するだけでなく、農園を通じて地域全体を活性化させること。介護の経験とイチゴ愛、そして地域への愛がたっぷりの松元農園の今後が楽しみだ。


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