高齢化時代の解決策か?家庭用紙おむつを再びおむつにする鹿児島の挑戦
2025年11月22日(土) 06:54
画期的な循環型システムの実証実験
2025年9月からは新たな取り組みがスタートした。志布志市と大崎町にある4つの保育施設では、環境省の補助金を活用した実証実験が行われている。園児が使った紙おむつは先生がリサイクルに回し、それが再び紙おむつになって園に戻ってくるという循環型システムだ。
この取り組みにより、保護者はおむつを持たずに子どもを保育園に通わせることができるようになった。保育園の先生は「従来のものと変わりなく、子どもたちもはきやすそうにしている」と評価し、保護者からも「安心して使えるものだな。地球にも優しいし、いいなと思う」という声が聞かれている。
環境教育への展開

紙おむつ→紙粘土に!子どもが驚いた“においゼロ”
さらに、志布志市の福田裕生教育長が自らアイデアを出した新しい教材も誕生した。それは「紙おむつからリサイクルされた紙粘土」だ。2025年9月に発売されたこの教材は、工作を楽しみながら環境教育もできると期待されている。
「まず子供たち。パルプを手にするとにおいを嗅ぎます。しかし全くにおいがしない。手触りもなめらかで驚きの声をあげていました」と福田教育長は子どもたちの反応を語る。
持続可能な社会へ
大崎町と志布志市の取り組みは県外にも広がりを見せている。神奈川県葉山町では保育施設などで回収した使用済み紙おむつを「そおリサイクルセンター」へ輸送し、再び紙おむつに製品化。それを実際に使ってもらうことで紙おむつの「水平リサイクル」について興味、関心を持ってもらうのが狙いで、2025年11月から約1カ月間行われる。
これからの日本は高齢化により紙おむつの排出量は増加の一途をたどる。「紙おむつはゴミじゃない」。私たちも意識を変えていく必要がありそうだ。なお、「水平リサイクル」された紙おむつはイオン九州の各店舗とユニ・チャームのダイレクトショップで購入できる。
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