「本当に命を描いている気持ちになる」 父との別れを乗り越え自分の内側にある世界を描く 鹿児島の画家が語る創作の原点
2025年11月20日(木) 16:40
喪失から新たな命へ

女の子と鹿で描かれている 父のミマモリ(見守り)
「結局自分の中にあるものでしか書けないと気づいてから、自分の過去を深掘りする期間が多くて。黒い物を1個見つけたときにそれがお父さんの死だった。私はそこからどうやって立ち上がったのか記憶を頼りに考えていて」と話すコダマリさん。
もう会えない父の「ミマ・モリ(見守り)」の中で生きていると信じて。女の子はミマ、鹿のモリーは父の生まれ変わりとして描かれている。

いろんな人との出会いと助けによって 新しい花瓶が生まれる
いろんな人との出会いと助けによって、つなぎ合わさった花瓶は卵の形に変わり、最後にはパリンという音とともに卵が割れ、新しい花瓶が生まれる。
コダマリさんにとって、心が壊れる音と命が生まれる音は不思議にも同じ響きだった。

「私の思いを画に 命を描いている」 創作の原点について語るコダマリさん
「細かい線をたくさん描いているんですけど、私にはそれはいろんな血液に見えて。いろんな私の思いを画に残している気がして。本当に命を描いている気持ちになる。そういうのがあって、作るということをしていると思います」と、彼女の創作の原点について語ってくれた。
心の奥底に向き合い、生きる道を探るコダマリさん。
彼女の筆から生まれる命の物語は、鹿児島市のマルヤガーデンズにあるzenzaiマージナルギャラリーで11月30日まで開かれている個展で見ることができる。
(「KTSライブニュース」2025年11月19日放送より)


















































































































