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ニュース・スポーツ

釣り具も買えるスーパー?種子島のハートフルな店たち 5年ぶりの海鮮丼復活も

2025年11月2日(日) 09:00

種子島で見つけたハートルフルなスーパーたち

鹿児島県本土の南海上にある細長い島・種子島。「海に囲まれた島ならではの品揃えのスーパーがある」という情報を聞きつけさっそく取材した。海の恵みを生かした漁協直営スーパーに、釣り具まで扱う老舗スーパー。それぞれが島の暮らしに根差した独自の魅力を持っていた。

「天空のパラダイス」〜漁協直営の海の幸が自慢

常連客待望の「海鮮丼」復活の日。原晃店長自ら魚をさばいていた

宇宙センターのある南種子町にある「天空のパラダイス」。宇宙にちなんだ店名が印象的なこのスーパーは、2015年にオープンした南種子町漁協直営の店舗だ。

店内はコンパクトな造りだが、もともと銀行だった建物を利用している。「焼酎銀行」と名付けられたスペースは当時の金庫室で、地元の焼酎が並べられていた。

最大の特徴は豊富な魚の品揃えだ。漁協直営ということで、魚コーナーに多くのスペースが確保されていた。刺身や切り身だけでなく、南種子であがった魚を中心に、ショーブ、アオホタ、マルマツといった、地元以外ではなじみの薄い魚も並び、店の売り上げの4〜5割を占めている。

取材当日は5年ぶりに「海鮮丼」の販売が復活する日だった。売り場に隣接した調理場では漁協職員でもある原晃店長自らが包丁を手に魚をさばいていた。酢飯の上にアオダイなど地魚を中心に6種類の魚が盛られた海鮮丼。コロナの影響で販売を休止していたが、顧客からの要望で復活した。

「地元に一番近い形の店にしたい。買いやすい値段でいつも出せればと心がけている」と原店長は話す。



「清水商店」〜釣り具も揃う80年の歴史を持つ老舗

清水俊宏店長

島の中央部、中種子町にある「清水商店」。戦後間もなくの創業で約80年の歴史を誇る地域密着型のスーパーだ。「昔から通っている。車にも乗れないし遠い所にも行けないから」と高齢の常連客は語る。

3代目店長の清水俊宏さんは高校卒業後に島を離れたが、6年前に帰郷してお店を継いだ。「一番は島の人の役に立ってもらえるような店づくりを意識してやってきた」と清水店長は話す。

人気商品の一つは、肉や魚に衣をまぶし、あとは揚げるだけという手作りの冷蔵商品だ。日が暮れるまで働く農家の夕食作りをサポートしたいと誕生した、思いやりと愛情に満ちた商品だ。

そして意外な商品も充実している。売り場の一角に目をやると大きな魚拓が。そして船釣り用やイカ釣り用など様々なルアーに釣り針、釣り竿がずらりと並ぶ。釣り具コーナーがとにかく充実しているのだ。

なんでも釣り好きの清水店長が「マニアックなものばかりをそろえて自分が欲しいと思うかで仕入れている」のだとか。顧客からの要望ではなく、個人的な趣味で始めたコーナーだ。

しかし、その品揃えの良さが評判となり、地元はもちろん島外の釣り人からも支持されている。地元の遊漁船の船長は「すごく助かっています。『これが欲しい』と言ったらちゃんと揃えてもらえる」と話す。

カラフルな「ギョサン」と呼ばれる漁業従事者専用サンダルも人気商品だ。船で滑りにくいのが特徴で、一般の人にも好評という。

「島の人口自体が減ってきているので、『島ってこういう所だよ』というのを島外に発信し、移住を促すような店づくりをやりたい」と清水店長はスーパーを通じた島の活性化への思いを語った。

個性あふれる種子島のスーパーマーケット。これからも地域を支え、地域に愛される存在であり続けてほしい。





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