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ニュース・スポーツ

「ホームで桜島を眺める贅沢」 JR仙巌園駅が生んだ新しい日常と街のにぎわい

2026年3月13日(金) 13:08

県内で15年ぶりとなる新駅、JR仙巌園駅が鹿児島市の磯地区に開業して3月15日で1年を迎えます。

駅の誕生は街のにぎわいや人の流れにどのような変化をもたらしたのでしょうか。

磯地区の今を取材しました。

「プルルルル・・まもなく列車が参ります」

3月8日のJR仙巌園駅。

週末ということもあってか列車からは多くの人が降りてきました。

鹿屋から来た祖母と孫
「都城から乗ってきた。海が見える所で下ろしてあげたくて」

ドイツから
「桜島の景色がとても良い」

2025年3月、鹿児島市吉野町の磯地区に開業したJR日豊本線の仙巌園駅。

駅名の由来にもなった観光名所・仙巌園は世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命」の構成資産のひとつです。

開業から1年。

今、磯地区には新たなにぎわいが生まれています。

それは…

「ホームの目の前に桜島見えるの最高すぎませんか」
「今年の春に新しく開業した仙巌園駅。仙巌園駅で桜島を望みながらのカフェタイム」

「映え」スポットとしてのにぎわいです。

開業後まもなく、桜島と錦江湾を臨む雄大な景観が注目を集めた仙巌園駅。

神奈川から
「すごい感動しちゃって。『指宿のたまて箱』で指宿から来てパチパチ(写真を)撮ったけどここが一番よかった」

SNSには日々、磯地区で撮影された様々な写真や動画が上がっています。

こちらの女性もSNSに投稿されている動画を見て磯地区を訪れたそうです。

若い女性2人組
「TikTokで見てて『行ってみたいな』って。誰かが行ったのを(SNSに)上げていて」

街の変化はデータにも表れています。

仙巌園では2025年1年間の入園者数が、2024年と比較して約14%増加。

さらに駅の設置を進めてきた磯新駅設置協議会が、2025年12月に公表した駅開業に伴う磯エリアでの経済波及効果は、駅開業前の2018年度の試算を2倍以上、上回る約15億6000万円にのぼりました。

協議会や駅周辺の飲食店も、一過性ではない人の流れを実感しているようです。

磯新駅設置協議会(2025年12月に解散) 藤安秀一元会長
「非常に喜ばしいことだと思う。(予想の)倍ぐらいの数字が出てるっていうのは満足している」

ぢゃんぼ餅屋
「(仙巌園駅の)開業当時だけじゃない。ずっと客が来る。仙巌園駅を見に来たという人は終わった。仙巌園駅を利用する人が増えている印象」

このように街が活性化する中、磯エリアでは新たな観光スポットが続々とオープンしています。

2026年1月、仙巌園にオープンした新店舗。

県特産のサツマイモを使ったスイーツを提供します。

こちらは駅の開業日に磯ビーチハウスにオープンしたカフェです。

2025年4月から2026年1月までに約3万人が利用しています。

グッドフェローズダイニング 鬼塚智也さん
「学生、若い方の男女のカップルだったり、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にご家族で来られる方も増えている」

さらに2025年9月には磯ビーチハウスの2階に宿泊施設も誕生しました。

Uの部屋 担当者
「「悠久の時」というところから過ごせるように名前を取っている。英語を使ってUとQの2つの部屋がある。Uの部屋ですね」

桜島を望むオーシャンビューの絶景が広がるこちらの部屋。

県産素材へのこだわりが随所にこめられています。

天井には県産の竹があしらわれ、浴室の壁には桜島の溶岩が使われています。

もう1つの部屋は畳を基調とした和がモチーフ。

個室サウナも設けられ、外壁には桜島のシラスを使った石が、室内には霧島産のひのきが使われています。

「遮るものが何もない状態で桜島を一望できるのはすごいおすすめ。こんなにきれいな火山があるんだ、桜島があるんだっていうのと、地域の活性化も含めて行っていければ」

この1年、磯地区で起きている様々な変化。

それを最も実感している駅周辺の飲食店や地元の住民からは「若者や外国人が増えた」との声が聞かれます。

地元の住民
「学生なんかが多いかな。きょうも結構(多い)。」

ぢゃんぼ餅屋
「海や浜に遊びに来る子たちも多い」

浜辺で遊ぶ人
「電車で来た」
「(電車が)なかったら来ていない」
「海がかわいいから(来た)」
「写真が映えるので」

JR鹿児島中央駅から約7分。

高校生をはじめとした若い人や、クルーズ船で鹿児島にやってきた外国人にとって便利なアクセス手段が増えたことで、卒業証書を手に写真を撮ったりカフェテラスでのんびり時間を過ごしたりと磯地区では今、多様な過ごし方がみられるようになりました。

さらに関係者は、磯地区がまだ大きな可能性を秘めているといいます。

磯新駅設置協議会(2025年12月に解散) 藤安秀一元会長
「クルーズ船の乗降客をこっちに引っ張ってくる。船を出して、錦江湾の観光やりながら、そして磯に係留してもらう。そういうことも将来考えていくと、海外の旅行者もさらに喜ぶのではないか」

新駅の誕生にともない、若者や外国人にもアピールできる観光地としての魅力を高めつつある磯地区。

変わり続けるこれからの街の表情に注目です。

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