【ザ・昭和】 令和生まれの“昭和を感じる”喫茶店 子供の頃の懐かしさを再現 鹿児島
2025年10月1日(水) 18:30
昭和の始まりから数えて2025年で100年ということで、昭和のぬくもりを感じる懐かしい場所やものを取り上げるシリーズ、今回は喫茶店です。
こちらのお店は鹿児島市にある喫茶店で、店内は昭和レトロな内装ですが実は令和に創業したんです。
令和生まれの「ザ・昭和」な喫茶店の魅力をのぞいてきました。
喫茶店。
コーヒーや紅茶などの飲み物や軽食を提供する飲食店のこと。
挽き立てのコーヒーの香りが漂う落ち着ける空間。
昭和50年代後半には、喫茶店ブームが起き、全国に15万店以上あったといいます。
鹿児島市玉里団地の小さなアーケード街。
「こんにちは。いらっしゃいませ」
木目のカウンターに、大理石風のテーブル、赤い座面のレトロな椅子。温かみのある電球色のあかり。
どこを切り取っても昔ながらの喫茶店ですが、実は創業は令和元年。
喫茶店ぽっけです。
お店を営むのは、マスターの有里武志さんと妻の律子さん。
喫茶店ぽっけ マスター・有里武志さん&律子さん
「(お酒を)飲むのが好きなので居酒屋が希望でした(笑)」
「最後まで『そこ(外)に提灯は出せないか』と赤提灯を」
「でも、負けました(笑)喫茶店でいこうって」
これまでも飲食店で働いていた2人。
夫婦で店を出すと決めたとき、イメージしていた喫茶店がありました。
有里武志さん
「何かっていうと(親に喫茶店に)連れて行かれたイメージがあって、(喫茶店に)行くと家にはないものがいっぱい出てきて、ワクワクして」
「昔の喫茶店の特別感というか、ぜいたくしてる感みたいなのが欲しくて、カフェとかコーヒースタンドではなく、コーヒーにはこだわるけど、喫茶店」
子どものころ、家族と行った喫茶店。あの特別感あふれる空間を作りたい。
内装も、そのイメージに近づけて選びました。
有里武志さん
「壁紙とかクロスとか、なるべく古い、誰も使わない壁紙で昭和っぽいのがいい」
昭和のゲーム喫茶に置かれていた定番アイテムが並ぶコーナーもー
インベーダーゲームの貯金箱に、ミニファミコン、そして、ルーレット式のおみくじ器。
飾りではなく、全て使えるんです。
密かな人気を集めるルーレット式おみくじは、自分の星座のところに100円を入れてレバーを引くと、おみくじが出てきます。
律子さん
「最初はやっぱり『懐かしい』って方が来られるのかなと思っていたんですが、『レトロが新しい』とか『レトロがかわいい』とかで若い子たちが来ると新鮮だなと思う」
喫茶店ぽっけの開店は朝7時。
午前11時まではモーニング営業で、ドリンクを頼むとモーニング用トーストとゆで卵がサービスでついてきます。
この日も昭和の時代の着物を着こなした常連さんが、カウンターでコーヒーを飲みながら、ゆっくりくつろいでいました。
常連客
「最初にコーヒーを飲んだころに行っていた(喫茶店の)雰囲気とかをどこかで感じているのかもしれない」
店内はもちろんメニューも昭和感たっぷりです。
自家焙煎のコーヒーは1杯、1杯、布のフィルターを使ったネルドリップ方式。
そして、クリームソーダに、レモンスカッシュ。
牛乳とタマゴ、砂糖を混ぜた、なつかしくて優しい甘さのミルクセーキ。
奄美から取り寄せたパンで作る「のりトースト」は、2024年閉店した東京神田の老舗純喫茶「エース」直伝のレシピです。
そして、ぽっけの看板メニューはー
有里武志さん
「昔のナポリタンって甘さがあった気がして、ケチャップだけだと酸味が強くて、ちょっと違うなと色々まぜて。あのとき食べたのを食べたい、みたいな感じ」
昔、喫茶店で食べたあの味に近づけるため、試行錯誤して作り上げたナポリタン。
具材にはタマネギ、ピーマン、ウインナーを使用し、鉄板に敷かれたタマゴの上にのせれば完成!
午前中で売り切れることもある人気メニューです。
そして、レジの横に目を向けるとずらりと並んでいるのは、珈琲チケット。
一冊5000円ですが500円の飲み物が11杯飲めるので1杯分お得。
昭和の喫茶店の常連さん必須アイテムです。
とはいえ、支払いはキャッシュレスにも対応し、懐かしさを重視しつつも令和の利便性も取り入れています。
有里武志さん
「最初から昭和っぽくしたいっていうイメージでお店を始めたので、僕ら世代が『あー、あったあった』っていう(雰囲気を出したい)」
Q.もしかしたら何年後かはもっと昭和っぽくなってるかも?
「そうですね、ちょっとずつ増やして(昭和っぽく)なってほしいな」
“エプロンのポケットに入った小銭で気軽に来て欲しい”
店名のぽっけにはこんな思いが込められています。
令和にオープンしたのに、どこか昭和を感じる喫茶店。
そこは、昭和の喫茶店に魅せられたマスターの懐かしさと優しさが詰まった空間でした。
こちらのお店は鹿児島市にある喫茶店で、店内は昭和レトロな内装ですが実は令和に創業したんです。
令和生まれの「ザ・昭和」な喫茶店の魅力をのぞいてきました。
喫茶店。
コーヒーや紅茶などの飲み物や軽食を提供する飲食店のこと。
挽き立てのコーヒーの香りが漂う落ち着ける空間。
昭和50年代後半には、喫茶店ブームが起き、全国に15万店以上あったといいます。
鹿児島市玉里団地の小さなアーケード街。
「こんにちは。いらっしゃいませ」
木目のカウンターに、大理石風のテーブル、赤い座面のレトロな椅子。温かみのある電球色のあかり。
どこを切り取っても昔ながらの喫茶店ですが、実は創業は令和元年。
喫茶店ぽっけです。
お店を営むのは、マスターの有里武志さんと妻の律子さん。
喫茶店ぽっけ マスター・有里武志さん&律子さん
「(お酒を)飲むのが好きなので居酒屋が希望でした(笑)」
「最後まで『そこ(外)に提灯は出せないか』と赤提灯を」
「でも、負けました(笑)喫茶店でいこうって」
これまでも飲食店で働いていた2人。
夫婦で店を出すと決めたとき、イメージしていた喫茶店がありました。
有里武志さん
「何かっていうと(親に喫茶店に)連れて行かれたイメージがあって、(喫茶店に)行くと家にはないものがいっぱい出てきて、ワクワクして」
「昔の喫茶店の特別感というか、ぜいたくしてる感みたいなのが欲しくて、カフェとかコーヒースタンドではなく、コーヒーにはこだわるけど、喫茶店」
子どものころ、家族と行った喫茶店。あの特別感あふれる空間を作りたい。
内装も、そのイメージに近づけて選びました。
有里武志さん
「壁紙とかクロスとか、なるべく古い、誰も使わない壁紙で昭和っぽいのがいい」
昭和のゲーム喫茶に置かれていた定番アイテムが並ぶコーナーもー
インベーダーゲームの貯金箱に、ミニファミコン、そして、ルーレット式のおみくじ器。
飾りではなく、全て使えるんです。
密かな人気を集めるルーレット式おみくじは、自分の星座のところに100円を入れてレバーを引くと、おみくじが出てきます。
律子さん
「最初はやっぱり『懐かしい』って方が来られるのかなと思っていたんですが、『レトロが新しい』とか『レトロがかわいい』とかで若い子たちが来ると新鮮だなと思う」
喫茶店ぽっけの開店は朝7時。
午前11時まではモーニング営業で、ドリンクを頼むとモーニング用トーストとゆで卵がサービスでついてきます。
この日も昭和の時代の着物を着こなした常連さんが、カウンターでコーヒーを飲みながら、ゆっくりくつろいでいました。
常連客
「最初にコーヒーを飲んだころに行っていた(喫茶店の)雰囲気とかをどこかで感じているのかもしれない」
店内はもちろんメニューも昭和感たっぷりです。
自家焙煎のコーヒーは1杯、1杯、布のフィルターを使ったネルドリップ方式。
そして、クリームソーダに、レモンスカッシュ。
牛乳とタマゴ、砂糖を混ぜた、なつかしくて優しい甘さのミルクセーキ。
奄美から取り寄せたパンで作る「のりトースト」は、2024年閉店した東京神田の老舗純喫茶「エース」直伝のレシピです。
そして、ぽっけの看板メニューはー
有里武志さん
「昔のナポリタンって甘さがあった気がして、ケチャップだけだと酸味が強くて、ちょっと違うなと色々まぜて。あのとき食べたのを食べたい、みたいな感じ」
昔、喫茶店で食べたあの味に近づけるため、試行錯誤して作り上げたナポリタン。
具材にはタマネギ、ピーマン、ウインナーを使用し、鉄板に敷かれたタマゴの上にのせれば完成!
午前中で売り切れることもある人気メニューです。
そして、レジの横に目を向けるとずらりと並んでいるのは、珈琲チケット。
一冊5000円ですが500円の飲み物が11杯飲めるので1杯分お得。
昭和の喫茶店の常連さん必須アイテムです。
とはいえ、支払いはキャッシュレスにも対応し、懐かしさを重視しつつも令和の利便性も取り入れています。
有里武志さん
「最初から昭和っぽくしたいっていうイメージでお店を始めたので、僕ら世代が『あー、あったあった』っていう(雰囲気を出したい)」
Q.もしかしたら何年後かはもっと昭和っぽくなってるかも?
「そうですね、ちょっとずつ増やして(昭和っぽく)なってほしいな」
“エプロンのポケットに入った小銭で気軽に来て欲しい”
店名のぽっけにはこんな思いが込められています。
令和にオープンしたのに、どこか昭和を感じる喫茶店。
そこは、昭和の喫茶店に魅せられたマスターの懐かしさと優しさが詰まった空間でした。