甘~い“ライスクリーム” 米粉がアイスクリームに変身! 鹿児島・鹿屋市
2025年9月26日(金) 18:34
鹿児島県の大隅加工技術研究センターが長年の研究を経て完成させた米粉を使ったアイスクリーム、その名も「ライスクリーム」を紹介します。
驚きなのは、砂糖を一切使っていないのに甘いんです。
鹿児島県鹿屋市にある大隅加工技術研究センター。10年前、整備された県の研究施設です。
鹿児島が誇る豊かな農産物をさらに魅力的にするため、加工技術の研究や民間事業者の商品化の支援をしています。
例えばこの機械に入っているのはお茶のフリーズドライ。
手軽にかごしま茶を楽しんでもらおうと、5年の開発期間を経て2025年特許を取得しました。
そんなセンターが新たに完成させたものがあります。
この日、集まっていたのはカフェや物産館などの関係者たち。
お目当ては、研究者たちが生み出した、砂糖を使わない米粉から作る甘~いアイスクリームです。
参加者
「自社農園のイチゴやレモンを使ったジェラートを作っているが、コメも育てていて、コメで何かできたらと話していたので、参加した」
「ジェラートをするということで、しっかり勉強して、今後にいかしたい」
では、実践です。
使うのはもちろん米粉。
そして、砂糖を使わなくとも甘くなるポイントが「αーアミラーゼ」と「グルコアミラーゼ」という2つの酵素です。
水に溶かした米粉に2つの酵素を段階的に加え加熱すると、米粉に含まれるでんぷんが効率的に糖に変わる仕組みです。
できあがった液体はライスミルクと呼ばれています。
試食すると・・・
参加者
「ほんとですね、甘いですね」
この手法をあみだしたのは研究員の山崎栄次さん。
研究が始まった3年前は米の価格が高騰する前で、県内の耕作地の約3割を占める米を生かした新たなビジネスを推進したいという思いがありました。
米粉と酵素を混ぜる。
言葉だと簡単そうな仕組みですが、酵素を入れるタイミングや加熱する最適な温度など、答えを見つけるには苦労がたくさんありました。
大隅加工技術研究センター・山崎栄次研究員
「100はやっていないが何十回とやって、周りの人に出来損ないのアイスクリームを食べさせて(笑)、嫌な顔をされながらやった」
この「ライスミルク」をアイスクリームメーカーに入れて15分ほどすると、米粉でできたアイス、その名も「ライスクリーム」が完成します。
生クリームを加えて濃厚な味わいにしたり、地元の特産品を加えてご当地アイスにアレンジしたり、レシピは無限大です。
参加者
「甘くておいしかったコメの味はしなかった。コメからこんなにおいしいのができるとは思っていなかったのですごく新鮮」
「びっくりです。健康的で罪悪感がないような気がする」
大隅加工技術研究センター・山崎栄次研究員
「コメの新しい使い道ということで、コメに携わる人に6次化とかそういったきっかけになるかなと思っている。乳製品にアレルギーがある人は当然だが、小麦粉も全く使ってないのでグルテンフリーなどにも合ってくるので、健康に意識が高い人にも合うと思う」
今回紹介した技術で商品を作りたい人は、大隅加工技術研究センターで教えてもらうことが可能とのこと。
米粉の使い道が広がりそうです。
驚きなのは、砂糖を一切使っていないのに甘いんです。
鹿児島県鹿屋市にある大隅加工技術研究センター。10年前、整備された県の研究施設です。
鹿児島が誇る豊かな農産物をさらに魅力的にするため、加工技術の研究や民間事業者の商品化の支援をしています。
例えばこの機械に入っているのはお茶のフリーズドライ。
手軽にかごしま茶を楽しんでもらおうと、5年の開発期間を経て2025年特許を取得しました。
そんなセンターが新たに完成させたものがあります。
この日、集まっていたのはカフェや物産館などの関係者たち。
お目当ては、研究者たちが生み出した、砂糖を使わない米粉から作る甘~いアイスクリームです。
参加者
「自社農園のイチゴやレモンを使ったジェラートを作っているが、コメも育てていて、コメで何かできたらと話していたので、参加した」
「ジェラートをするということで、しっかり勉強して、今後にいかしたい」
では、実践です。
使うのはもちろん米粉。
そして、砂糖を使わなくとも甘くなるポイントが「αーアミラーゼ」と「グルコアミラーゼ」という2つの酵素です。
水に溶かした米粉に2つの酵素を段階的に加え加熱すると、米粉に含まれるでんぷんが効率的に糖に変わる仕組みです。
できあがった液体はライスミルクと呼ばれています。
試食すると・・・
参加者
「ほんとですね、甘いですね」
この手法をあみだしたのは研究員の山崎栄次さん。
研究が始まった3年前は米の価格が高騰する前で、県内の耕作地の約3割を占める米を生かした新たなビジネスを推進したいという思いがありました。
米粉と酵素を混ぜる。
言葉だと簡単そうな仕組みですが、酵素を入れるタイミングや加熱する最適な温度など、答えを見つけるには苦労がたくさんありました。
大隅加工技術研究センター・山崎栄次研究員
「100はやっていないが何十回とやって、周りの人に出来損ないのアイスクリームを食べさせて(笑)、嫌な顔をされながらやった」
この「ライスミルク」をアイスクリームメーカーに入れて15分ほどすると、米粉でできたアイス、その名も「ライスクリーム」が完成します。
生クリームを加えて濃厚な味わいにしたり、地元の特産品を加えてご当地アイスにアレンジしたり、レシピは無限大です。
参加者
「甘くておいしかったコメの味はしなかった。コメからこんなにおいしいのができるとは思っていなかったのですごく新鮮」
「びっくりです。健康的で罪悪感がないような気がする」
大隅加工技術研究センター・山崎栄次研究員
「コメの新しい使い道ということで、コメに携わる人に6次化とかそういったきっかけになるかなと思っている。乳製品にアレルギーがある人は当然だが、小麦粉も全く使ってないのでグルテンフリーなどにも合ってくるので、健康に意識が高い人にも合うと思う」
今回紹介した技術で商品を作りたい人は、大隅加工技術研究センターで教えてもらうことが可能とのこと。
米粉の使い道が広がりそうです。