不便と便利
友人の影響で
フィルムカメラの世界を
楽しんでみようと
父が使用していたカメラを
送ってもらいました。
子供の僕を
撮ってくれていたカメラが
今、自分が大切な景色を
撮っていると思うと
とても不思議で
感慨深い気持ちになります。
スマートフォンで
手軽に一瞬を
記録に残せるこの時代。
便利な反面、
切り取る一枚一枚への
思い入れが
薄くなっていないかなと
フィルムカメラを通して
感じています。
便利なもののせいではなく、
自分自身が
何か変わっているのではと
思います。
僕が譲り受けたカメラは
明るさやピント、
シャッタースピードなど
スマートフォンで
簡単にできることを
一つ一つ自分で細かく調整します。
フィルムの枚数も
限られています。
不便な反面、
一枚一枚にかける
エネルギーの違いが
あります。
科学や技術の進歩は
とても素晴らしいこと。
恩恵を受けています。
その中でも
当たり前の素晴らしさ、
何気ないことの尊さ、
手作業や不便さから感じる
人のぬくもりを
忘れないようにしたいです。
テレビ作りも
もちろん同じだと思います。
時代と技術が変わっても
何が大切か
自分に問いながら
伝えていきたいと
思います。
きょうもありがとうございました。
小鍜治 宏将