県立高校男子生徒の自死巡る訴訟 県と和解の母親が会見で思い語る
2024年6月25日(火) 18:05
2014年に自死した県立高校の男子生徒の母親が、鹿児島県に損害賠償を求めていた裁判は、県が母親に謝罪し、再発防止策を継続することなどを盛り込んだ裁判所の和解勧告に基づき、和解が成立しました。
和解を受けて、男子生徒の母親と弁護士が記者会見を開き、和解に至った思いを明らかにしました。
男子生徒の母親
「3人の中で一番やんちゃで元気でという感じの子供でした。スポーツインストラクターの仕事に就きたいと、当時はやっていたゲームの関連の仕事もしたいといっていたので、人と関わる仕事をしてただろうなと思います」
自死から10年。
もし生きていたら、今、何をしているのか。
想像しながら話すのは、男子生徒の母親です。
和解成立後に開いた記者会見では、今回の訴訟を提起するに至った思いを語りました。
母親
「私はこの裁判で損害賠償を求めようということは一切なく、10年前に(適切な対応が)なされていれば、このような10年間を迎えずに済んだと思う。それをどうしても県が認めてくれなかったというところがあったので、謝罪を求める裁判はできないので、賠償を求めた」
そのような思いで臨んだ今回の裁判。
和解に至ったのは、和解勧告書に具体的な再発防止策がつづられたことや、重大事案のサインを家族と共有してほしいという遺族の思いをくみ取ってもらったことなどが理由だったと言います。
母親
「真に(同じ被害者を)次に出さないために、拓海(男子生徒の名前)がしたことをちゃんと残してあげられたらという気持ちがわいてきた。その中で、裁判所の方からすごく拓海のことを理解してくださった話が弁護団を通じて伝わってきたときにとても温かい気持ちになり、闘うのはやめてもいいんじゃないかって。ここが終着点なのかなって思って、和解を受け入れたところ」
最後に母親は一連の出来事を振り返り、こう話しました。
母親
「悔しくて、悔しくて、きつくて。本当に抱きしめて『ごめんね』っていいたかったし、その当時だったら『もう何があったのよ』って言いたかった」
和解を受けて、男子生徒の母親と弁護士が記者会見を開き、和解に至った思いを明らかにしました。
男子生徒の母親
「3人の中で一番やんちゃで元気でという感じの子供でした。スポーツインストラクターの仕事に就きたいと、当時はやっていたゲームの関連の仕事もしたいといっていたので、人と関わる仕事をしてただろうなと思います」
自死から10年。
もし生きていたら、今、何をしているのか。
想像しながら話すのは、男子生徒の母親です。
和解成立後に開いた記者会見では、今回の訴訟を提起するに至った思いを語りました。
母親
「私はこの裁判で損害賠償を求めようということは一切なく、10年前に(適切な対応が)なされていれば、このような10年間を迎えずに済んだと思う。それをどうしても県が認めてくれなかったというところがあったので、謝罪を求める裁判はできないので、賠償を求めた」
そのような思いで臨んだ今回の裁判。
和解に至ったのは、和解勧告書に具体的な再発防止策がつづられたことや、重大事案のサインを家族と共有してほしいという遺族の思いをくみ取ってもらったことなどが理由だったと言います。
母親
「真に(同じ被害者を)次に出さないために、拓海(男子生徒の名前)がしたことをちゃんと残してあげられたらという気持ちがわいてきた。その中で、裁判所の方からすごく拓海のことを理解してくださった話が弁護団を通じて伝わってきたときにとても温かい気持ちになり、闘うのはやめてもいいんじゃないかって。ここが終着点なのかなって思って、和解を受け入れたところ」
最後に母親は一連の出来事を振り返り、こう話しました。
母親
「悔しくて、悔しくて、きつくて。本当に抱きしめて『ごめんね』っていいたかったし、その当時だったら『もう何があったのよ』って言いたかった」