「まだまだ可能性を秘めている」 2025年3月開業のJR仙巌園駅 2025年度の経済波及効果は約15億6000万円の見込み
2025年12月23日(火) 14:30
鹿児島市にある島津家別邸・仙巌園前に2025年3月、JR九州の新駅「仙巌園駅」が開業した。2025年度における経済波及効果は約15億6000万円に上り、歴史的名勝の前に誕生した小さな駅が地域の活性化に大きな成果を上げていることがわかった。
15年ぶりの新駅が地域に与えた影響

2025年度の経済波及効果の見込みが協議会で報告された
仙巌園駅は日豊本線の鹿児島駅と竜ヶ水駅の間に2025年3月15日に開業した無人駅。JR九州としては15年ぶりに新設された駅だ。
12月22日、「磯新駅設置協議会」の会議が開かれた。仙巌園開業に向けて鹿児島市や県、経済関係者などが話し合いを進めてきたこの協議会もこの日が最後の会議だ。新駅開業以降仙巌園の入園者が約13%増加し、2025年度の経済波及効果が約15億6000万円と見込まれることが報告された。
「地域の可能性を広げる起爆剤に」協議会会長は今後に期待

「駅が起爆剤になってくれれば」と話す、磯新駅設置協議会の藤安秀一会長
2020年5月から新駅開業に向け話し合いを進めてきたこの協議会、目的を達成したとして、2025年12月31日で解散することが決まった。
藤安秀一会長は最終会議で、「仙巌園駅周辺はまだまだ可能性を秘めている。人を呼び寄せる企画もできるのでは。駅が起爆剤になってくれればありがたい」と述べ、新駅が今後も地域活性化の中心的役割を担うことへの期待を示した。
JR鹿児島中央駅からだとわずか10分弱。右手に桜島と錦江湾を臨む小さな駅、仙巌園駅。列車を下りて目の前の国道10号を横断するとそこは島津家別邸・仙巌園だ。
2026年、三が日は獅子舞や和楽器演奏、鷹狩りなど新春を祝う行事も予定されている。年明けはJRで訪れてみるのもよいのではないだろうか。

















































































































