AIが「おばあちゃんの人生」を1曲に…新しい終活"老謡"プロジェクトが感動呼ぶ【鹿児島・錦江町】
2026年9月29日(火) 11:00

AIが作曲した迫シゲ子さん(87)の歌【イケメン純恋歌】
「ばあちゃんはね、70歳の今が一番楽しいの」。 そんな一節が歌詞に刻まれた曲を聴いて、会場では涙を拭う人の姿がみられた。
鹿児島県錦江町で、地域のお年寄りたちの人生を1曲の歌にして家族へ遺すプロジェクトが行われた。笑いあり、涙あり、孫への教訓まで詰め込んだ"唯一無二の名曲"を作るのは、最先端のAIだ。「童謡」ならぬ「老謡」と名付けられたこの取り組みは、新しい終活のカタチとして注目を集めている。
集まった70〜80代の女性6人、それぞれの人生が1曲に

AIに指示を出し 希望に沿った楽曲を生成する
錦江町にある地域活性化センター神川に、続々と人が集まってきた。お披露目会を前に説明に立ったのは、福岡を拠点とするIT企業「いろいろ」の担当者だ。錦江町の知人からの提案を受け、町内に住む70代〜80代の女性6人の歌を制作した。
「皆さん初めて聞いていただきます。万が一気に入らないところがあったら、言ってもらえればお蔵入りにします」と青木大一郎社長は語り、緊張感と期待感が入り混じる会場をやわらかくほぐした。
老謡の制作プロセスはこうだ。まず、企画を担当した中村修治さんが対面でインタビューし、人の手で歌詞を作成する。次に「手をたたける曲」や「演歌調」などの指示をAIに出すと、希望に沿った楽曲を生成。歌い上げるのもAIが担う。著作権の問題についても、別のAIを使って類似曲がないかチェックしたうえで公開しているという。
「釣った魚に餌はやらん」 夫の一言が生んだ教訓ソング

AIが作曲した水流和代さん(70)の曲【釣られた魚の唄】
お披露目会のトップバッターは70歳の水流和代さん。新婚わずか2カ月で夫から放たれた一言をテーマにした曲【釣られた魚の唄】が披露された。
♪「『釣った魚に餌はやらん』あの日の言葉は忘れない」
さらに歌は孫へのメッセージへと続く。
♪「餌をまってる女じゃなくて、自分で海へ泳ぎなさい」
水流さんは笑顔でこう振り返った。「しゃべっていたらあんな歌になった。会話の流れです。楽しかった。夫婦生活は。面白い旦那だった。まだ生きているけど」。会場は笑いに包まれた。


















































































































