鹿児島市サッカースタジアム候補、鴨池庭球場とサンロイヤル跡地の費用差78億円を比較
2026年6月2日(火) 06:20

スタジアム完成イメージ図
鹿児島市が整備を目指すサッカースタジアムについて、候補地となっている2カ所の調査結果が明らかになった。鴨池庭球場への整備がサンロイヤルホテル跡地と比べて78億円も安く済むという数字が示され、議論はいよいよ次の局面へと進みつつある。一方で、どちらに決まったとしても使えるのは10年後。物価高騰という不確定要素も残り、候補地選びはなお予断を許さない状況だ。
2カ所の候補地、調査結果が委員会で報告

2つの候補地の現在の外観
調査結果は5月29日に開かれた鹿児島市議会・常任委員会で報告された。候補地として挙げられているのは、移転計画が進む鹿児島サンロイヤルホテル跡地と、白波スタジアムに隣接する県立鴨池庭球場の2カ所だ。
調査はいずれの候補地がスタジアム整備に最適かを検討するために行われた。想定されるスタジアムの規模は延床面積約2万9000平方メートル、座席数約1万5600席で、それぞれの土地に建設されたイメージ図も示されている。
立地という観点では、両候補地ともに現在Jリーグの試合が開催されている白波スタジアムのすぐそばにあり、この点での大きな差はない。
注目の整備費、78億円の差が生まれた理由

それぞれのスタジアムの設備費と使用開始時期の比較
多くの市民や関係者が注目していた整備費について、本体工事に関わる費用はいずれも187億円と算定された。両者の差を生んだのは、そこに上乗せされるコストだ。
サンロイヤルホテル跡地の場合は民間の土地取得などに106億円が加わり、合計293億円。一方、鴨池庭球場の場合は庭球場の移設費28億円が加わり、合計215億円となる。結果として、庭球場の方が78億円費用を抑えられるという試算だ。
スタジアムの使用開始時期にも差がある。サンロイヤルホテル跡地では建物の移転を待つ必要があるため2038年、庭球場では2036年と想定されており、庭球場の方が2年早く開業できる見通しだ。
「いつまでというのを持ち合わせてはいない」 スケジュールは未定

鹿児島市スタジアム担当の平良和也課長
費用と時期の両面で庭球場が優位という結果が示された一方、候補地を1カ所に絞り込むスケジュールについて市は明言しなかった。
委員会では、長浜昌三議員が「2つの候補地を1つに絞り込む、選定のスケジュールはいつごろまでか?」と問いただした。これに対し、鹿児島市スタジアム担当の平良和也課長は「まずは今回、報告し、6月の市議会でも論議されるものと考える」「県や関係団体と協議をしていくので、そういうところとの協議を見ながら、見えてくるスケジュール感があるのではないか。現時点で、特にいつまでというのを持ち合わせてはいない」と述べるにとどまった。
鹿児島市は今後、市議会や県、関係団体などとの協議を経て候補地を絞り込む方針だ。

















































































































