女性社長が全国平均8.6%に並ぶ 鹿児島で進む“リーダーの変化”と現場の声
2026年5月18日(月) 11:00

姶良市 米丸麻希子新市長
鹿児島県内で、女性リーダーの存在感が増している。4月、姶良市に県内自治体初の女性市長が誕生し、民間でも女性社長の比率が初めて全国平均に並んだ。だが、その数はまだ1割にも満たない。「男とか女とか関係なく、そういう言葉が出てこない時代に早くなったらいい」――30年近く先頭に立ち続けてきた女性経営者の言葉が、今の鹿児島の現在地を静かに示している。
県内自治体初の女性市長が誕生

米丸さんは、県内の自治体で初めて誕生した女性のリーダーだ
2026年4月、姶良市役所に初登庁した米丸麻希子新市長は、鹿児島県内の自治体で初めて誕生した女性のリーダーだ。登庁の場で米丸市長は「市民に一番近い市長でありたいと考えています」と抱負を語った。
支援者からも期待の声が相次いだ。「女性の目線といったらちょっと古いかもしれませんけど、男性で足りない部分を補充して頂けるのかな」「頑張って欲しいです」――。鹿児島の政治に、新しい風が吹いた瞬間だった。
5月5日の地元イベントでは、市民と気さくに言葉を交わす米丸市長の姿があった。「この仕事がつらいよ!みたいなことをいったら誰もやってくれなくなる。これから色んなことがあると思うんですけど、この仕事はやりがいがあるよということを伝えていくのも最初の役割」。まだ市長になりたてながら、その言葉には覚悟がにじんでいた。
女性社長の比率、初めて全国平均に並ぶ

鹿児島県 女性社長比率
政治だけではない。民間でも変化は着実に進んでいる。民間の調査会社・帝国データバンクが2026年4月に公表したデータによると、鹿児島県内の女性社長の比率は8.6パーセントと、統計が残る1990年と比べて2倍に増加した。初めて全国平均と並んだ数字だ。
女性のキャリア形成を研究する関西学院大学の大内章子教授は、女性リーダーの意義をこう説く。「女性が意思決定層にいることはとにかく大事。例えば商品やサービスでイノベーションを起こしたいといったときに、多様な意見を言い合えること、主張できること、共有できることによって、サービス、製品、新しいもの、新しい付加価値の高い商品を生み出せる」。
数字の伸びは歓迎すべきことだが、まだ1割にも満たない現実がある。大内教授によれば、変化の転換点は「理論的に30%を超えた時」だという。「女性が少ないと目立つので、だから『女性初』、『女性〇〇』となる。これが30%を超えた時に、女性が特別ではなくて、個人として差が見られるときに変わっていく」。





















































































































