鹿児島県内で広がる学びの多様化学校 志布志市、さつま町の新校が示す「通える学校」から「通いたい学校」への試み
2026年5月5日(火) 11:00
この春、スタートを切った学校があります。
鹿児島県志布志市の悠志学園です。
集まったのは小学生から中学生まで25人。
みんな、一度学校に通えなくなった子どもたちです。
この学校は「学びの多様化学校」。
様々な理由で不登校になった児童生徒が通う学校で、公立学校としては県内で初めて開校しました。
児童
「みんなと遊べたら楽しい」
保護者
「のびのびと自由に子どものペースで通えそうな印象」
悠志学園・前畑あさよ校長
「今は『通えるようになりたい学校』かもしれない。いつか『通いたい学校』に変われたら」
県内で進む新たな学びの場づくり。
今回は多様化する選択肢を考えます。
スタジオにはゲストをお迎えしています。
高校生モデルRENONさんです。
よろしくお願いします。
RENONさんは現在17歳、小学生のころから不登校を経験し、現在は通信制の学校で学びながらモデルとして活動しています。
また大好きな着物を生かして、着物のレンタルなどを行う事業「てりふりなし」を立ち上げ運営しています。
まずはレノンさんも不登校を経験したということですが、よろしければその理由を教えていただいてもいいですか?
RENONさん
「小学校低学年の頃から早起きが苦手だったということもありますが、中学年に入ってから人間関係のトラブルがあり、そこからストレスなどで体調を崩して、起立性調節障害という自律神経の不全になってしまったことが大きかったですね」
児童・生徒が不登校になる理由は様々ですが、一例を挙げますと、人間関係・勉強についていけない・体調面の問題などがあります。
県内で開校した学びの多様化学校は、こうした不登校の児童生徒に配慮して独自の教育課程を編成することができる学校です。
現在は全国に84校開校しています。
従来の学校とどう違うのか見ていきますと、授業時間が違います。
一般の学校は標準で約1000時間ですが、多様化学校は学校ごとに調整することができ、800時間程度です。
時間にゆとりをもたせることで、どんな子どもたちでも学校生活に参加できるよう工夫されています。
生徒が過ごしやすいように施設も工夫が施されています。
先程紹介した志布志市の悠志学園を見てみますと
まず学校に入ってすぐ、生徒たちが過ごすのはプレイルームです。
お話をしたり運動をしたりして一日を始めます。
職員室と教室のフロアには壁がなく、子どもたちの表情がいつでも分かるように工夫されています。
そしてこちらはセンサリールームと呼ばれる部屋で、防音効果の高い壁を使用し音や光に敏感な生徒に配慮した作りになっています。
RENONさんはこういった配慮があることをどのように感じますか?
RENONさん
「敏感な子たちが不登校になることが多いので、聴覚や嗅覚に配慮があるのは、ありがたいことだと思います」
そういう逃げ場があることは、心理的にはどうでしょうか。
RENONさん
「結構安心だと思います。逃げ場があれば、リラックスしてが学習に集中できることもあると思います」
実はこの多様化学校、志布志市以外にも県内でこの春開校した自治体があります。
さつま町の宮之城中学校の分校として開校した「みらいる~ム拓」。
この日が初めての授業です。
午前9時前、教室を覗いてみると、生徒と先生が一緒になって絵しりとりをしていました。
コミュニケーションをとることから一日がはじまります。
その後始まった授業。
数学の時間には先生がまずアンケート用紙を配りました。
項目を見てみるとー
「まずは自分で考えたい」
「考えているときもそばに居てほしい」
「そっとしてほしい」
それぞれの生徒がどんな風に勉強したいかを探っていました。
休み時間もそれぞれです。
生徒
「集中力があっても頭が疲れてしまう。何も考えずに目をつぶって無になってたところ」
担任・若松先生
「自分のペースでやれる分でいいよ」
生徒たちを見守るのは立ち上げから関わってきた、鹿児島県のさつま町教育委員会の東郷伸吾さんです。
転入を受け入れるにあたり、2025年9月から生徒や保護者と90回を超える面談を重ねてきました。
さつま町教育委員会 東郷伸吾さん
「(面談では)『1年後どうなっていたい?』と言うと、そこでしばらく考える。無言の時間が20分30分ざらにあるが、それでも待ってポツポツと『人とちゃんと話ができるようになりたい』『ドキドキせず人の前で話せるようになりたい』とぼそっと言う。ここを出た後に生きていかないといけないので、周りの環境をうまく調整し、適応する力を身につけさせたい」
RENONさんは不登校を経験していますが、当時力になったサポートは?
RENONさん
「やはり周りの配慮ですよね。それから親の理解というのががすごく大きいです。自分が不登校になった上で、どういう学校に行きたいかとか、どういう配慮してほしいかというのは、自分一人では難しいので。このためフリースクールに行っていましたが、そこで自分と同じような境遇の子、同じような悩みを持った子と出会えたことはかなり大きかったです」
学びの多様化学校のような新たな選択肢が増えることについてはどう思いますか?
RENONさん
「やはり選択肢が増えれば増えるほどいいと思いますので、いろんな経験をして、自分ができることをたくさん分かっていたほうがいいと思います」
安心できる場所を目指している多様化学校ですが、一方で他の学校と同じようにいつかは巣立たなければいけないということは変わりありません。
子どもたちが未来を描けるにはどうすればいいのか、模索が続いています。
鹿児島県志布志市の悠志学園です。
集まったのは小学生から中学生まで25人。
みんな、一度学校に通えなくなった子どもたちです。
この学校は「学びの多様化学校」。
様々な理由で不登校になった児童生徒が通う学校で、公立学校としては県内で初めて開校しました。
児童
「みんなと遊べたら楽しい」
保護者
「のびのびと自由に子どものペースで通えそうな印象」
悠志学園・前畑あさよ校長
「今は『通えるようになりたい学校』かもしれない。いつか『通いたい学校』に変われたら」
県内で進む新たな学びの場づくり。
今回は多様化する選択肢を考えます。
スタジオにはゲストをお迎えしています。
高校生モデルRENONさんです。
よろしくお願いします。
RENONさんは現在17歳、小学生のころから不登校を経験し、現在は通信制の学校で学びながらモデルとして活動しています。
また大好きな着物を生かして、着物のレンタルなどを行う事業「てりふりなし」を立ち上げ運営しています。
まずはレノンさんも不登校を経験したということですが、よろしければその理由を教えていただいてもいいですか?
RENONさん
「小学校低学年の頃から早起きが苦手だったということもありますが、中学年に入ってから人間関係のトラブルがあり、そこからストレスなどで体調を崩して、起立性調節障害という自律神経の不全になってしまったことが大きかったですね」
児童・生徒が不登校になる理由は様々ですが、一例を挙げますと、人間関係・勉強についていけない・体調面の問題などがあります。
県内で開校した学びの多様化学校は、こうした不登校の児童生徒に配慮して独自の教育課程を編成することができる学校です。
現在は全国に84校開校しています。
従来の学校とどう違うのか見ていきますと、授業時間が違います。
一般の学校は標準で約1000時間ですが、多様化学校は学校ごとに調整することができ、800時間程度です。
時間にゆとりをもたせることで、どんな子どもたちでも学校生活に参加できるよう工夫されています。
生徒が過ごしやすいように施設も工夫が施されています。
先程紹介した志布志市の悠志学園を見てみますと
まず学校に入ってすぐ、生徒たちが過ごすのはプレイルームです。
お話をしたり運動をしたりして一日を始めます。
職員室と教室のフロアには壁がなく、子どもたちの表情がいつでも分かるように工夫されています。
そしてこちらはセンサリールームと呼ばれる部屋で、防音効果の高い壁を使用し音や光に敏感な生徒に配慮した作りになっています。
RENONさんはこういった配慮があることをどのように感じますか?
RENONさん
「敏感な子たちが不登校になることが多いので、聴覚や嗅覚に配慮があるのは、ありがたいことだと思います」
そういう逃げ場があることは、心理的にはどうでしょうか。
RENONさん
「結構安心だと思います。逃げ場があれば、リラックスしてが学習に集中できることもあると思います」
実はこの多様化学校、志布志市以外にも県内でこの春開校した自治体があります。
さつま町の宮之城中学校の分校として開校した「みらいる~ム拓」。
この日が初めての授業です。
午前9時前、教室を覗いてみると、生徒と先生が一緒になって絵しりとりをしていました。
コミュニケーションをとることから一日がはじまります。
その後始まった授業。
数学の時間には先生がまずアンケート用紙を配りました。
項目を見てみるとー
「まずは自分で考えたい」
「考えているときもそばに居てほしい」
「そっとしてほしい」
それぞれの生徒がどんな風に勉強したいかを探っていました。
休み時間もそれぞれです。
生徒
「集中力があっても頭が疲れてしまう。何も考えずに目をつぶって無になってたところ」
担任・若松先生
「自分のペースでやれる分でいいよ」
生徒たちを見守るのは立ち上げから関わってきた、鹿児島県のさつま町教育委員会の東郷伸吾さんです。
転入を受け入れるにあたり、2025年9月から生徒や保護者と90回を超える面談を重ねてきました。
さつま町教育委員会 東郷伸吾さん
「(面談では)『1年後どうなっていたい?』と言うと、そこでしばらく考える。無言の時間が20分30分ざらにあるが、それでも待ってポツポツと『人とちゃんと話ができるようになりたい』『ドキドキせず人の前で話せるようになりたい』とぼそっと言う。ここを出た後に生きていかないといけないので、周りの環境をうまく調整し、適応する力を身につけさせたい」
RENONさんは不登校を経験していますが、当時力になったサポートは?
RENONさん
「やはり周りの配慮ですよね。それから親の理解というのががすごく大きいです。自分が不登校になった上で、どういう学校に行きたいかとか、どういう配慮してほしいかというのは、自分一人では難しいので。このためフリースクールに行っていましたが、そこで自分と同じような境遇の子、同じような悩みを持った子と出会えたことはかなり大きかったです」
学びの多様化学校のような新たな選択肢が増えることについてはどう思いますか?
RENONさん
「やはり選択肢が増えれば増えるほどいいと思いますので、いろんな経験をして、自分ができることをたくさん分かっていたほうがいいと思います」
安心できる場所を目指している多様化学校ですが、一方で他の学校と同じようにいつかは巣立たなければいけないということは変わりありません。
子どもたちが未来を描けるにはどうすればいいのか、模索が続いています。





















































































































