「桜島とつながる屋根」鹿児島・新総合体育館の設計決定 “街に開く広場”目指す
2026年2月20日(金) 10:00

桜島を望む“つり屋根”で一体化 ドルフィンポート跡地・新体育館の設計者が決定
鹿児島市のドルフィンポート跡地に建設予定の新たな総合体育館について、設計事業者が正式に決定した。選ばれたのは梓設計・SUEP・東条設計の共同企業体で、桜島の景観を生かした「つり屋根でつなぐ」独創的なデザインを提案している。
5事業者による公開プレゼンで決定

公開プレゼンで決定
鹿児島県は2025年10月から上限約8億6000万円で設計事業者の公募を進めていた。2月14日に実施された公開プレゼンテーションでは、2次審査に進んだ5つの事業者が設計内容を発表し、専門家の審査を経て最優秀提案者が選定された。
選ばれた梓設計・SUEP・東条設計共同企業体の担当者は「一番景観が大事だと考えていて、桜島と調和するおおらかな屋根を造りたい」と意気込みを語った。
メインとサブをつなぐ画期的な設計案

「スポーツだけじゃない」まちに開く広場を併設
この事業者が提案したのは、メインアリーナとサブアリーナをつり屋根でつなげる設計案だ。桜島の景観を最大限に生かすことを重視したこのデザインについて、審査員からは「鹿児島のシンボル的な建物となることが期待できる」と高く評価された。
さらに注目すべきは、2つのアリーナの間を誰でも訪れることができる広場にするという提案だ。設計者は「ふらっと立ち寄った時にいつも何かをやっている、そこに行くと何かワクワクするような体験が待っていて街に開かれた広場を作る。そうするとスポーツに普段興味のない人もここに来てその次は『アリーナ行ってみよう』『トレーニングエリア使ってみよう』と気持ちにさせてくれる」と説明している。
建設費削減も重要課題

建設費抑制×景観重視
物価高が進む中、建設費の抑制も大きな課題となっている。公開プレゼンの場で建設費削減策について問われた設計者は「フラットなプランで、建物のコンパクト化と軽量化を図ることでコスト縮減をしている。
具体的には共用部や階段、廊下を積層型のプランに対して減らすことができた。10%くらいの面積の削減ができた」と具体的な削減手法を示した。
知事も期待を表明、2026年4月から設計開始
決定を受けて夕方の取材に応じた塩田知事は「しっかりと技術力、デザイン力等を生かして、基本構想にあるスポーツ・コンベンションセンターの実現に向けて、より良い設計をしてもらえることを期待している」とコメントした。
県は今後、設計業務の内容について協議を行い、2025年度中に契約を結ぶ予定だ。実際の設計作業は2026年4月から2028年7月まで約2年間にわたって実施される計画となっている。
桜島の雄大な景観と調和する新たな総合体育館は、鹿児島県のスポーツ振興とコミュニティ形成の新たな拠点として、多くの県民から注目を集めそうだ。



















































































































