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ニュース・スポーツ

鹿児島大学で進むウイルスを使ったがん治療研究 治験は最終段階に

2026年2月18日(水) 18:36

今、世界でも例の少ないウイルスを使ったがん治療の研究が鹿児島で進んでいます。

鹿児島大学発のベンチャー企業が進めているもので、治験も最終段階に移行しています。

治療薬の実用化を目指す最前線を取材しました。

鹿児島大学桜ヶ丘キャンパスの一角にある研究室。

ここでは遺伝子治療や再生医療に関する研究が日々進められています。

ここで10年以上にわたり続けられてきたのが、ウイルスを使ってがん細胞だけを破壊する治療薬の開発です。

日本人の2人から3人に1人が患い、年間で38万人が命を落とすという、がん。

その中には、人口10万人あたり数人しか発症しない「希少がん」も存在し、その多くは採算がとれないため治療法が確立されていないといいます。

そんな「希少がん」に対する治療薬の効果を検証しているのが、研究室で学生を指導する小戝健一郎教授です。

治療薬の開発を始めた背景には研修医時代の、苦い思い出があったといいます。

鹿児島大学大学病院 遺伝子治療 再生医学分野・小戝健一郎教授
「最初、小児科で2年間研修して結構ショックだったことが、患者が治らない、特に小児のお子様が治らないことが結構つらくて、小さくてもいいから患者を救いたいという思いがあった」

1人でも多くの患者を救いたい…

そんな思いを胸に、小戝教授は遺伝子領域の研究が進んでいたアメリカへ。

2006年に鹿児島大学に赴任してからも研究を続け、2015年に一つの成果を発表します。

鹿児島大学・小戝健一郎教授(当時)
「あくまでも今回は第1相(治験の最初の段階)で、できるだけ治療効果が出ればいいかと思う。次々にやっていいということならば、次の研究開発を進めて更に優れたものをすぐに開発したい」

ウイルスによるがん治療薬を開発を発表した小戝教授。

目をつけたのは風邪のウイルスとして知られるアデノウイルスです。

変異の危険性が少なく遺伝子を作り替えやすいことが理由で、そのアデノウイルスの遺伝子を組み換えて小戝教授が独自に開発したのが腫瘍を溶かすウイルス「Surv.m-CRA-1」。

このウイルスは、がん細胞だけが出す「サバイビン」というタンパク質に反応し、増殖します。

さらにウイルスの増殖に伴い、細胞を壊すタンパク質も増えていきます。

こうしてがんになった細胞だけを狙い撃ちすることができるといいます。

鹿児島大学・小戝健一郎教授
「がん細胞に感染した時だけスイッチが入り、ウイルスが動き出してがん細胞を破壊。ウイルスを作り替えていて自然界にないウイルスなので、正常の細胞、体に感染してもウイルスにブレーキがかかり、非常に安全」

これまでの抗がん剤は全身投与が主でしたが、「Surv.m-CRA-1」は注射による局所投与。

そのため、これまでに確認されている副反応も発熱などの軽度なものにとどまっています。

世界的にも珍しいウイルスを用いたがん治療。

2016年からは実際に効果を検証する治験が始まりました。

骨に発生する希少がん「原発性悪性骨腫瘍」の治療法が確立されていない患者が対象で、治療薬を投与し、安全性や有効性を確認します。

治験のステップは3段階に分かれ、第1段階では投与した患者9人のうち6人でがんが小さくなったという結果が確認されたということです。

そして、第2段階では安全性や有効性を示唆する結果が得られ2025年11月、治験は最終ステージに進みました。

小戝教授は治験が順調に進めば、2027年にも国に承認を申請する見込みです。

仮に承認されればがん治療のためのウイルス治療薬としては日本初、世界でも2例目の事例です。

鹿児島大学・小戝健一郎教授
「新しい技術を開発するということは、鹿児島をはじめ、日本、世界の患者を救うという社会的な意義もありますが、それに加えて地方の産業の創出、健康を救うということと、新しい産業や地域の雇用を生み出すことに貢献できれば」

鹿児島から、世界中で悩むがん患者のためにー

治療薬を使えるがんの種類の拡大も視野に入れながら小戝教授の挑戦は続きます。

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