「81歳で町長を辞す理由」 ”ふるさと納税全国4位”と”リサイクル日本一”を作った町長の24年間
2026年1月6日(火) 12:30

東町長「卵焼きは絶対」 24年続く愛妻弁当
6期24年にわたり鹿児島・大崎町長を務めた東靖弘さんが2025年末で任期を終えた。県内の市町村長としては最高齢の81歳。財政難の町を立て直し、リサイクル日本一の町づくりに貢献した東町長の最後の1日に密着した。
夜明け前から始まる町長の1日

早朝ウォーキングが日課だ
「おはようございます」
2025年12月19日午前4時半、まだ夜が明けきらぬ中、日課のウォーキングに出かける東さん。鹿児島県内の市町村長では最高齢の81歳である。
「まず体力がないと仕事を続けられない。そこだけは気をつけながらやってきた」と話す東さんは、6月に不出馬を表明してから、あっという間に退任の日を迎えたという。
財政難からの再生と「平成の大合併」での決断

初当選の覚悟から始まった歩み
東さんが初当選したのは2001年、57歳の時だった。当時の大崎町は毎年赤字続きの財政難真っただ中。重たいかじ取りを任されたものの、当選直後のインタビューでは「町民の皆さんの期待に応える。当選証書に込められていると思うので一生懸命取り組んでいく」と希望に満ちていた。
2004年には「平成の大合併」で大きな決断を迫られた。現在の志布志市と合併するか、単独の自治体のままでいくか。町を二分する議論は住民投票に発展し、わずか19票差で単独維持の意見が上回った。東さんは住民の意見を尊重し、大崎町を存続させる道を選んだ。
リサイクルの町としてその名を全国にとどろかせる

リサイクル日本一の町、大崎町
大崎町の名を全国に知らしめたのはゴミのリサイクルだ。焼却施設を建設する余裕のない町は、埋め立て処分するゴミを減らすため、町民とともに徹底的なリサイクルに取り組んだ。
一部からは「行政の怠慢だ」との批判も受けたが、リサイクル率は全国の町で17回も日本一を達成。現在は使用済み紙おむつまでリサイクルする取り組みが世界から注目されている。
ふるさと納税で財政難を打開

ふるさと納税で寄付額27億円
さらに財政難打開の切り札となったのがふるさと納税だ。町職員と町内事業者が一丸となって取り組んだ結果、2015年には寄付額27億円を突破し、全国の自治体で4位を記録した。
退任のあいさつで訪れたウナギ加工場では、おおさき町鰻加工組合の横田信久社長が「ふるさと納税はうちにとっても一番のお客さまで助かっている。非常に温厚な方でいろいろ協力的にしてもらった。感謝している」と東町長の功績を称えた。

















































































































