【ザ・昭和】名湯百選・川内高城温泉~昭和の町並みと人情散歩
2025年11月18日(火) 17:52
昭和100年にあたる2025年、昭和のぬくもりを感じる懐かしい場所やものを取り上げるシリーズ「ザ・昭和」です。
この頃は肌寒い日も増えて恋しくなってくるのが…
そう、温泉ですね。
今回はレトロな町並み、そして地域の人々のあたたかい人情が今なお残る、鹿児島県薩摩川内市の「川内高城温泉」です。
薩摩川内市北部の静かな山あいに残る「川内高城温泉」。
その歴史は、800年以上前の鎌倉時代にまでさかのぼり、明治維新の立役者・西郷隆盛も愛した湯と言われています。
そんな「川内高城温泉」の町並みは、まるで昭和にタイムスリップしたかのように、歴史を感じる木造の建物が並びます。
実はこの場所は昭和の時代、長期間、滞在しながら温泉につかって疲れを癒やす湯治場として多くの人々が訪れたといいます。
薩摩川内支局・牧瀬大輔記者
「タイル張りの風情漂う浴槽には、熱いお湯が注がれ、湯ノ花がたくさん浮いています」
泉質は、単純硫黄泉のなめらかな肌触り。
日本の名湯百選にも選ばれていて、8件の宿が200円から400円ほどで入浴できる立ち寄り湯として営業しています。
温泉客
「毎日来ます。決まり文句みたいだけど最高です。よそから来る人もここの泉質は最高だと」
通りをさらに進んでいくと…
「こんにちは」
御幸敏雄さん。
高城温泉で生まれ育ち、長年、この通りを見てきました。
地域の住民・御幸敏雄さん
「昔は大繁盛ですよ、どこも湯治場でね。何家族も同じ部屋でみんな仲良くなって、一つの家族みたい。鍋や釜と布団も持ち込んで」
そんな昭和のにぎわいを知る御幸さんに案内してもらい向かったのが…
雑貨や食品を扱う「石原商店」です。
店主の石原ヨツエさん手作りの漬物や卵焼きが並ぶ店には、地元の人たちが訪れます。
かごしま弁の楽しい会話が飛び交う店内。
実は石原さん、1年前に交通事故でけがをしたのをきっかけに、一度は店を閉めようと考えたそうです。
しかし、それでも店を続けることを決めたのには、こんな理由がありました。
石原商店・石原ヨツエさん
「店を閉めようかなと思ったけど、真ん中だから、開けとかないと。通りが寂しいと言われるから売れなくても開けている」
通りの活気を失いたくない。
そんな思いで続く店には郷土芸能で使われるというわらじに…
あく巻き用の竹の皮など、レトロな雰囲気にピッタリの珍しい売り物も並びます。
さて、温泉街の先をさらに進むとモクモクと煙が見えてきました。
どうやら温泉の湯煙とは違うようですが…
香ばしい香りが漂う煙の正体は、網の上で焼かれる炭火焼きの煙でした。
毎週土曜日のみ営業の「焼き鳥せっちゃん」。
地元に住む上床節子さんが作る鳥の手羽先と豚足の炭火焼きを販売しています。
焼き鳥 せっちゃん・上床節子さん
「手羽先だけ多く仕入れて道具は全部、主人の形見。(味付けは)塩こしょう一本。ずぶの素人だからね」
味付けは、シンプルに塩こしょうだけ。
手羽先も豚足もそれぞれ1パック400円と今の時代にはありがたい値段設定。
早ければ昼前に完売するほど人気の地元グルメです。
購入した人
「噛んだときに、お肉のおいしさが口の中に来ておいしいです」
「塩こしょうの味がしっかり付いている」
「炭火焼きだから、普通に焼くより全然おいしい。食べてみませんか?」
風情ある町並みの中に小川のせせらぎが聞こえ、ゆったりとした時間が流れる「川内高城温泉」。
お湯だけでなく、人情の温かさにも触れられる昭和の風景が、そこにはありました。
この頃は肌寒い日も増えて恋しくなってくるのが…
そう、温泉ですね。
今回はレトロな町並み、そして地域の人々のあたたかい人情が今なお残る、鹿児島県薩摩川内市の「川内高城温泉」です。
薩摩川内市北部の静かな山あいに残る「川内高城温泉」。
その歴史は、800年以上前の鎌倉時代にまでさかのぼり、明治維新の立役者・西郷隆盛も愛した湯と言われています。
そんな「川内高城温泉」の町並みは、まるで昭和にタイムスリップしたかのように、歴史を感じる木造の建物が並びます。
実はこの場所は昭和の時代、長期間、滞在しながら温泉につかって疲れを癒やす湯治場として多くの人々が訪れたといいます。
薩摩川内支局・牧瀬大輔記者
「タイル張りの風情漂う浴槽には、熱いお湯が注がれ、湯ノ花がたくさん浮いています」
泉質は、単純硫黄泉のなめらかな肌触り。
日本の名湯百選にも選ばれていて、8件の宿が200円から400円ほどで入浴できる立ち寄り湯として営業しています。
温泉客
「毎日来ます。決まり文句みたいだけど最高です。よそから来る人もここの泉質は最高だと」
通りをさらに進んでいくと…
「こんにちは」
御幸敏雄さん。
高城温泉で生まれ育ち、長年、この通りを見てきました。
地域の住民・御幸敏雄さん
「昔は大繁盛ですよ、どこも湯治場でね。何家族も同じ部屋でみんな仲良くなって、一つの家族みたい。鍋や釜と布団も持ち込んで」
そんな昭和のにぎわいを知る御幸さんに案内してもらい向かったのが…
雑貨や食品を扱う「石原商店」です。
店主の石原ヨツエさん手作りの漬物や卵焼きが並ぶ店には、地元の人たちが訪れます。
かごしま弁の楽しい会話が飛び交う店内。
実は石原さん、1年前に交通事故でけがをしたのをきっかけに、一度は店を閉めようと考えたそうです。
しかし、それでも店を続けることを決めたのには、こんな理由がありました。
石原商店・石原ヨツエさん
「店を閉めようかなと思ったけど、真ん中だから、開けとかないと。通りが寂しいと言われるから売れなくても開けている」
通りの活気を失いたくない。
そんな思いで続く店には郷土芸能で使われるというわらじに…
あく巻き用の竹の皮など、レトロな雰囲気にピッタリの珍しい売り物も並びます。
さて、温泉街の先をさらに進むとモクモクと煙が見えてきました。
どうやら温泉の湯煙とは違うようですが…
香ばしい香りが漂う煙の正体は、網の上で焼かれる炭火焼きの煙でした。
毎週土曜日のみ営業の「焼き鳥せっちゃん」。
地元に住む上床節子さんが作る鳥の手羽先と豚足の炭火焼きを販売しています。
焼き鳥 せっちゃん・上床節子さん
「手羽先だけ多く仕入れて道具は全部、主人の形見。(味付けは)塩こしょう一本。ずぶの素人だからね」
味付けは、シンプルに塩こしょうだけ。
手羽先も豚足もそれぞれ1パック400円と今の時代にはありがたい値段設定。
早ければ昼前に完売するほど人気の地元グルメです。
購入した人
「噛んだときに、お肉のおいしさが口の中に来ておいしいです」
「塩こしょうの味がしっかり付いている」
「炭火焼きだから、普通に焼くより全然おいしい。食べてみませんか?」
風情ある町並みの中に小川のせせらぎが聞こえ、ゆったりとした時間が流れる「川内高城温泉」。
お湯だけでなく、人情の温かさにも触れられる昭和の風景が、そこにはありました。

















































































































