H3ロケット8号機 打ち上げ中止 冷却水を出す地上設備に不具合 新たな打ち上げ日は未定
2025年12月17日(水) 18:38
17日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターで予定されていたH3ロケット8号機の打ち上げは、冷却水を出す地上設備に不具合があり、打ち上げ直前で中止されました。
JAXAは今後、詳しい原因を調査するとしていて、新たな打ち上げ日は未定です。
17日午前11時11分、南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だったH3ロケット8号機。
しかし・・・
轟木康陽記者
「今、打ち上げ時刻の午前11時11分になりましたがロケットが打ち上がりません。カウントダウンも止まってしまいました。発射地点に機体が備え付けられたままです」
予定されていた打ち上げ時刻の約17秒前にカウントダウンが停止、17日の打ち上げは中止となりました。
打ち上げを見ようと県内外から多くの人が集まっていた見学場では、落胆の声が聞かれました。
愛知県から
「(打ち上げ中止になって)残念です。また次のチャンスに来たい」
見物客
「楽しみにしていたけどちょっと残念です」
愛知県から
「成功のための中止だから仕方ない。できれば見に来たいので今から予定考え直してまた参加したい」
H3プロジェクトチーム・有田誠プロジェクトマネージャ
「内閣府、衛生関係の皆さまに大変申し訳ないと思うのと同時に、H3の打ち上げを楽しみに種子島まで来ていただいた多くの皆さまにも期待に添えず大変申し訳なかった」
打ち上げ予定時刻から約3時間後の午後2時、種子島宇宙センターで会見を開いたJAXA。打ち上げ中止の原因について、冷却水を出す地上設備に不具合があったと説明しました。
冷却水は打ち上げの際にロケットから出される高温、高圧のガスを冷やすために使われます。
地上の設備のほか、機体や衛星などを保護するためのものですが、今回は本来必要な量の冷却水が出ず、自動的に緊急停止したということです。
H3プロジェクトチーム・有田誠プロジェクトマネージャ
「できるだけ早く打ち上げ再開にこぎつけたい。もちろんしっかりと原因を究明、調査することが何よりも大事だと思っているので予断を持たずにしっかり調査を進めたい。まだどれくらいかかるかは現時点では答えられない」
異常が出た設備は2024年11月のH3ロケット4号機の打ち上げ時に導入されたもので、打ち上げの際にこの設備で不具合が起きたのは種子島宇宙センターでは初めてだといいます。
H3ロケット8号機にはスマートフォンやカーナビなどの位置情報の精度向上に役立てられ、日本版GPSと呼ばれる「みちびき5号機」が搭載されていて、機体と衛星に損傷は確認されていないということです。
新たな打ち上げ日程は未定で、2025年内に打ち上げが可能かも不透明だということです。
2025年6月、H2Aロケットの最終号機が打ち上げられ、日本の宇宙開発はH3ロケットに移行しています。
日本のロケットに対する信頼性の向上や国際競争力の強化に向けて一刻も早く原因の究明が求められます。
JAXAは今後、詳しい原因を調査するとしていて、新たな打ち上げ日は未定です。
17日午前11時11分、南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だったH3ロケット8号機。
しかし・・・
轟木康陽記者
「今、打ち上げ時刻の午前11時11分になりましたがロケットが打ち上がりません。カウントダウンも止まってしまいました。発射地点に機体が備え付けられたままです」
予定されていた打ち上げ時刻の約17秒前にカウントダウンが停止、17日の打ち上げは中止となりました。
打ち上げを見ようと県内外から多くの人が集まっていた見学場では、落胆の声が聞かれました。
愛知県から
「(打ち上げ中止になって)残念です。また次のチャンスに来たい」
見物客
「楽しみにしていたけどちょっと残念です」
愛知県から
「成功のための中止だから仕方ない。できれば見に来たいので今から予定考え直してまた参加したい」
H3プロジェクトチーム・有田誠プロジェクトマネージャ
「内閣府、衛生関係の皆さまに大変申し訳ないと思うのと同時に、H3の打ち上げを楽しみに種子島まで来ていただいた多くの皆さまにも期待に添えず大変申し訳なかった」
打ち上げ予定時刻から約3時間後の午後2時、種子島宇宙センターで会見を開いたJAXA。打ち上げ中止の原因について、冷却水を出す地上設備に不具合があったと説明しました。
冷却水は打ち上げの際にロケットから出される高温、高圧のガスを冷やすために使われます。
地上の設備のほか、機体や衛星などを保護するためのものですが、今回は本来必要な量の冷却水が出ず、自動的に緊急停止したということです。
H3プロジェクトチーム・有田誠プロジェクトマネージャ
「できるだけ早く打ち上げ再開にこぎつけたい。もちろんしっかりと原因を究明、調査することが何よりも大事だと思っているので予断を持たずにしっかり調査を進めたい。まだどれくらいかかるかは現時点では答えられない」
異常が出た設備は2024年11月のH3ロケット4号機の打ち上げ時に導入されたもので、打ち上げの際にこの設備で不具合が起きたのは種子島宇宙センターでは初めてだといいます。
H3ロケット8号機にはスマートフォンやカーナビなどの位置情報の精度向上に役立てられ、日本版GPSと呼ばれる「みちびき5号機」が搭載されていて、機体と衛星に損傷は確認されていないということです。
新たな打ち上げ日程は未定で、2025年内に打ち上げが可能かも不透明だということです。
2025年6月、H2Aロケットの最終号機が打ち上げられ、日本の宇宙開発はH3ロケットに移行しています。
日本のロケットに対する信頼性の向上や国際競争力の強化に向けて一刻も早く原因の究明が求められます。

















































































































