【今すぐ確認】爪と尿の色で熱中症の危険度がわかる 救命医が教える「道具不要」チェック法
2026年8月20日(木) 17:10

尿の色と"爪"で分かる脱水サイン
2026年、鹿児島県内ではすでに約1100人が熱中症の疑いで搬送され、5人が死亡している。死に至るおそれのある熱中症の主な原因は「脱水」だが、自覚しづらく、気づいたときには症状がかなり進んでいることも多い。医師や薬剤師への取材を通じて、早期発見のチェック法と、意外と知られていない薬の危険性が明らかになった。
尿の色と爪で、脱水を早期発見する

尿の色で脱水をチェックする
脱水症状にいち早く気づく手段として、鹿児島市立病院の吉原秀明救命救急センター長が挙げるのが「尿の色」だ。
「5段階の上2つは特に問題ないが、真ん中まできたら、何か経口摂取を増やしていかないと。下2つの段階まで行くと腎臓の機能に影響しているかもしれないレベル。要注意」
さらに、爪を使った簡易チェックも有効だという。爪には毛細血管が多く走っており、圧迫して離したときに通常であれば2秒以内に色が戻る。吉原センター長は「戻りが悪いときは、体の中の水分不足で末梢まで血流が十分に保てていない」と説明する。道具不要でその場でできる方法だけに、ぜひ習慣にしたい。
「10分おきに熱中症の人が来て大変だった」 被災地の過酷な現場

鹿児島市立病院 吉原秀明救命救急センター長
吉原センター長は8月1日から熊本地震の応援にも入っており、被災地の深刻な状況をこう語る。
「(氷川の病院では)発災後すぐに熱中症の人が多発して『10分おきに熱中症の人が来て大変だった』と話していた」
災害時は避難環境が整わず、熱中症リスクが急激に高まる。吉原センター長は「より環境のいいところに移動させるという手段しかないような気がする」としつつ、高齢者への注意も促す。「『喉が渇く』という水を取るためのサインも高齢者は遅れがち。定期的に水分を取るんだという意識付けが大事」。渇きを感じる前に飲む習慣が、命を守ることにつながる。
解熱鎮痛剤は逆効果になるリスクがある

解熱鎮痛剤が"逆効果"になることも
熱中症の症状の一つに頭痛がある。痛みを和らげようと解熱鎮痛剤を手に取る人も多いだろうが、県薬剤師会薬事情報センターの井上彰夫所長はこれを推奨しない。
「解熱鎮痛剤で痛みが軽減しても、熱中症のそもそもの改善に繋がっていない。軽減されてしまうことで、さらに無理が続いて、重篤な熱中症の症状が出てしまうおそれがある」
加えて、熱中症による脱水で腎臓の機能が弱まっている状態に解熱鎮痛剤を服用すると、腎障害を起こすリスクもあるという。痛みが引いたからといって安心するのは危険で、根本的な水分補給と休息こそが回復への近道だ。
気温の高い日が続く鹿児島では、熱中症対策は今や日常的な課題となっている。尿の色や爪のチェックを日々の習慣に取り入れ、水分を定期的に補給する意識を持つことが、自分と周囲の命を守る第一歩となる。


















































































































