鹿児島・川内原発運転差し止め訴訟 一審で敗訴の住民側が控訴
2025年3月5日(水) 18:48
鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原子力発電所の1、2号機は、地震や噴火などで事故のおそれがあるとして、住民らが国と九州電力に運転差し止めを求めた裁判で、2月、鹿児島地裁は住民らの訴えを退けています。
この判決を不服として原告の弁護団は5日、高裁へ控訴したことを明らかにしました。
原告側弁護団・森雅美共同代表
「福島第一原発事故の教訓はどうなったのかと思わざるを得ない内容の判決。これでは不服であるということで本日控訴を提起しました」
この裁判は鹿児島、熊本、宮崎を中心とした原告の住民ら約3000人が、地震や噴火などで川内原子力発電所で事故が起きた場合に、住民に重大な被害を及ぼす危険があるなどとして、川内原発の運転差し止めを求めて国と九州電力を訴えていたものです。
2月21日、鹿児島地方裁判所は「具体的危険性があるとは認められない」として、住民側の訴えを退けました。
判決を受けて住民側の弁護団は5日、鹿児島市で会見を開き、判決を不服として5日付で福岡高裁宮崎支部へ控訴したことを明らかにしました。
原告側弁護団・森雅美共同代表
「このまま原発を稼働していくことはさらに危険が積み重なっていく。控訴せざるを得ない状況で控訴した次第」
控訴したのは一審の原告団のうち、全国19都県の165人です。
会見の中で原告団長を務める森永明子さんは、福島第一原発の事故を引き合いに出し、次のように話しました。
原告団長・森永明子さん
「3.11の原発事故を思い出して、今も帰れない人たちがいることを忘れてはいけない」
住民側の控訴を受けて、九州電力は「控訴状が届き次第、内容を確認して適切に対応したい」とコメントしています。
この判決を不服として原告の弁護団は5日、高裁へ控訴したことを明らかにしました。
原告側弁護団・森雅美共同代表
「福島第一原発事故の教訓はどうなったのかと思わざるを得ない内容の判決。これでは不服であるということで本日控訴を提起しました」
この裁判は鹿児島、熊本、宮崎を中心とした原告の住民ら約3000人が、地震や噴火などで川内原子力発電所で事故が起きた場合に、住民に重大な被害を及ぼす危険があるなどとして、川内原発の運転差し止めを求めて国と九州電力を訴えていたものです。
2月21日、鹿児島地方裁判所は「具体的危険性があるとは認められない」として、住民側の訴えを退けました。
判決を受けて住民側の弁護団は5日、鹿児島市で会見を開き、判決を不服として5日付で福岡高裁宮崎支部へ控訴したことを明らかにしました。
原告側弁護団・森雅美共同代表
「このまま原発を稼働していくことはさらに危険が積み重なっていく。控訴せざるを得ない状況で控訴した次第」
控訴したのは一審の原告団のうち、全国19都県の165人です。
会見の中で原告団長を務める森永明子さんは、福島第一原発の事故を引き合いに出し、次のように話しました。
原告団長・森永明子さん
「3.11の原発事故を思い出して、今も帰れない人たちがいることを忘れてはいけない」
住民側の控訴を受けて、九州電力は「控訴状が届き次第、内容を確認して適切に対応したい」とコメントしています。