「日本の国民食に」 鹿児島の隠れた特産品「月日貝」 奮闘する漁師に密着 日置市・江口漁港
2025年1月7日(火) 18:50
FNN九州沖縄各局の新春企画。
1回目の1月7日は鹿児島からです。
紅白の貝殻で正月の贈答品としても人気の、鹿児島の海の幸「月日貝」。
ホタテのような見た目なのですが、詳しい生態はあまり分かっていません。
そんな月日貝の魅力を広めようと奮闘する漁師の姿を追いました。
バーベキューで焼かれる海産物。
7日の主役は皆さんが食べているこの貝。
ホタテのように見えますが・・・
「焼いたのが美味しい」
「コリコリしていた」
鹿児島の隠れた特産品、その名も「月日貝」です。
鮮やかな色彩と丸い形の貝殻が特徴的な、月日貝。
ホタテの仲間で赤い面を太陽、白い面を月に見たてて、その名がつけられました。
薩摩半島の東シナ海側に位置する、日置市の江口漁港。
月日貝の水揚げ量日本一です。
漁船は日の出前の午前6時に出港します。
月日貝の漁は海底に沈めた網を引きずって獲物をとる「底引き網漁」です。
月日貝は貝の中でも泳ぎが得意で、その特性を逆手にとって驚いた貝を網に追い込みます。
沈めた網を船でひく時間は2時間。
根気のいる作業です。
Q.網を引いている時間はどんなことを考えている?
「人生とか恋について」
船の上で冗談を話すのは、漁師の佐々祐一さん、48歳。
漁師・佐々祐一さん
「元々、魚だとか海が大好きで、それを一番近いところで仕事にして生きていきたいっていう思いがあった」
実は9年前に縁もゆかりもない日置市に、家族と移住してきました。
それまでは東京で経営コンサルタントとして、企業の課題解決などを行ってきた佐々さん。
憧れの漁師になるため、水産庁のデータから稼げる可能性を分析し、新規参入の漁師の受け入れ体制が整っていた日置市を選んだそうです。
そして出会ったのが月日貝でした。
この日はまずまずの取れ高なようです。
多い時は、1回の漁で500キロ近く揚がることもあるという月日貝。
一つ一つ手作業で仕分けていきます。
「取れたての時は(貝殻が)きれいな円を描いている」
今回は特別に取れたての月日貝をいただきました。
河内杏月アナウンサー
「シャキシャキしている。食感が面白い、美味しい」
佐々さんは月日貝の魅力をこう話します。
「月日貝が特別優秀。味も、見た目も、名前も、食味も、全部良い」
見た目はホタテと似ているものの、生態がほとんど明らかになっていない月日貝。
佐々さんは漁協の若手漁師たちと会社を立ち上げ、月日貝の研究を始めました。
こちらは佐々さんが地元の水産会社の建物を借り、道具を自前でそろえた研究施設。
水槽に浮かぶ小さな点は月日貝の赤ちゃんです。
漁で獲った月日貝の一部を持ち帰り、人の手で授精させて生まれたものです。
佐々祐一さん
「やっと貝っぽい形になってきたぐらい。生まれて半月経たないぐらい」
佐々さんがこの施設で目指すのは、月日貝の生態解明と世界初となる養殖技術の確立です。
さらに月日貝のおいしさを発信する拠点として佐々さんがプロデュースしたのが「ツキヒテラス」です。
海のきれいな景色を眺めながら、月日貝の浜焼きなどが楽しめます。
利用客
「ホタテともまた違って、コリコリ具合がしっかりしていて、子どもも食べやすかったと思う」
「本当に美味しい。遠くから来た甲斐があった。やっぱり味が違う」
ここ数年、少しずつですが全国にも出荷されるようになった鹿児島の月日貝。
佐々さん
「鹿児島の月日貝をブランド認知してもらって、自分たちが見つけた養殖や種苗生産の技術を展開して、日本の国民食に育てていきたい」
月日貝の魅力を広めるため日々、挑戦を続ける佐々さん。
月日貝が鹿児島を代表する特産品になる日もそう遠くないかもしれません。
1回目の1月7日は鹿児島からです。
紅白の貝殻で正月の贈答品としても人気の、鹿児島の海の幸「月日貝」。
ホタテのような見た目なのですが、詳しい生態はあまり分かっていません。
そんな月日貝の魅力を広めようと奮闘する漁師の姿を追いました。
バーベキューで焼かれる海産物。
7日の主役は皆さんが食べているこの貝。
ホタテのように見えますが・・・
「焼いたのが美味しい」
「コリコリしていた」
鹿児島の隠れた特産品、その名も「月日貝」です。
鮮やかな色彩と丸い形の貝殻が特徴的な、月日貝。
ホタテの仲間で赤い面を太陽、白い面を月に見たてて、その名がつけられました。
薩摩半島の東シナ海側に位置する、日置市の江口漁港。
月日貝の水揚げ量日本一です。
漁船は日の出前の午前6時に出港します。
月日貝の漁は海底に沈めた網を引きずって獲物をとる「底引き網漁」です。
月日貝は貝の中でも泳ぎが得意で、その特性を逆手にとって驚いた貝を網に追い込みます。
沈めた網を船でひく時間は2時間。
根気のいる作業です。
Q.網を引いている時間はどんなことを考えている?
「人生とか恋について」
船の上で冗談を話すのは、漁師の佐々祐一さん、48歳。
漁師・佐々祐一さん
「元々、魚だとか海が大好きで、それを一番近いところで仕事にして生きていきたいっていう思いがあった」
実は9年前に縁もゆかりもない日置市に、家族と移住してきました。
それまでは東京で経営コンサルタントとして、企業の課題解決などを行ってきた佐々さん。
憧れの漁師になるため、水産庁のデータから稼げる可能性を分析し、新規参入の漁師の受け入れ体制が整っていた日置市を選んだそうです。
そして出会ったのが月日貝でした。
この日はまずまずの取れ高なようです。
多い時は、1回の漁で500キロ近く揚がることもあるという月日貝。
一つ一つ手作業で仕分けていきます。
「取れたての時は(貝殻が)きれいな円を描いている」
今回は特別に取れたての月日貝をいただきました。
河内杏月アナウンサー
「シャキシャキしている。食感が面白い、美味しい」
佐々さんは月日貝の魅力をこう話します。
「月日貝が特別優秀。味も、見た目も、名前も、食味も、全部良い」
見た目はホタテと似ているものの、生態がほとんど明らかになっていない月日貝。
佐々さんは漁協の若手漁師たちと会社を立ち上げ、月日貝の研究を始めました。
こちらは佐々さんが地元の水産会社の建物を借り、道具を自前でそろえた研究施設。
水槽に浮かぶ小さな点は月日貝の赤ちゃんです。
漁で獲った月日貝の一部を持ち帰り、人の手で授精させて生まれたものです。
佐々祐一さん
「やっと貝っぽい形になってきたぐらい。生まれて半月経たないぐらい」
佐々さんがこの施設で目指すのは、月日貝の生態解明と世界初となる養殖技術の確立です。
さらに月日貝のおいしさを発信する拠点として佐々さんがプロデュースしたのが「ツキヒテラス」です。
海のきれいな景色を眺めながら、月日貝の浜焼きなどが楽しめます。
利用客
「ホタテともまた違って、コリコリ具合がしっかりしていて、子どもも食べやすかったと思う」
「本当に美味しい。遠くから来た甲斐があった。やっぱり味が違う」
ここ数年、少しずつですが全国にも出荷されるようになった鹿児島の月日貝。
佐々さん
「鹿児島の月日貝をブランド認知してもらって、自分たちが見つけた養殖や種苗生産の技術を展開して、日本の国民食に育てていきたい」
月日貝の魅力を広めるため日々、挑戦を続ける佐々さん。
月日貝が鹿児島を代表する特産品になる日もそう遠くないかもしれません。