鹿児島空港で落とし物が急増「スマホや傘だけじゃない」驚きの保管庫潜入ルポ
2025年12月12日(金) 12:00

利用者560万人の空港で増える忘れ物、保管庫の中身を公開
鹿児島の空の玄関口、鹿児島空港。2024年の利用者数は560万人に達し、コロナ禍からの回復基調が鮮明になっている。利用者数の増加に伴い増えているのが落とし物、忘れ物だ。霧島警察署の特別な許可を得て、普段は立ち入ることのできない落とし物保管庫にカメラが潜入した。
利用者数の回復と共に増加する落とし物

2024年は約560万人が利用
鹿児島空港の利用者数は、2019年には600万人を超えていたがコロナ禍で大幅に落ち込んだ。しかし国際線が再開した2023年からは500万人を超えるまでに回復。2024年は560万人が利用している。一日平均では15,000人以上が空港を利用する計算だ。
利用者に話を聞くと「傘やリチウムのバッテリーを忘れてしまったことがある。席を立つ時に一回見て忘れ物を防ごうかなと」「羽田空港のコンビニでパンを買ったとき、商品の所にスマホを置きっぱなしにした。やってしまった」と、多くの人が忘れ物の経験談を語った。
落とし物の件数もコロナ禍の2020年度は2300件ほどだったが、2024年度は7000件を超え、約3倍に増加している。
空港での落とし物、忘れ物はどうなるのか

空港の忘れ物はどう処理される?
空港内の忘れ物が見つかる場所は大きく分けて2つある。航空機の中と空港ビルの敷地内だ。
航空機内での忘れ物は1〜2週間程度航空会社で保管された後、客からの問い合わせがなければ警察に送られる。一方、空港内の忘れ物は発見した一般の人や警備員から空港ビルに届けられ、隣接する警備派出所に送られる。
霧島警察署鹿児島空港警備派出所の永留明佳巡査は「お土産などのお菓子、食品類など。旅行客ならではのキャリーバッグなどの届け出がある。受理した際には霧島警察署の会計課に速やかに専用のコンテナを使って届け出を引き継いでいる」と話す。
驚きの落とし物も!保管庫の中に潜入

誰が、なぜ落とした?
特別な許可を得て霧島警察署の落とし物保管庫を取材した。鹿児島空港で発見された落とし物、忘れ物が棚に所狭しと並べられている。土産袋に入った物や傘、それにスーツケースと、ここまでは理解できるが、中には茶色い大きな壺、緑色のガスボンベ、といった意外な物も。「誰が、なぜ落としたのか?」と思わせる品々だが、詳細は明かされていない。
この保管庫では直近5カ月以内に届けられた落とし物が管理されている。落とし物は最初の3カ月は持ち主が、その後の2カ月は拾った人が所有する権利を主張できるためだ。5カ月を過ぎると基本的に処分されるが、現金や貴金属などは所有権が県に移る。

















































































































