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ニュース・スポーツ

給付型奨学金で外国人材活用を! 鹿児島・いちき串木野市の取り組みに迫る

2024年4月10日(水) 21:10

今、全国的に様々な業界で問題となっている人手不足。そんな中、期待が集まっているのが外国人材の活用です。

鹿児島県いちき串木野市では、地元企業で一定期間働くことを条件にした留学生への給付型奨学金が、人材確保に結びついているといいます。制度を活用する留学生、そして人手不足解消を目指す企業、それぞれの声を取材しました。

4月5日、いちき串木野市の神村学園専修学校の入学式。カラフルな民族衣装を身にまとって式に臨むのは、日本語学科に入学した18人の留学生です。

このうち5人は修了後、市内の企業に就職することを条件に、入学金と授業料を市と企業が全額負担する奨学金制度を活用して入学しました。

制度を活用しミャンマーから入学
「(奨学金は)自分自身の人生をステップアップするのに素晴らしいチャンスだと思う。これからもっと頑張ります」
「外国に行き留学するのは難しい状態なので奨学金をもらうのは、すごいチャンス。日本語をたくさん勉強し、会話と発音を日本人のように話したい」

いちき串木野市では2023年度から、市内の日本語学校で学ぶ留学生に給付型の奨学金を支給する地元企業の負担を、国の特別交付税を活用して9割補助する制度を始めています。

留学生にとっては学費を心配せず、安心して学業に取り組める。人手不足に悩む企業にとっては人材の確保につながる。そして、いちき串木野市にとっては、定住人口の増加につながると、関係者それぞれにメリットがある制度となっています。

現在、制度を活用して外国人留学生向けの奨学金制度を導入している事業者は3つ。

そのうちのひとつ、いちき串木野市で様々な飲食店を運営する「有限会社みその」です。

制度を活用して日本語学校に通い、この春入社した特定技能の在留資格を持つ社員もいれば、日本語学校で学ぶ留学生4人は、この制度を活用して日本語学校に通いながら、ここでアルバイトとして勤務しています。

薩摩川内支局・牧瀬大輔記者
「店舗内では、流ちょうな日本語で、外国人従業員が接客する様子が聞かれます」

外国人従業員
「おいしいトンカツいきます。お待たせしました、ミックスランチ、ヒレです」
「こちらでバーコードをお願いします。ペイペイのレシートでございます。ありがとうございます」

店内では日本人スタッフと変わらない、丁寧な接客が行われていました。

制度を活用した従業員や留学生に、話を聞いてみると…

ミャンマー人社員 エ・ミ・テッさん
「(奨学金の)おかげで、日本に来られて、日本語とか日本の生活とか、いろいろ勉強ができているので助かりました。特定技能1号から今度の目標は、2号を取りたいので、日本語の勉強と仕事の勉強を今もっと頑張っております」

ミャンマー人アルバイト イン・ワトン・ピェウーさん
「(奨学金で)ミャンマーにいる家族にお金の心配をかけなくて良かったと思います。(地域とも)もっと仲良くなって、いろいろと経験をもらいたいです」

一方、受け入れる企業側も、人手不足が深刻化する中、行政と民間が共同で留学生を育成し、地域に溶け込んでいくことに期待を寄せています。

有限会社みその・平山加奈取締役
「独自で、やっぱり外国人を受け入れるというのは、企業にとってはすごく負担だったんですが、そこにいちき串木野市も協力ができないかと、ずっと模索してくれた。地域の方々と本当に定住して、仲良く一緒に暮らしてくれるのが一番いいんですけど、社会の役に立つ子たちに育ってくれればと思います」

企業を補助するいちき串木野市も、制度について一定の効果を実感しているようです。

いちき串木野市企画政策課・山崎達治課長
「若者世代の人口流失が多くなっている。いま企業は外国人雇用者が貴重な戦力、市の定住促進という部分も含め、少しずつでも制度を利用してもらい、雇用や人材確保につなげられたらよい」

いちき串木野市では、定住外国人が町内会などと共同でイルミネーションを設置したり、ゴミの分別などを行ったりと、コミニュティーへの参加も積極的に行われているといいます。

地域で育成した外国人材が地域に溶け込んでいく。

地方での人口減少が進む中、いちき串木野市の事例は地域の人材確保に向けた指標のひとつとなりそうです。

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