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有印公文書作成などの罪 元警察官の男に懲役2年6カ月を求刑 鹿児島地裁

2024年5月24日(金) 18:13

交通事故の捜査を巡り、嘘の捜査資料を作成したなどとして罪に問われている、元警察官の男の裁判が鹿児島地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。

検察側は男に懲役2年6カ月を求刑しました。

虚偽有印公文書作成・同行使などの罪に問われているのは、鹿児島県姶良市の会社員で、元県警の巡査部長、森重仁志被告(53)です。

起訴状などによりますと、森重被告は、姶良警察署の交通課に勤務していた2019年8月から2021年12月までの間に発生した人身事故10件の捜査で、実際には当事者の取り調べを行っていないにもかかわらず、供述調書などの公文書22通を虚偽の内容で作成し、行使したとされています。

24日、鹿児島地裁で開かれた初公判で森重被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は「仕事がたまり事故の当事者を呼び出さずに書類を偽造した方が楽だと考えた」と動機を指摘。その上で「国民の信頼を失墜させる悪質な犯行で、動機に酌量の余地はない」などとして、森重被告に懲役2年6カ月を求刑しました。

一方、弁護側は「被告が心理的に追い詰められて短絡的に起こした犯行で、罪を認め、取り調べにも真摯に対応している」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。

裁判は24日で結審し、判決は7月8日に言い渡される予定です。

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