番組審議会(令和6年1月度)
開催日時場所
令和6年1月25日(水)正午~ 鹿児島テレビ放送本社 3階会議室
議題
合評番組
あまみのほこり~響きあう島~
12月24日(火)16:00放送
出席委員(敬称略)
委員長
佐野 雅昭
副委員長
稲荷田 治美
委員
田中 陽一郎
地頭所 恵
高嶺 千史
有馬 浩一郎
飯干 紀代子
議事概要
委員側の意見要旨
〇奄美の特別番組なので、独特な風土や自然、着物、文化が取り上げられると思ったら島唄一本に絞り込んでいた。全体的にとても良い構成で良い番組だった。
〇「シマ」の説明をする時にヤクザ映画で表現した部分はいらないと思った。
〇島唄を聞く機会はあるが、雰囲気だけを楽しんでいた。今回みたいにテロップが入って意味がわかると、すごく素敵な歌がいっぱいあるんだなと思った。
〇40年以上の歴史を持つ大笠利わらべ島唄クラブの活動を紹介していて、民謡でこれほど地域に根付いている例が日本にそんなにたくさんあるのだろうかと驚いた。
〇復帰70年を考えた場合、アメリカの占領下時代以降の歴史の部分をもう少し膨らませる考えはなかったのかなと思った。
〇島唄は、奄美群島全体に大なり小なりあると思うが、そこの違いが曖昧だった。
司会者が途中で奄美と表現し、テロップも奄美と出るが、それは奄美大島のことなのか、奄美群島全部のことなのかわかりづらかった。
〇占領下時代、島唄には日々のいろんなつらさを消化する側面があって、そこに触れたほうがより島唄のステータスが上がる気がした。
〇奄美の島唄を知るいい機会になったし、島唄を通して奄美の社会・歴史を学ぶことができた番組だった。
〇「シマ=集落」となぜ強調したのかがよくわからなかった。集落ごとに唄の違いがあるとか、何か説明がないと意味がない。もし、あるのであれば一緒に伝えてほしかった。
KTS側の意見要旨
〇奄美のことを知ったかぶりで語ると薄い内容になるので、担当者に二泊三日で奄美に行ってもらい、現地の人とたくさん話して、たくさん飲んで、いろんなことをどう思っているのか知ってもらうことから番組を始めた。
〇多くの人に会い、お酒を飲んで、奄美の文化が自然も含めて全部島唄に表れていると気付いたので、島唄一本で奄美の多くの部分を描けると思ってテーマにした。
〇奄美復帰70周年と頭に付けているので、どこまでそういう内容にするのかを考えたが、あまり勉強という感じの番組にはせずに広く奄美に興味を持ってもらえる番組にしたいと思った。
〇同じ島唄でも北や南の集落ごとに違っていて、集落の歌い方の違いを入れないと島唄の「シマ」という言葉の意味が薄れたなと、指摘を受けて思った。
〇番組担当者の「地域と向き合う大切さがわかった」という言葉を聞いた時にこの番組に取り組んだ意義があったと思った。これからも節目節目で奄美の復帰について彼らがしっかりと伝えてくれることを期待している。
委員(敬称略)
委員数7名
・委員長
佐野 雅昭 (鹿児島大学 水産学部教授)
・副委員長
稲荷田 治美 (南日本リビング新聞社 取締役総務部長)
・委員
田中 陽一郎 (株式会社 川北電工 代表取締役社長)
地頭所 恵 (鹿児島県教育委員会 教育長)
高嶺 千史 (南日本新聞社 編集局文化生活部長)
有馬 浩一郎 (JA鹿児島県中央会 常務理事)
飯干 紀代子 (志學館大学 学長)
・審議回数 年10回 (毎月1回、8月と12月は休会)
・番組審議会の概要は本社・各支社で閲覧できます。