政府が「九州ふっこう応援割」発表 熊本・鹿児島に最大6割補助 1泊2万円が上限
2026年9月1日(火) 13:00

城山ホテル鹿児島の客室(鹿児島市)
熊本地震の発生からちょうど1カ月が経った8月28日、政府は観光復興に向けた支援策「九州ふっこう応援割」の概要を明らかにした。熊本と鹿児島については最大6割の補助という手厚い内容で、地元の観光関係者からは「お客さんが動きやすくなる」と歓迎の声が上がっている。さらに、シルバーウイーク直前のJR九州新幹線復旧という吉報も重なり、秋の観光シーズンに向けて期待が高まっている。
1泊2万円を上限に、熊本・鹿児島は最大6割補助

「九州ふっこう応援割」とは
政府が発表した「九州ふっこう応援割」は、2026年10月1日から九州地方で1泊以上の旅行・宿泊をする人を対象に、1泊2万円を限度として料金を割り引く仕組みだ。
注目すべきは地域ごとの補助率の差である。九州の他県が最大5割にとどまる中、熊本と鹿児島は最大6割の補助が受けられる。これはキャンセルによる観光への影響が特に大きかったことを政府が反映した結果だ。
鹿児島県の調査では、地震後に県内の宿泊施設で11万件余りのキャンセルが発生するなど、観光への打撃は甚大だった。政府がこうした被害状況を把握した上でスキームを決定したことに、現場からは安堵の声が聞かれた。
城山ホテル鹿児島、損失1億円超 「陸の孤島」の苦境

城山ホテル鹿児島(鹿児島市)
鹿児島市の城山ホテル鹿児島でも、地震発生以降に約5500人のキャンセルが発生し、損失は1億円あまりにのぼった。渡千左代専務は当時の状況をこう振り返る。
「鹿児島が陸の孤島みたいになってしまって、私たちにとって新幹線、高速道路もかなり重要なインフラと痛感」
同ホテルでは宿泊客のうち4割が九州からの利用だ。地震発生後は福岡・熊本方面からのキャンセルが目立っており、主要な交通インフラの寸断がいかに直接的な打撃となったかがわかる。
シルバーウイーク前の新幹線復旧が「吉報」に

城山ホテル鹿児島 桜島を望む温泉
そんな苦境の中、転機となったのが8月27日のJR九州の発表だった。古宮洋二社長が「シルバーウイークも意識しながら積み重ねていった」と語った九州新幹線の復旧見通しは、観光業界に大きな安心感をもたらした。
渡専務は「地震発生後、お盆が迫っていて影響も大きかった。今回はシルバーウイークを前に再開。その時期のキャンセルを防げたことは本当によかった」と胸をなで下ろす。
現在、同ホテルのシルバーウイーク期間中の予約は9割ほどに達しており、目立ったキャンセルは出ていないという。新幹線と高速道路という主要交通インフラの復旧が、観光需要の下支えとして機能し始めている。














































































































