鹿児島市サッカースタジアム候補地が「鴨池庭球場」に絞り込み 78億円安く・2年早く完成へ
2026年8月26日(水) 13:00

2つの候補地
鹿児島市が整備を目指すサッカースタジアムをめぐり、大きな動きがあった。市当局は候補地としていた2カ所のうち、県立鴨池庭球場に絞り込み、計画を進める方針を8月24日に明らかにした。費用を約78億円抑えられることや、使用開始を2年ほど早められることが主な理由だ。一方で、当初掲げていた「稼げるサッカースタジアム」の目玉だった複合化は断念する方向となり、市議会では「これまでうたってきた構想が崩れた」と指摘する声もあがった。
市長自ら議長室へ――異例の会合から始まった常任委員会

観光交流局 児玉博史 次長
午前9時前の鹿児島市役所。市議会の議長室に各会派の代表者が集まるなか、下鶴市長が自ら姿を現した。約30分にわたって開かれた会合は非公開だったが、市長はサッカースタジアムへの考えを直接説明した。常任委員会を前にこのような形で会合が行われるのは「極めて珍しい」とされており、今回の決定に対する市側の強い意気込みがうかがえる。
その後に開かれた市議会常任委員会の冒頭、市の観光交流局・児玉博史次長が候補地の選定結果を報告した。
「県立鴨池庭球場の敷地などを候補地として検討を進め、鹿児島サンロイヤルホテルの敷地などは検討対象から除外する」
こうして、2つの候補地のうち鴨池庭球場への一本化が正式に示された。
「費用」と「時間軸」で優位――鴨池庭球場を選んだ理由

整備費と使用開始時期の比較
候補地を鴨池庭球場に絞り込んだ理由は大きく2つある。費用面と時間軸だ。
まず費用面では、鹿児島サンロイヤルホテル跡地への整備費が約293億円であるのに対し、鴨池庭球場はもともと市の土地であるため土地取得費がかからず、整備費は約215億円と約78億円の削減が見込まれる。
時間軸についても、サンロイヤルホテル跡地への整備では使用開始が2038年を想定しているのに対し、鴨池庭球場なら2036年と、約2年早く使い始められる計算だ。費用・時間のいずれの面でも鴨池庭球場に優位性があると市は判断した。
整備後のイメージ図では、白波スタジアムや鴨池補助競技場に併設した形でサッカースタジアムが配置される。また、現在の庭球場にあるテニスコートは川商ホールの近くへ移設される計画だ。

















































































































