【伝説の写真家ソール・ライターの世界】写真を作品としてどう楽しむ?
2026年10月15日(木) 18:45
世界的ファッション誌「ハーパーズ・バザー」の表紙を撮影したことなどで知られ、「伝説の写真家」とも呼ばれる、ソール・ライターの作品の魅力をひもとくシリーズ。
15日は彼の作品をどう味わえばいいのか、楽しみ方のヒントを紹介します。
こちらの1枚の写真。
皆さんはまず、どこを見ますか?
結露で曇った窓でしょうか。
それともぼんやりと浮かぶ人の姿でしょうか。
同じ写真でも、目を向けるところを変えると気づかなかったものが見えてきます。
今回、じっくり見つめるのは、ニューヨークを拠点に活躍した写真家ソール・ライターの作品です。
一度は表舞台から姿を消したものの、2006年、初の写真集が出版されると、80歳を超えて再び世界の注目を集めました。
鹿児島市立美術館 学芸員・小牟禮雄一さん
「(ソール・ライターの作品には)引き込むタイプの写真が多い。見てて安心する、かっこいい。感性を刺激するような写真が多い」
現在、鹿児島市立美術館で開催中の「写真家ソール・ライターの原点」。
市立美術館では初となる写真家の特別企画展。
学芸員の小牟禮さんに、作品の楽しみ方のヒントを聞きました。
楽しみ方1:写真を通して日常の尊さに気付く
学芸員・小牟禮さん
「日常に潜んでいる美をうまく切り取って、作品にするのがとても上手な作家」
雨粒、雪、傘。
ガラスに映り込む街の風景。
ライターが好んだのは、私たちの身近にあるものでした。
いつもなら見逃してしまう景色も、ライターの目には作品になる一瞬として映っていました。
学芸員・小牟禮雄一さん
「ここだけを切り取れば作品になるというのが素晴らしいタイミング。人物の配置に対する感覚の鋭さは一番すごい」
何に心をひかれ、カメラを向けたのか。
彼の言葉からその一端がうかがえます。
「雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い」
いつもなら通り過ぎてしまう景色が、写真を通して見ることで想像力を働かせる時間に変わります。
フィルムカメラを愛用
「雨の日とかあまり撮らないが逆に撮ってみたいなと思った。雫がきれいに撮れていたのですごい。参考にしたい」
楽しみ方2:「色」を手がかりに眺める
「カラー写真のパイオニア」と称されるソール・ライター。
その色使いに注目します。
まず目に飛び込んでくるのは「赤」や「黄色」。
学芸員・小牟禮雄一さん
「赤と黄色の発色がいい『コダクローム』というフィルムを使ったのは有名な話。展覧会を楽しむ上で“赤や黄色を探しながら巡る”と楽しい」
モノクロ写真が主流だった当時は、カラーで撮影すること自体、簡単ではありませんでした。
技術的な難しさに加え、芸術としての評価も今とは違っていたといいます。
学芸員・小牟禮雄一さん
「長らくモノクロ写真こそが芸術作品と思われていたが、エグルストンという作家がニューヨーク近代美術館で作品を展示してから、カラー写真も芸術作品としてだんだん受け入れられるようになったが、ソール・ライターはそれより前から芸術的な作品をたくさん撮っていた」
早くから色による表現を追求していたライター。
写真の色探しから作品を眺めてみるのも楽しみ方の一つです。
楽しみ方3:当時の写真家と同じ目線で作品を見つめる
学芸員・小牟禮雄一さん
「ソールが使っていたカラーフィルム。壁に投影して楽しんでいたと言われている」
山根美乃梨アナウンサー
「隣のスペースに進むと、その写真がこんなに大きく映し出されているんです」
カラースライドを壁に映して楽しんでいたというライター。
ここでは当時の写真家たちと同じ目線で作品を味わうことができます。
また、2013年に89歳で亡くなったライターですが、残されたカラースライドは、約7万〜8万点に上るといいます。
学芸員・小牟禮雄一さん
「まだまだ発掘が終わっていない写真が多い。今から新作が出てくるというのが面白いところ」
自分が美しいと思うもの、心をひかれるものに目を向け続けた日々。
ライターの世界にはまだ私たちが知らない景色が残されています。
見過ごしていた景色に目を留める。
気になる色を追いかける。
そして写真の前で、ゆっくり過ごす。
写真一枚一枚との向き合い方を変えると、いつもの日常も少し違って見えるかもしれません。
特別企画展「写真家ソール・ライターの原点」は、鹿児島市立美術館で11月15日まで開かれています。
15日は彼の作品をどう味わえばいいのか、楽しみ方のヒントを紹介します。
こちらの1枚の写真。
皆さんはまず、どこを見ますか?
結露で曇った窓でしょうか。
それともぼんやりと浮かぶ人の姿でしょうか。
同じ写真でも、目を向けるところを変えると気づかなかったものが見えてきます。
今回、じっくり見つめるのは、ニューヨークを拠点に活躍した写真家ソール・ライターの作品です。
一度は表舞台から姿を消したものの、2006年、初の写真集が出版されると、80歳を超えて再び世界の注目を集めました。
鹿児島市立美術館 学芸員・小牟禮雄一さん
「(ソール・ライターの作品には)引き込むタイプの写真が多い。見てて安心する、かっこいい。感性を刺激するような写真が多い」
現在、鹿児島市立美術館で開催中の「写真家ソール・ライターの原点」。
市立美術館では初となる写真家の特別企画展。
学芸員の小牟禮さんに、作品の楽しみ方のヒントを聞きました。
楽しみ方1:写真を通して日常の尊さに気付く
学芸員・小牟禮さん
「日常に潜んでいる美をうまく切り取って、作品にするのがとても上手な作家」
雨粒、雪、傘。
ガラスに映り込む街の風景。
ライターが好んだのは、私たちの身近にあるものでした。
いつもなら見逃してしまう景色も、ライターの目には作品になる一瞬として映っていました。
学芸員・小牟禮雄一さん
「ここだけを切り取れば作品になるというのが素晴らしいタイミング。人物の配置に対する感覚の鋭さは一番すごい」
何に心をひかれ、カメラを向けたのか。
彼の言葉からその一端がうかがえます。
「雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い」
いつもなら通り過ぎてしまう景色が、写真を通して見ることで想像力を働かせる時間に変わります。
フィルムカメラを愛用
「雨の日とかあまり撮らないが逆に撮ってみたいなと思った。雫がきれいに撮れていたのですごい。参考にしたい」
楽しみ方2:「色」を手がかりに眺める
「カラー写真のパイオニア」と称されるソール・ライター。
その色使いに注目します。
まず目に飛び込んでくるのは「赤」や「黄色」。
学芸員・小牟禮雄一さん
「赤と黄色の発色がいい『コダクローム』というフィルムを使ったのは有名な話。展覧会を楽しむ上で“赤や黄色を探しながら巡る”と楽しい」
モノクロ写真が主流だった当時は、カラーで撮影すること自体、簡単ではありませんでした。
技術的な難しさに加え、芸術としての評価も今とは違っていたといいます。
学芸員・小牟禮雄一さん
「長らくモノクロ写真こそが芸術作品と思われていたが、エグルストンという作家がニューヨーク近代美術館で作品を展示してから、カラー写真も芸術作品としてだんだん受け入れられるようになったが、ソール・ライターはそれより前から芸術的な作品をたくさん撮っていた」
早くから色による表現を追求していたライター。
写真の色探しから作品を眺めてみるのも楽しみ方の一つです。
楽しみ方3:当時の写真家と同じ目線で作品を見つめる
学芸員・小牟禮雄一さん
「ソールが使っていたカラーフィルム。壁に投影して楽しんでいたと言われている」
山根美乃梨アナウンサー
「隣のスペースに進むと、その写真がこんなに大きく映し出されているんです」
カラースライドを壁に映して楽しんでいたというライター。
ここでは当時の写真家たちと同じ目線で作品を味わうことができます。
また、2013年に89歳で亡くなったライターですが、残されたカラースライドは、約7万〜8万点に上るといいます。
学芸員・小牟禮雄一さん
「まだまだ発掘が終わっていない写真が多い。今から新作が出てくるというのが面白いところ」
自分が美しいと思うもの、心をひかれるものに目を向け続けた日々。
ライターの世界にはまだ私たちが知らない景色が残されています。
見過ごしていた景色に目を留める。
気になる色を追いかける。
そして写真の前で、ゆっくり過ごす。
写真一枚一枚との向き合い方を変えると、いつもの日常も少し違って見えるかもしれません。
特別企画展「写真家ソール・ライターの原点」は、鹿児島市立美術館で11月15日まで開かれています。
















































































































