鹿児島市サッカースタジアム勉強会、候補地選定「主体的に関わらない」 県サッカー協会が見解
2026年6月11日(木) 11:48

鹿児島サッカースタジアム、候補地選定めぐり議員向け勉強会
サッカースタジアムの整備を目指す鹿児島市で、議員向けの勉強会が開かれた。費用算定まで進んだ2つの候補地をめぐり、県サッカー協会の川畑佑樹会長は「現段階で我々が主体的に候補地選定に入ることはない」と明言。場所の決め方をめぐる質問が相次ぎ、会場では率直なやり取りが続いた。
2候補地の整備費、最大78億円の差

2候補地の整備費は最大で約80億円の差
勉強会は6月10日、鹿児島市内で開催された。鹿児島県サッカー協会とJ3・鹿児島ユナイテッドFCなどが主催し、県議・市議あわせて約35人が参加した。
現在、スタジアムの候補地は2か所に絞られている。県立鴨池庭球場(整備費215億円)と、移転計画が進む鹿児島サンロイヤルホテル跡地(同293億円)だ。両者の差は最大78億円にのぼり、どちらの場所を選ぶかは財政的にも大きな判断となる。
勉強会ではまず、スタジアム整備の必要性を裏付けるデータが共有された。コロナ禍以降、鹿児島ユナイテッドFCの試合の平均観客数は年々増加しており、県外から訪れた対戦チームのサポーターが県内各地を観光しているという状況も報告された。スタジアムは単なる競技施設ではなく、地域経済や観光にも波及効果をもたらす可能性があることが示された形だ。
「本音でしゃべっている」 川畑会長が淡々と応じる
会が進むにつれ、出席議員からは候補地の選定方針に関する質問が相次いだ。
霜出佳寿市議が「本音をもって話していただきたい」と迫る場面もあったが、川畑会長は「すでに本音でしゃべっているのでご心配なく、というところ」と淡々と返した。
大木晃市議が「場所を決める段階で行政だけで決めるのではなく、民間のアイデア力が必要」と問題提起すると、川畑会長は「候補地について我々はどっちがいいとは言っていない。早期実現をお願いしますと伝えたので、現段階で我々が主体的に候補地選定に入ることはない」と、協会としての立場を改めて明確にした。
ユナイテッド代表「覚悟はある、しかし皆で」
運営面についても議論が及んだ。山下要市議が「指定管理者として運営してくださいとお願いされたら、稼ぐスタジアムを実現する自信はあるか」と直球で問うと、鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛代表はこう答えた。
「ちゃんと回っていくように、稼ぐという定義をどう捉えるかだが、頑張っていく覚悟をもって、ということはお伝えする。我々のクラブの覚悟だけでなく県議会、市議会、行政、民間、地域の皆さん、みんなで頑張っていくものだと思っている」
クラブ単独での責任を担う姿勢を示しつつも、行政・民間・地域が一体となって取り組む必要性を強調した発言だ。
「早期実現」の声に、決断はいつ
整備費の差、運営の持続可能性、そして誰が主体的に場所を決めるのか。今回の勉強会は、スタジアム整備をめぐる論点を改めて浮き彫りにした。サッカー協会は「早期実現」を訴えるが、候補地の絞り込みは行政の判断に委ねられている。様々な観点から検討が続く中、鹿児島のサッカースタジアムがどのような形で実現するか、地域全体が注目している。


















































































































