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鹿児島県の川内港唐浜地区の国際物流ターミナルの整備を巡り、当初の計画から完成が２年程度遅れる見込みとなっていることについて、県は４月２６日、地元事業者向けの説明会を開きました。
参加者からは、ターミナルの早期完成や安全への配慮を求める意見などが出されました。

鹿児島県薩摩川内市の川内港では、国と県が約１６０億円をかけて、２０２１年度から唐浜地区の岸壁延伸やしゅんせつなどの工事が進められています。

当初の計画では２０２５年度に暫定で利用を開始し、２０２７年度の完成が見込まれていましたが、県が担当する用地部分について、県は工事の完了が２年程度遅れる見込みを示しています。

こうした中、県は２６日、港を利用する荷役業者向けの説明会を開き、事業の進ちょく状況について、２０２５年度の暫定利用開始への影響はないとの見通しを示す一方で、２０２７年度の工事の完了については明言を避けました。

参加者からは輸出用の大型船が接岸できるように、ターミナルを早期に完成させることや、作業者の安全のためコンテナの積み降ろしなどを行う大型のクレーンを岸壁に設置するよう求める意見などが出されました。

参加者
「安全面、もし作業員に何かあった時には県は補償するのかという気持ちなんですよ。大型クレーンの設置については前向きに検討して頂きたい」

また県は、これまで事業の進ちょく状況について、地元への説明が不足していたとして、今後はより細やかな意見交換を行いたいとしています。

鹿児島県港湾空港課・佐多悦成課長
「これまで少し、企業の方々とですねコミュニケーションが十分で無かったと感じております。利用される方々と意見交換をしながら令和７年度に向けて国と一体となって頑張っていきたいと思っています」