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ニュース・スポーツ

V3リーグ初参戦で初優勝! フラーゴラッド鹿児島が地元に愛されるワケとは?

2024年4月11日(木) 15:30

今シーズンV3初参戦で初優勝を飾った、バレーボールチームフラーゴラッド鹿児島。快挙達成の陰には地域の支えがありました。

なぜ、チームは地元の人々に愛されているのか? 地域密着を目標に掲げるクラブの活動の様子や、クラブを支える人たちの姿を紹介し、これからの地域クラブの在り方を考えます。

バレーボールのV3初参戦で初優勝を果たしたフラ-ゴラッド鹿児島。坂元健人キャプテン(垂水市出身)は「チームに入ったときは、Vリーグに入れるかというところからのスタートだったので、優勝できた瞬間は、ホッとしたし、達成感がものすごくありました」と振り返ります。

クラブのホームタウンは人口4万6000人の鹿児島県日置市。市民からも祝福の声が。

フラーゴラッド鹿児島・榎園大地選手(さつま町出身)
「V3で優勝することができました」

古民家食亭ここはな・大久保憲一さん
「おめでとうございます」

6試合行われたホーム戦の平均観客数はリーグ2位の899人。体育館には老若男女が訪れ満員になることも。

参戦1年目でチームが起こしたまさに”フラゴラ旋風”。そこには、クラブの地道な努力と地域の支えがありました。

県内初のVリーグチームを目指し、チームが誕生したのは今から3年前の2021年。しかし、発足当時、活動の拠点となるホームタウンはまだ決まっていませんでした。

前途多難な船出の中、クラブが訪れたのが日置市の永山市長でした。

日置市・永山由高市長
「Vリーグに申請するためには、ホームタウンが必要で、地域の行政との連携が必要だけど、いざホームタウンになってくださいというお願いをしても、まだVリーグに入る前のチームで、苦戦しているんですという話を聞いたので、財政支援には限界があるけど、『日置市で良かったら一緒にやりませんか』というお話をしました」

ただ、この時、永山市長はクラブの川畑GMにひとつ注文をつけました。

フラーゴラッド鹿児島・川畑俊輔GM
「市長から『まず市民に知ってもらってください』と言われた。だったらポスター持って一軒一軒しかないですよね」

クラブの関係者は、日置市内の飲食店や温泉などを訪ね、ポスターの掲示をお願いして回ったといいます。

今や伊集院の商店街には、フラーゴラッドのポスターがあちこちに。

御菓子司すずき・浜田博子さん
「お店があるところには、ほとんどポスターが貼ってありますし、気持ちがいい。すごく誇り」

体育館近くのラーメン屋さんにも。

ラーメン専門伊集院・山下弘美さん
「(選手は)大きいし、爽やかだし、気さくな方が多い」

Q「大きくなったら何になりたい?」

下園夢依さん
「バレーボール選手」

日置市がホームタウンに決まったあとも、小学校前でのあいさつ運動や、バレーボール教室の開催。さらにレシーブ体験というユニークなふるさと納税の返礼品も考案するなど、クラブは地域に根ざした活動を続けました。

それに応えるように、地元企業や団体もクラブを支えるように。

作業着姿で仕事に打ち込むのは、佐賀県出身の山本悠平選手。コートの上では、セッターとして攻撃を組み立てますが、普段は建設会社で書類の作成や測量作業を行っています。

選手のほとんどは、このように応援してくれる企業で働きながらバレーと向き合っています。

フラーゴラッド鹿児島・山本悠平選手
「(バレーと仕事の両立は)難しいけど、本当にやりがいは感じているし、毎日がすごく濃い一日で充実している」

Q「セッターの組み立てと測量、どちらが難しい?」

フラーゴラッド鹿児島・山本悠平選手
「どっちも難しいですね」

職場の先輩も山本選手を温かく見守っています。

桑畑建設・松村和明さん
「2つ両立して一生懸命頑張っている姿を見ると、僕たちも頑張らないといけないという気になる」

地元に支えられながら、初参戦のリーグ戦で快進撃を続けてきたフラ-ゴラッド。ファンも着実に増えました。

日置市に住む中間貞子さん。娘が選手と同じ職場という理由で試合を見に行ったそうですが、、、

中間貞子さん
「興奮しきって。もう大好きです」

生で見る試合の迫力に心を奪われ、友人も誘うようになりました。

中間さんの友人・赤崎京子さん
「貞子さんが畑に入ってきて、バレーを見に行ったと教えてくれて。『私も見に行きたかったな、見たい』と言って。ずっと連れて行ってもらってます」

スマートフォンには選手と撮った写真が。

Q「ファンなんですね?」

中間貞子さん
「(選手は)孫(みたいな存在)ですけどね」

こんなところにも市民の力が。試合前の会場を盛り上げる映像です。趣味で映像制作を20年ほど続ける会社員の高橋秀樹さんが作りました。

フラ-ゴラッドをきっかけに知ったバレーボールの面白さ。チームのために力になりたいと思ったそうです。

オープニングムービーを制作・高橋秀樹さん
「映像に出てくる選手たちの人間的な部分とか、超人的な部分を、できるだけ伝えられるように作った。ホームならではの日置市ならではというか、すごくいい流れができていると感じる」

Q「日置市でないとできない?」

オープニングムービーを制作・高橋秀樹さん
「それを目指しているので。演出として『日置市でないと見られないし、日置市でしかできないというものを』と思ってやっている」

地域に支えられ歩んできた県内初のVリーグチームフラーゴラッド鹿児島。クラブが目指す未来とは。

フラーゴラッド鹿児島・川畑俊輔GM
「健康運動教室とか、選手と一緒に体を動かすとか、そういった機会を作っていければと思うし、これから中学校の部活動も、地域に移行していったりとか、より地域とスポーツ団体の連携が強まっていかないといけない。地方の課題というものに少しでも役に立てるような取り組みをしていきたい」

3年前に誕生した無名のクラブは、今、体育館が満員になるまでに成長しました。

地域に愛されたいと願うクラブと、それを支える地域の人々。この両者がしっかりとタッグを組むことが地域スポーツにとって一番重要な鍵だと言えそうです。

バレーボールは来シーズンから新たに、SVリーグとVリーグがスタートし、フラーゴラッドは、新しいVリーグに参戦します。今後の活躍も楽しみです!

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