番組表
ON AIR
  • 3:47オープニング
  • 3:55テレビショッピング
  • 4:25テレビショッピング
  • 4:55テレビショッピング
  • 5:25めざましテレビ
  • 8:00めざまし8
  • 9:50ノンストップ!
  • 11:25ぽよチャンネル
  • 11:30FNN Live News days
  • 11:50ぽかぽか
  • 13:50かごnew
  • 14:20テレビショッピング
  • 14:50KTSドラマセレクション
  • 15:45Live News イット!第1部
  • 18:09KTSライブニュース
  • 19:00かまいまち2時間SP
  • 21:00この世界は1ダフル
  • 21:54KTSニュース
  • 22:00<木曜劇場>わたしの宝物
  • 22:54天気予報
  • 23:00トークィーンズ
  • 23:40FNN Live News α
  • 24:25相葉◎×部
  • 24:55かまいたちの机上の空論城
  • 25:25ぽよチャンネル
  • 25:30ノイタミナ
  • 26:00テレビショッピング
  • 26:30テレビショッピング
  • 27:00天気予報
  • 27:01ぽよチャンネル
  • 27:04クロージング
井村先生のぼうさいの時間
「防災をマナブ」(2021年3月まで放送)の情報も掲載しています

熊本地震から7年~活断層を学ぶ~

鹿児島大学の井村隆介准教授を先生に迎え、親子で学ぶ“ぼうさいの時間”。
多くの犠牲者を出した熊本地震から、2023年4月で7年です。
当時、熊本に大きな被害をもたらした〝活断層〟について学びました。

◆井上彩香アナウンサー
今回の授業は、熊本県の益城町(ましきまち)にやってきました。

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
2016年4月16日に立て続けに大きな地震が起こって、その時に地表に現れた断層を、きょうは見てみたいと思います。

2016年の4月、熊本県を震度7の地震が2度襲いました。
 

災害関連死を含めた犠牲者は270人を超え、九州新幹線や高速道路が遮断されたり、物流が途絶えるなど、当時は鹿児島でも影響が出ました。

熊本の中でも特に被害が大きかったのが、今回訪れた益城町です。
 

3000以上の住宅が全壊し、45人が命を落としました。

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
国の天然記念物に指定されている場所でもあります。
 

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
断層が動いた跡を今もはっきりと見ることができる場所として、国に保存されている場所。

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
それが、ここになります。

◆井上彩香アナウンサー
初めて見ると、元々こういう形だったのかなと思ってしまうんですけど、違うということですか?

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
もともとまっすぐだったものが、2016年の熊本地震の時にズレた。
 

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
この辺りで最大のズレは、右に2.5mぐらい。
 

国の天然記念物に指定されている、堂園(どうぞの)地区の布田川(ふたがわ)断層帯。
 

4月16日に発生したマグニチュード7を超える地震で、断層が地表に表れました。
 

こちらは、当時の写真。
(写真提供:中田高 広島大学名誉教授)
 

畑に一直線に亀裂が入り、地表のズレは民家にまで到達しています。
(写真​提供:中田高 広島大学名誉教授)

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
地震は、実際には地下10km、20kmで起こる。
そこでズレたものが、地表にいろんな形で表れたのが活断層。
 

​◆鹿児島大学・井村隆介准教授
ここみたいに2m以上ズレて見えるところもあれば、数十cm横にズレて見えているところもある。
 

​◆鹿児島大学・井村隆介准教授
ただ追いかけていくと、ほぼ直線上に並んでいるというのが断層。
 

また、益城町の杉堂(すぎどう)地区も、国の天然記念物に指定されています。
 

潮井神社では、拝殿までの石段が大きく崩れ、ご神木が根元から倒れている様子が、ほとんど当時のまま保存されています。

ところで、鹿児島の活断層はどうなっているのでしょうか?

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
特に大きなものだと、出水断層とか知られている。
 

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
そもそも地形に見えている断層は、過去にズレた痕跡が積み重なって今見えている。
 

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
それが鹿児島にもあるというのは、今後もそこで地震が起こる可能性があると考えざるを得ない。

​何気ない風景にも痕跡が。

​◆鹿児島大学・井村隆介准教授
田んぼに水を引くための水路。
大きく壊れているのが分かる。

​◆鹿児島大学・井村隆介准教授
全体を見ると、まっすぐだったものがちょうどこの辺り、壊れているところを境に大きくズレている。
 

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
この水路が曲がってるのと同じように、白線も同じ幅で曲げられているのが分かる。

活断層の威力は、町の中心地にもー。

◆井上彩香アナウンサー
当時は倒壊していた?

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
倒壊していた家屋も非常にたくさんあった場所。

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
今、ここも工事されてるんですが、実はこの側溝曲がっているの分かりますか?

◆井上彩香アナウンサー
右に…

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
側溝がそこでズレてる。

◆井上彩香アナウンサー
本当だ。

◆鹿児島大学・井村隆介准教授
もとの側溝はここでズレてた。
それをまたズラして新しく側溝を造ってる。

​◆鹿児島大学・井村隆介准教授
これだと、靴の幅+αぐらいの30~40cmしかズレてないんですけど、町の中を断層は通っていった

撮影:井村先生

​当時、先生が撮影した写真です。

撮影:井村先生

人々の日常の中に、側溝がズレたり、浮き上がった状況が記録されていました。

 

​◆鹿児島大学・井村隆介准教授
地形を見て頂くと分かるんですが、そちら側に山があってずっと神社があって平坦なんですけど、ここだけ坂。
この大地の境界が実は活断層だった

​​◆鹿児島大学・井村隆介准教授
皆さんの周りにもそういう坂はあって、それが全部活断層かというとそうではないんですけど、かなりこういう町の中に潜んでいる、地球の現象、断層があることを知っておいてもらえたら。
 

隣接する県で起こった地震に、全員が緊張感を持ったあの当時を思いだし

「もしも同規模の地震が鹿児島で起こったら…」を想定して、備えてみて下さい。